
今、キャッシュレス社会の実現に向けた時代の大転換期において、消費者の習慣や事業者の商慣行に深く根付く形でキャッシュレスを進めていく必要がある。
そこで、MMD研究所とVisaは「2020年キャッシュレス・消費者還元事業における利用者実態調査」を実施し、キャッシュレス決済の利用実態、キャッシュレス・消費者還元事業の影響、キャッシュレス社会に消費者が求めるものなどを明らかにした。
果たして、「キャッシュレス・消費者還元事業」の認知・理解は進んでいるのか?
2020年キャッシュレス・消費者還元事業における利用者実態調査
20歳~69歳の男女50,000人に「キャッシュレス・消費者還元事業」の認知と理解を聞いたところ「知っているが、内容をあまり理解していない(22.6%)」「知っているが、内容を全く理解していない(7.2%)」「知っており、内容をよく理解している(21.3%)」「知っており、内容をやや理解している(38.9%)」となり、「キャッシュレス・消費者還元事業」を知っているという認知は89.9%、内容を理解している割合は60.2%となった。
最も利用するキャッシュレスは?
キャッシュレス決済を「1ヵ月に1回以上」利用している20歳~69歳の男女39,313人に1ヵ月の中で最もよく利用しているキャッシュレス決済を聞いたところ、「クレジットカード(52.0%)」が過半数を超えた。次いで「カード型電子マネー(19.2%)」、「QRコード決済(18.2%)」と続いた。
近年キャッシュレス決済の選択肢が増え、特に「QRコード決済」は大型キャンペーンによる利用促進等で一定の利用者を獲得している。一方、クレジットカードは幅広い世代、性別に選択されている。
キャッシュレスの利用場所TOP3
キャッシュレス決済を利用している20歳~69歳の男女41,504人に消費者還元事業後でキャッシュレス決済の利用が多くなった場所を複数回答形式で聞いたところ、「コンビニエンスストア(41.5%)」が最も高く、次いで「スーパーマーケット(33.1%)」、「ドラッグストア(26.5%)」となった。
消費税増税に伴うキャッシュレス・ポイント還元事業の追い風も受けて日用品を買う大手チェーンストアでの利用が促進され、日常的にキャッシュレス決済を利用する人が増えている傾向にある。
調査概要
2020年キャッシュレス・消費者還元事業と利用に関する調査
調査期間:2019年12月13日~12月22日
有効回答:50,000人
調査方法:インターネット調査
調査対象:20歳から69歳の男女
設問数 :10問
構成/ino.