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外出自粛のストレスや不安で今年は要注意の「春バテ」と対策ルーティン

2020.04.28

夏の暑さを原因とした自律神経の乱れからくる身体の倦怠感、食欲不振の症状に代表される、いわゆる「夏バテ」の存在は、誰もが知っているはず。

その一方で、生活環境が変化する春にも「バテ」があることをご存じだっただろうか?

知らず知らず、あなたも「春バテ」にやられてる?

女性の健康力向上を通した社会の活性化への貢献を目指す「ウーマンウェルネス研究会supported by Kao」により、春の不調に関する意識調査が、首都圏在住の821人(20代~50代男女)を対象に実施された。

その結果、例年季節の変わり目である春(3-5月)に、身体の不調を感じている人が約7割、精神面の不調を二人に一人が感じていることがわかった。両結果とも男性よりも女性の割合が1割ほど高い結果となった。(グラフ①、②)。

調査結果から、春バテの5大症状は、①だるさ ②気分が落ち込む ③疲労感 ④イライラする ⑤倦怠感 であることがわかった (グラフ③)。また、昨年の春に「寒暖差が身体にこたえる」と感じた人は約6割にも及んだ(グラフ④)。暖かいはずの春になったとしても、寒暖差による心身への影響は深刻であることが伺える。

今回の調査を受けて、現代人の「冷え」や「自律神経」の乱れに関する著書も多い、東京有明医療大学の川嶋朗教授は、次のように述べている。

--ー春バテの原因は、「寒暖差」と「生活環境の変化」が大きく関係しています。春は、1年の中でも特に寒暖差が激しく、新生活や転居などの社会的な環境の変化も多いため、いつも以上に身体のエネルギーと精神を消耗しやすくなります。

身体は激しい寒暖差に合わせようと無理をし続けて疲弊してしまい、自律神経の切り替えがうまくいかず、不調を感じやすくなります。さらに精神的なストレスが加わることで、春バテの症状が表れやすくなります。

また、春は、入学・卒業、異動、転勤など、自身や家族の生活が大きく変化する季節です。自分でも気がつかないうちに緊張感やストレスを感じてしまい、自律神経が乱れることで春バテの症状を感じやすくなります。

特に今年の春は新型コロナウイルスへの感染不安や、外出自粛によるストレスも多いと思います。「しっかり手洗い」、「目・鼻・口など顔を直接手で触らない」「3 密を避ける」といった一人一人にできる予防対策を取りながら、身体を冷やさず温めるなど、意識的にリラックスを心がけ、春バテを防ぎましょう。

2019年3月は1週間の最高気温の差が約15℃!春の寒暖差に要注意!

春は移動性高気圧が次々にやってきて、低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わるため天気や気温がめまぐるしく変わり、寒暖差が激しくなる。

2019年3月下旬には、最高気温が1週間の中で23.9℃から9℃、19.7℃から9.3℃と、激しくアップダウンする週が2週連続して発生しており (グラフ⑤)、3月下旬から4月にかけては寒暖差に最も注意が必要な期間と言える。

また、2019年の1日の寒暖差(最高・最低気温差)が10℃以上あった日数は、3月から5月の期間に集中しており、特に4月は季節外れの降雪などの影響もあり、10℃以上の寒暖差が月の半数を占める過酷な気候であったことがわかる。(グラフ⑥)

「春バテ」になりやすい人の生活習慣チェックリスト

寒暖差やストレスの影響を受けて知らぬ間に春バテになっていることも。まずは、現在の不調や生活習慣を振り返ってみよう。

2つ以上当てはまった方は、「春バテ予備軍」かもしれない。対策をしっかりして、春に備えよう。

【シーン別】今日からできる「春バテ」対策ルーティン

■【おやすみ前】約 40℃で目元を温めてリラックス。心地よい入眠へ

目元は自律神経が集中しているため、蒸しタオルなどで目元を温めることで副交感神経が優位になり、リラックスできる。手や足の皮膚温が上がり、身体の熱が外に逃げる「放熱」が促進されるため、寝つきがスムーズになる。心地よいと感じる 40℃程度で目元を温めてみよう。眠る前のスマートフォンは交感神経が活発になってしまうため控えめに。

■【入浴中】炭酸入浴で身体を温めて、寒暖差の影響を防ぐ

炭酸ガス入りの入浴剤を入れた38~40℃のお湯に10~20分浸かる。炭酸ガス入りのお湯は、末梢の血管を拡張して血流をよくするため、短時間で身体を温めることができる。また、身体の疲れやだるさの改善にも繋がる。寝る前にぬるめのお風呂に入って、じっくりと身体を温めながら、副交感神経を優位にすれば、寝つきもよくなる。

なお、熱いお湯での入浴はリラックスの妨げになるので避けよう。

■【日中】寒さを感じてからでは遅い!冷える前に温めて

外気の寒暖差だけでなく、室内外の温度差も身体に大きく響く。「寒い!」と感じた瞬間に自律神経が乱れてしまう。首、手首、足首を外気にさらさないようにしておくことはもちろん、血流が多く、太い血管のある、首、腰、おなか、太ももは、温熱シートなどであらかじめ温めておいてから外出すると良いだろう。

また、1日の中での気温の変化が激しい春先は、衣類での温度調整が必要不可欠です。気温が上がってくると、いち早く春のファッションを取り入れたくなるが、ストールやカーディガン、温熱シートなど、寒さを防ぐアイテムを常に携行しておけば、大いに役立つだろう。

■専門家プロフィール……川嶋朗(かわしま・あきら)

東京都出身
医学博士、日本内科学会認定総合内科専門医。

北海道大学医学部医学科卒業、医師。
東京女子医科大学大学院医学研究科修了、医学博士。

ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院に留学。2003年、日本の大学病院初の統合医療診療を行う「東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック」を開設し所長に就任。

東京有明医療大学保健医療学部鍼灸学科 教授
東洋医学研究所附属クリニック自然医療部門担当
日本内科学会認定総合内科専門医
日本予防医学会理事

著書
『血流たっぷりで今の不調が消える』(日本文芸社)
『心もからだも「冷え」が万病のもと』(集英社新書)
『冷え取り美人』(アスペクト)
『太らない病気にならない体のつくり方』(実業之日本社)
『やせる!冷え取り習慣66』(講談社)
『体を温めて健康になる 100 の法則』(リイド社)
『キレイが目覚めるドライヤーお灸』(現代書林) 等

<意識調査概要>
調査方法 : インターネット調査
調査期間 : 2020年2月13日~2月18日
調査対象 : 首都圏の20歳~59歳の男女821名
調査内容 : 春の不調に関する意識調査

出典元:ウーマンウェルネス研究会

構成/こじへい

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