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「ビリーズブートキャンプ」「テイクアウト」「ネットスーパー」が急上昇、Googleの検索トレンドに見る新型コロナ以降の生活者の関心動向

2020.04.26

新型コロナウイルスの影響で激変した私たちの生活環境。

現在、外出自粛の日々が続き、“おうち時間”の有効活用が模索されているが、およそ1ヶ月前、3月下旬までの国内の関心はどのようになっていたのだろうか?

今回、Google トレンドなどの検索動向をもとに紹介していきたい。

なお本稿は、3月22日までの状況やデータをもとにしている。

新型コロナウイルスに対する関心のピーク

2020年1月に入り、中国で新型コロナウイルスの広がりについての報道が徐々に目立ち始めた。

新型コロナウイルスに関する検索は、中国の国家衛生健康委員会が「ヒトからヒトへの感染が認められる」と発表したことや、中国での死者数が2桁(17人)に増加したこと、さらには米国で初の感染者が公表された1月21~22日頃に検索が増え始め、1月30日には最初のピークを迎える。そして、2月27日に2回目のピークを迎えた。

最初の検索ピークは、政府チャーター機による武漢在住の日本人が帰国したときに、国内の報道量が増えたことが起因と考えられる。

その後、一旦検索量は落ち着く。次に関心が高まった2月27日は、政府によるイベント自粛や規模の縮小、全国すべての小学校や中学校、高等学校、特別支援学校について休校の要請が出たタイミングだった。

(*1)[Googleトレンド / 2020年1月1日から3月22日]

ではこの期間で、生活者の意識や興味はどのように変わったのだろうか。「日常生活を円滑に進めるためにどのような情報収集をしたか」「レジャー施設の休業が相次ぐ中、どのように余暇時間を過ごそうとしたか」「3月の季節イベントに対してはどのように臨もうとしたか」の3つの側面から見てみよう。

日常生活における情報収集の変化

まず、2020年2月28日に「ネットスーパー」の検索が大きく伸びた。この日は、政府による学校の臨時休校の要請が出された翌日だ。

検索動向「ネットスーパー」

[Googleトレンド/2020年1月1日から3月22日]

ここには、「ネットスーパー」という単語で検索する人もいれば、特定のネットスーパーを指定して検索する人もいたが、瞬間風速的に検索量が増加し、通常に戻る傾向が見受けられた。一度見つければ、そのネットスーパーの利用が定着するからだろう。

また、通常では検索されにくい「惣菜」「弁当」といったすぐに食べられるものや、「冷凍食品」「洗剤」といった食材や日用品などと掛け合わせて検索されたことも特徴的で、これまでECで購入していなかった人もこうした食材や日用品を購入しようという意識・行動が高まったと考えられる。

学校の休校に伴い、子供の昼食をどうするかというニーズ、併せて外食がなかなかしづらい環境になっていることを背景に、「レシピ検索」が顕著になった点もこのタイミングで確認できた。

昼ご飯や晩ご飯に関して、「xx(場所名) ランチ」「xx(場所名) ディナー」という検索が減少する一方で、3月に入ってからは「テイクアウト」「持ち帰り」も伸びている。

これらの言葉は外食チェーン店と掛け合わされることが多く、消費者が頼りにする存在になっていることがわかる。それと同時に、「お持ち帰り 近くの店」という検索も上昇しており、商圏にある飲食店にとっては、新たな機会につながる可能性もありそうだ。

検索動向「テイクアウト」「持ち帰り」

(*3)[Googleトレンド/2020年1月6日週から3月16日週]

学校休校に伴う子供関連の検索も伸びている。代表的なのは「学童」。学童が空いているかどうか、その対応はどうなるのか、学童情報を集める人が多かったようだ。興味深いのは、休校初日の3月2日に少し山がある点。もしかすると、初日を経験して、「子供を託せるところがあれば……」という気持ちが反映されたものかもしれない。

検索動向「学童」

(*4)[Googleトレンド/2020年1月1日から3月22日]

同時に「オンライン学習」に対する検索が高まった。これは、YouTube 内の検索でも顕著となっており、以前から活躍していた、オンラインでの勉強を推進する YouTube クリエイターの存在感が高まっている。例えば「とある男が授業をしてみた」 や 「QuizKnock」は、自宅学習の強い味方として支持を集めている。

●とある男が授業をしてみた 。
https://www.youtube.com/channel/UCzDd3Byvt91oyf3ggRlTb3A?internalcountrycode=JP

●QuizKnock
https://www.youtube.com/channel/UCQ_MqAw18jFTlBB-f8BP7dw?internalcountrycode=JP

余暇時間をどう過ごすか

もともと2月は、寒さが厳しくなるので、室内でどのように過ごすかを意識したような検索が高まる傾向にある。2020年は感染予防という要因もあり、ゲームや漫画といったコンテンツを探す傾向がより高まった。

さらに特徴的なのが、「家の中でのエクササイズ需要」。リモートワークの影響で、運動不足を感じる人の心情を表したかのように、「バランスボール」の検索が増えた。そして以前人気を博していた「ビリーズブートキャンプ」も、テレビ番組での報道と掛け合わせ、YouTube 内検索で上昇していることが確認できる。

YouTube内 検索動向「ビリーズブートキャンプ」

(*5)[Googleトレンド/2019年3月1日から2020年3月22日]

興味深いのは「旅行」に関する動向だ。新型コロナウイルスによる影響は、旅行業界に大きな影を落としており、「海外旅行」に関係する検索は急激に減少している。

一方で日本における「国内旅行」の検索は、例年とそこまで変わらない推移を保っている。国内旅行に包含されるかもしれないが、「キャンプ」の検索も上昇傾向が見受けられる。

インバウンド旅行者や日本からの海外旅行は厳しい状況だが、外出が難しいながらも日本人の国内旅行、特に混雑を避けた環境を意識した旅行を計画している様子が見てとれる。

検索動向「キャンプ」(過去三年比較)

(*6)[Googleトレンド/期間はそれぞれ1月1日から3月22日]

季節的なイベントに対する検索は変わらず

最後にもう1つ。こうした状況であっても「季節的なイベント」に対する興味の度合いは変わらないようだ。卒業式に関しては、例年よりも少し多めの検索量推移となっていた。

これはもちろん、「中止になるのか」「どうのような対策をすればいいのか」といった今年特有の検索が上乗せされたと考えられるが、大部分は「服装」「髪型」「袴」といった例年通りの言葉とともに検索されている。大切なモーメントはどんなときでも変わらないようだ。

検索動向「卒業式」

(*7)[Googleトレンド/2017年1月1日から2020年3月22日]

3月14日のホワイトデーも、外出自粛やリモートワークが続く中で、例年と同じような検索量推移だった。関連して検索されているものも「お返し」「人気」「チョコ」「お菓子」「プレゼント」であるように、特徴的な単語に結びついた検索が大きく伸びたということはなかった。

出典元:Google

構成/こじへい

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