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マスク着用時の指紋認証が便利!衝撃の価格で登場した「iPhone SE」の完成度を検証

2020.04.24

カメラもiPhone 8から進化、シングルながらポートレートモードも

 チップセットの処理能力は、カメラの画質向上にも一役買っている。スペックは画素数が12メガピクセル、レンズのF値が1.8と、iPhone 8のそれと同じだが、iPhone 8にはなかった「スマートHDR」や「ポートレートモード」「ポートレートライティング」に対応している。これは、写真の処理に機械学習を活用しているため。チップセットの処理で、画質を底上げしているというわけだ。

シングルカメラながら、多彩な機能に対応する

 スマートHDRを適用すると、カメラが苦手とするシチュエーションでも、キレイな写真を撮ることができる。たとえば以下に掲載した作例は、その1つ。背景に窓があり、太陽の光が差し込んでいるため、人物に露出を合わせようとすると、どうしても背景が白飛びしてしまう。ところが、スマートHDRを適用すると、ご覧のとおり、人物が暗くなりすぎたり、背景が飛んでしまったりといったことがない。ネオン街を撮るようなシチュエーションでも、同様の効果が得られる。

明暗差の大きな場所でも、キレイな写真が撮れる

 ポートレートモードは、スマホの場合、主に2つのカメラの焦点距離の差分から深度を推測し、背景をボカしているが、シングルカメラの第2世代iPhone SEでは、機械学習をフル活用している。被写体の中から人物を機械学習で見分けて、背景などと分離。背景のみをボカすことで、一眼レフで撮ったようなボカしを実現している。そのため、iPhone XRと同様、第2世代iPhone SEでも、ポートレートモードは人物撮影にしか利用できない。

シングルカメラながら、ポートレートモードにも対応する

 そのほかの被写体には利用できず、文字通りポートレートしか撮れないモードになってしまっているが、ボケ具合は自然。撮ったあとにボケの量を調整できる。また、ポートレートモード時に人物に照明効果を加える「ポートレートライティング」にも対応。チップセットの処理能力が高いため、効果はリアルタイムに反映される。仕上がり具合を確認しながら撮影できるというわけだ。

ポートレートライティングは、照明効果がリアルタイムに反映される

 さらに、ポートレートモードは、インカメラでも利用できる。iPhone X以降のiPhoneは、Face IDなどを実現するため、ディスプレイ側のカメラにTrueDepthカメラを採用している。赤外線で照射したドットを読み取り、立体的に顔を把握できるのが特徴だ。対する第2世代のiPhone SEは、iPhone 8などと同じ普通のカメラだが、アウトカメラと同様、機械学習でポートレートモードを実現している。同じようなハードウェアでも、チップセットが異なるだけでここまで機能に差が出るのはおもしろい。

インカメラは通常のシングルカメラだが、こちらでもポートレートモードを利用できる

復活のTouch ID、一方で3D Touchは廃止に

 ホームボタンとTouch IDが“復活”したのも、一部のユーザーにとっては朗報かもしれない。久々に使ってみると、確かにロックの解除はスムーズ。新型コロナウイルスの感染が拡大した昨今の情勢を踏まえ、外出時にマスクを着用している人は多いが、顔が覆われた状態だと、iPhone X以降で標準のFace IDが利用できない。このようなシチュエーションでの利便性は、Touch IDに軍配が上がる。Apple Pay利用時に、指をホームボタンに置いたままでいいのも直感的だ。

ホームボタンとTouch IDに対応し、ロックをスムーズに解除できる

 iPhone 8から変更点としては、3Dタッチの廃止と触覚タッチへの対応も挙げられる。3Dタッチはディスプレイを押し込んだときの圧力を検知する機能で、サブメニューを開いたり、メールやブラウザのリンク先を開いて一時的に中身を見たりといった操作に利用できた。これに対し、触覚タッチは長押しでこれを代替する。端末がブルっと震えるフィードバックで、押し込んだときのような感覚を再現している。

3D Touchの代わりに、触覚タッチが搭載された

 ただ、3D Touchは使いどころが少ないうえに、しっかり力をかけないと、ただのタッチと判定されてしまうことがあった。直感的な操作かと言えば、ノーと言わざるをない。そうした理由もあってか、iPhone XRやiPhone 11シリーズでは、3D Touchの代わりに触覚タッチが採用された。

 できることは3Dタッチとほぼ変わらず、3D Touchより分かりやすいが、キーボードのカーソル移動は少々使いづらくなっている印象。スペースキー(空白キー)を長押しすれば同じことができる一方で、特に10キーの場合は空白キーの面積が狭く、カーソル移動が少々しづらい。3D Touchに慣れたユーザーは、慣れが必要になりそうだ。

カーソルキーの移動については、3D Touchの方が使い勝手はよかった

 コンパクトなボディに、高い処理能力を備えた第2世代のiPhone SEだが、これだけの性能を備えながら、4万4800円からという価格はやはり衝撃的だ。見た目に“今っぽさ”はないが、そこに目をつぶれば、コストパフォーマンスは抜群に高い。価格が理由でiPhoneの買い替えを躊躇していた人や、初めてスマホを持つ人にとって、有力な選択肢になりそうだ。

【石野's ジャッジメント】
質感        ★★★★
持ちやすさ     ★★★★★
ディスプレイ性能  ★★★★
UI         ★★★★★
撮影性能      ★★★★
音楽性能      ★★★★★
連携&ネットワーク ★★★★
生体認証      ★★★★
決済機能      ★★★★★
バッテリーもち   ★★★★
*採点は各項目5点満点で判定

取材・文/石野純也

慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

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