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幼保無償化による「延長保育」や「幼稚園と保育園の併用ニーズ」の多様化で保育士不足が加速する?

2020.05.01

幼児教育・保育の無償化で浮き彫りになった問題点

「幼保無償化」をきっかけに、施設利用の増加はある程度予想がついていたことだが、延長保育や預かり保育、幼稚園と保育園を併用するといったニーズの多様化については、すでに通園させている人たちでも生じている傾向であり、現場での負担が予想以上に増えることが懸念される。

そんな中、キャリアフィールドが624人の25歳~34歳の保護者を対象に実施した「幼児教育・保育の無償化に関する意識調査」により、幼児教育・保育の無償化で施設利用の増加に加え、求めるサービスの多様化が明らかになった。

まず、「幼児教育・保育の無償化をきっかけに利用しようと思った施設、サービス」について聞いたところ、3割近くの保護者が幼児教育・保育の無償化(以下、幼保無償化)をきっかけに新たに施設の利用を検討したことが判明した。

また、「保育園や幼稚園などの施設の通常利用」だけでなく、幼保無償化が「幼稚園の預かり保育」「保育園の延長保育」「幼稚園の後に保育園の延長保育」を利用するきっかけとなった傾向もうかがえる。

このニーズはすでに子どもを保育園や幼稚園などに通園させている人でも生じていることから、保育園や幼稚園などに求められるニーズが多様化することで、受け入れる施設側への負担が大きくなることが想定される。

施設では、多様化するニーズに対応するため、新たな人材の確保が必要になり、近年問題視されている保育士不足がさらに深刻化することも予想される。

保育サービス利用者が増え続ける中、幼保無償化に伴う施設利用者の増加で、保育の需要はますます増加するだろう。

一方、ニーズの多様化による保育士不足で保育の受け皿の供給が困難になる恐れがある。政府は「子育て安心プラン」で2020年度末までに待機児童解消を図るという目標を掲げているが、幼保無償化の影響により保育の需要と供給のバランスがさらに崩れることで、待機児童解消に疑問が残る結果となった。

また、「認可保育園」を希望する人については、すでに通園させている人が47.4%であるのに対し2020年4月に通園させる予定の人は40.8%と減少で推移しているものの、「認可保育園」を希望する人は依然として多くいる実状も浮き彫りとなっている。

その理由として費用面よりも「安心」と回答した人が多く、安全面の確保はもちろんのこと「認可保育園」にはない独自の保育方針や保護者の多様なニーズに対応するメニューを展開する「認可外」の保育施設が多いにも関わらず、認可ではないことに対して費用よりも安全面でネガティブなイメージが先行している実態が挙げられる。

調査概要

調査方法  :インターネットによる調査
調査期間  :2019年11月22日(金)~2019年11月27日(水)
調査対象  :25~34歳の女性 624人
 ①保育園や幼稚園などに子どもを通園させている人 310人
 ②2020年4月から通園させる予定の人 314人
委託会社  :ジャストシステム

構成/ino.

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