
4月7日に発令された7都府県を対象とした緊急事態宣言。強制力はなく、あくまでも、不要不急の外出自粛を求めるものであるが、実際のところ、国民はどの程度危機感を抱いたのだろうか?
iPhone向けライフログアプリ「SilentLog」では、ただ位置情報を取得するだけではなく人工知能を用いてその時の行動を推定しユーザーに提供している。
また、推定では徒歩、滞在、乗り物(自転車、自動車、電車)を判別する事が可能で、その行動別に移動距離や歩数も記録している。
そこで今回は、行動別の切り口で緊急事態宣言(4月7日発令)前後の東京都内における人々の行動を徒歩と電車に着目して見ていきたい。
東京都内の電車の移動距離と歩数データはどう変動したのか
まず今年に入ってからの電車の移動距離を見ていこう。
■東京都内の電車の移動距離
電車の移動距離は、3月に一旦減少傾向を見せ、緊急事態宣言後の4月8日を境により顕著に減少している。
通勤・通学などで電車の移動に必要な距離は変わらない。よって、電車での移動距離ではなく、移動頻度が減っていると捉えるべきだろう。
次に歩数について見ていきたい
■東京都内の歩数
4月に入ってから歩数が15%~30%も減少している。また、2019年4月のユーザー全体の一日の平均歩数は約3700歩だったことからみても、緊急事態宣言下では普通に暮らしているよりも同程度減ったといえる。ちなみに3月29日は雪が降った日だった。
成人の1日の健康歩数がおよそ8000歩と言われている中、この歩数減は気になるところ。これだけ外出自粛要請によって歩数が減れば身体がなまり、“コロナ太り”といったワードが話題になるのも納得というものだ。
出典元:レイ・フロンティア式会社
構成/こじへい
こちらの記事も読まれています