
DP-V1710/DP-V1711
キヤノンは、 業務用4Kディスプレイ2製品(DP-V1710/DP-V1711)を対象に、 高輝度化を実現するファームウエアの有償アップグレード対応を2020年6月下旬に開始する。 これにより、 HDR化が進む映像制作現場のニーズに応えるという。
今回、 ファームウエアを提供する業務用17型4Kディスプレイは、 6G-SDI端子搭載の「DP-V1710」(2017年2月発売)と、 12G-SDI端子搭載の「DP-V1711」(2018年4月発売)の2製品。
4Kの高画質性能を持ち、 映像制作に求められるHDR表示に必要な各種規格や方式に対応しながら、 持ち運びが可能な小型サイズを実現し、 撮影現場や放送局、 中継車などで活用されている。
映像制作業界では、 HDR化の流れに伴い、 映像の最終画質確認を行うリファレンスディスプレイのみならず、 撮影現場で用いられる小型・軽量のディスプレイにおいても、 高輝度化のニーズが高まっている。
こうした背景から、 キヤノンは業務用17型4Kディスプレイ「DP-V1710/DP-V1711」を対象に、 最大輝度が向上するアップグレードライセンス(有償)を提供する。
今回の新たな有償アップグレードを適用することで、 ディスプレイに「ブースト(コントラスト)」設定が追加され、 「オン」選択時に最大・全白輝度が300cd/m2から1,000cd/m2に向上。
また、 「オフ」選択時はローカルディミング制御となり、 最大・全白輝度が300cd/m2から600cd/m2に向上する。
これにより、 高輝度部の階調表現力が向上し、 明るい撮影現場、 スタジオや中継車などで高輝度の映像を確認する際に役立つ。
今回の有償アップグレード対応により、 最大・全白輝度2,000cd/m2を実現した31型の「DP-V3120」(2019年11月発売)から、 17型の4K/HDRディスプレイまで、 31型、 24型、 17型の4K/HDRディスプレイのラインアップでHDR映像制作に関する規格や運用ガイドラインで定められている1,000cd/m2を満たす高輝度(最大・全白輝度)を実現し、 撮影から編集まで4K/HDR映像制作のワークフローを強力にサポートする。
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構成/DIME編集部