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男性は睡眠時間が短いほうが慢性腎臓病になりにくい可能性、京都府立医科大学研究報告

2020.04.24

男性は睡眠時間が短い方がCKDになりにくい?――京都府医大

健康な男性では、睡眠時間が少ない人の方が慢性腎臓病(CKD)になりにくい可能性を示唆するデータが、京都府立医科大学内分泌・代謝内科学の中島華子氏、橋本善隆氏らによって「Kidney & Blood Pressure Research」3月4日オンライン版に報告された。

CKDはほとんど自覚症状が現れないまま腎不全に進行したり、心臓血管系の病気のリスクを高めたりする。近年、睡眠時間が高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクに関連することが分かってきたが、CKDとの関連は明確になっていない。

研究グループは、岐阜県で行っている朝日大学病院との共同による人間ドック受診者住民対象コホート研究「NAGALA研究」のデータを用い、睡眠時間とCKDリスクの関連を後方視的に検討した。

解析対象は、朝日大学病院で1994~2013年に健診を受けた人から、腎機能が低下している人(eGFR60mL/分/1.73m2以下)や、高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症に関する薬および睡眠薬を服用している人を除いた1万4,474人(うち男性53.6%)。睡眠時間を6時間未満、6~7時間、7~8時間、8時間以上の4群に分け、男性は7.0年(中央値)、女性は6.7年(同)にわたり追跡した。

追跡期間中に、男性の19.5%、女性の10.2%がCKDを発症した。CKDを発症した人の割合を睡眠時間別に比較すると、男性では6時間未満群12.5%、6~7時間群17.5%、7~8時間群25.0%、8時間以上群24.2%であり、女性では同順に9.4%、10.7%、9.9%、11.2%だった。

男性では、睡眠時間が短いほど血清クレアチニンの変化量が少なく、弱いながら有意な相関が認められた(r=0.0316、P=0.006)。女性では、睡眠時間と血清クレアチニンの値に相関は見られなかった。

次に、腎機能低下に関連する因子である、年齢、性別、BMI、喫煙・飲酒・運動習慣、血清クレアチニン、尿酸、トリグリセライド、血圧などで調整の上、睡眠時間7~8時間群を基準として、他の群のCKD発症リスクを比較した。

すると男性では、睡眠時間6時間未満群でハザード比(HR)が0.54、6~7時間群ではHR0.73であり、有意なリスク低下が認められた(いずれもP<0.001)。8時間以上群はHR0.93で有意でなかった(P=0.433)。

一方、女性では、6時間未満群はHR0.89、6~7時間群1.16、8時間以上群1.08で、いずれも7~8時間群と有意差がなかった。

研究グループの濵口真英氏、福井道明氏らは結論として、「健康な男性では、睡眠時間が6時間未満の群でCKDリスクが最も低かった。

睡眠時間の変化がCKD発症の初期兆候として見られる可能性があり、臨床において睡眠時間を継続的に把握する必要があるかもしれない」とまとめている。

なお、短時間睡眠がCKDリスクを低下させる機序については「詳細は不明」としながらも、文献的考察から短時間睡眠が、抗炎症作用のあるグレリンレベルの上昇、腎機能低下と関連するレプチンレベルの低下を介して、腎保護的に働く可能性があるとしている。(HealthDay News 2020年4月20日)

Abstract/Full Text
https://www.karger.com/Article/FullText/504545

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

構成/DIME編集部

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