
独立したキーを自由に並べられるキーボード
理想のキーボードを探し求めて、私が到達したのは左右独立型のキーボードキット「ErgoDash mini」である。小指の負担を減らして、親指を有効活用、さらにレイヤーを使って指の動く範囲を狭くして素早い入力を可能にしている。
現在もこのキーボードを愛用しているが、このキー配置が理想なのか、親指へのキーの割り当てはこれでいいのか、キーのレイアウトはとさらなる探究心が沸き上がってくる。こうして人はオリジナルキーボード設計の道を歩むに違いない。とは言え敷居は高い。
そこで見つけたのがAliExpressにあったE&M「KD6 Erogo Version」というキーボードである。現在は在庫切れだが試験販売という形で、「SWITCH SCIENCE」からも注文できる。また秋月電子通商でも販売している。基板のようなボードに独立したキーを磁石で貼り付けて好きな配置にできるホットスワップ対応のユニークな製品で、今まで見たことがない。Macでも使えそうなので注文した。
注文したのは88キーセットでCherryMXの茶軸でキーキャップは赤という仕様
親指に9個もキーを割り当てられる。最大1枚のいボードに44個のキーを配置できる
立派なハードケース入りで、さらに段ボール箱に梱包され深センから製品が届いた
キーのレイアウトは上下左右、自由に置ける
ケースを開けてみると厚みがあってズシリと重いiPadのようなボードが2枚入っている。独立したテンキーボードを作ろうと思い、さらに「DK6 mini」を1枚追加してボードは合計3枚になった。エルゴの由来は、このボードの端が斜めに下がっていて、ここに親指用のキーが配置できるから。エルゴの幅は186mmだが、親指非対応の「DK6」の幅は206mmになる。ボードはがっちりした作りで普通に置くだけで動いたりする心配がなく、高さを6段階に変更して角度調整できる優れモノだ。
キースイッチはそれぞれが独立しており、磁石でボードに貼り付く。このためキーを横にしたり、逆向きにしても使えるのだ。キースイッチを格納する白いケースにはマイコンが内蔵されており、このキースイッチに割り当てられた動作を記憶している。そのため、左右のボードの間でキーの位置を自由に移動しても問題ない。通常の左右独立キーボードが2個のマイコンで制御されているのに比べて、本機はキーの数だけマイコンが搭載されると考えれば3万円を超える価格もハイコスパに思えてくる。キーの応答速度はゲーム用だけあって高速で1秒間に1000回の打鍵、2mm/secと通常のキーボードの10倍以上の応答速度を実現しているという。
キーの裏側には接点がありボードに置くことで通電され信号も送られる。キーキャップだけでなくキースイッチも専用工具で交換できる
ボードは金属製でしっかりした作りだ。3個の足が付属してそれぞれ独立して高さを6段階に変更できる。これによりキーボードの傾斜も調整できる
ケースから取り出して左右のボードをUSB-Cケーブルで接続すれば、すぐに使える。タテが6列もありテンキーだけでなく、ファンクションキーもダイレクトに叩ける
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