
共通、共有、共感の「三共」
令和の時代に、女性がパートナーに求めるキーワードが「三共」。金銭感覚が「共通」で、家事・育児を「共有」でき、価値観に「共感」できるというものだ。
背景には、SNSの台頭により、多くの人々の生活が可視化され、自身の理想とする生活イメージが描きやすくなったことがある。働く女性が増え、「いかに独身時代との変化を少なくできるか」「同じ目線で家事・育児を分担できるか」という「共」の部分が鍵になった点が挙げられる。
また、恋愛面ではマッチングアプリが普及し、「合コンはコスパとタイパ(タイムパフォーマンス)が悪い」という意見が挙がるなど、効率・現実主義的な面が結婚観にも影響を及ぼし、「結婚後の生活で失敗がない、無駄がない」相手探しへとつながっているようだ。
「三共において、必ずしもぴったり『合う』ことではなく、『同じ方向へ共に歩んでいけるかどうか』が最も重要だと考えています。パートナーと相互補完できるような生活像を描けるかが、大切なのではないでしょうか」(博報堂キャリジョ研・松井博代さん)
「三共」は女性の社会進出が進む今の時代を象徴するキーワードといえそうだ。
経済的に自立する女性が増え、選択の自由が提示される中、今後は「一緒にいることでシナジーを生める相手かどうか」という点が男性にとってモテの重要なポイントになる!?
●今後力を入れたいこと
女性にとって、プライベートの中でも「恋愛・結婚」は「趣味」の次に関心が高いテーマとして挙げられており、「今後より良くしていきたい」領域であることがわかる。
出典:「若い世代の働き方やリフレッシュの意識と実態に関する調査」(2019)
●「三共」の詳細チェックポイント例
金銭感覚、家事・育児へ取り組む姿勢、価値観(仕事観、家族観)を共有できるかといった点がチェックポイントとして挙がっており、効率・現実主義化も進んでいる。
出典:博報堂WEBマガジン「センタードット」『人生100年時代のキャリジョのサステナブルライフ 第1回 恋愛・結婚編』
取材・文/高橋まりな
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