人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

4月から75歳以上の高齢者に義務づけられた「フレイル健診」の気になる中身

2020.05.16

フレイル健診

 75歳以上の後期高齢者を対象に、4月から「フレイル健診」がスタートした。フレイルとは「虚弱」の意味で、加齢により運動機能や認知機能などが低下した、要介護一歩手前の状態のこと。現在、全国で約350万人がこの状況に置かれていると推測されている。健診は問診によって行なわれ、運動機能では主にサルコペニア(筋肉量の減少・身体機能の低下)や歩行速度低下について、認知機能では、飲食物をとる嚥下機能、今日の日付の確認といった質問項目が用意される。

 フレイルを放置すると、病気の発症率が上がり重篤化しやすいことから、死亡率も上昇し、骨折や入院をきっかけに寝たきりになってしまうリスクも高まる。一方で、早期に適切な介入があれば、元の状態に戻る可能性もあるという。

「健診は結果を評価するものですから、大事なことはならないための予防です。近所の散歩や、ラジオ体操を続けて行なうだけでも脳が活性化され、フレイルに有効な対策となります」(佐藤診療所・佐藤周三院長)

 新型コロナウイルスの感染症対策で、外出を控える高齢者も増えているが、軽い体操で筋力を維持し、フレイル予防に役立てたい。

 高血圧、糖尿病、肥満といった成人病や喫煙習慣も、フレイルのリスクファクターになる。30〜40代から日々の健康を管理し、フレイルになりにくいカラダ作りに取り組もう。

●フレイルの概念図 ※1

フレイルの概念図

フレイルの進行で要介護状態になるリスクが高まる一方、健診を通じ適切な医療介入を行なえば健康状態に戻る可能性も。

●フレイル健診質問項目 ※2

1. あなたの現在の健康状態はいかがですか
2. 毎日の生活に満足していますか
3. 1日3食きちんと食べていますか
4. 半年前に比べて固いもの(※)が食べにくくなりましたか
  ※さきいか、たくあんなど
5. お茶や汁物等でむせることがありますか
6. 6カ月間で2~3kg以上の体重減少がありましたか
7. 以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思いますか
8. この1年間に転んだことがありますか
9. ウォーキング等の運動を週に1回以上していますか
10. 周りの人から「いつも同じことを聞く」などの
11. 物忘れがあると言われていますか
12. 今日が何月何日かわからない時がありますか
13. あなたはたばこを吸いますか
14. 週に1回以上は外出していますか
15. ふだんから家族や友人と付き合いがありますか
16. 体調が悪いときに、身近に相談できる人がいますか

問診では身体機能と認知機能の状態を評価する15項目で行なわれる。高齢者のいる方は家庭でもチェックできる。

※1 出典:葛谷雅文. 日老医誌2009;46:279-285 より引用改変 ※2 出典:(一社)日本総合健診医学会「後期高齢者の質問票」より一部抜粋

取材・文/安藤政弘 イラスト/川崎敏郎

新型コロナウイルス対策、在宅ライフを改善するヒントはこちら

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2020年6月16日(火) 発売

DIME最新号の特別付録は「デジタル調理温度計」!特集は「安くてイイもの」&「新しい働き方」&「マイナポイント」!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。