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日本サッカー代表・川島永嗣選手がアンバサダーを務める英語サッカー&チア教室がオンライン授業をスタート

2020.04.20

「Hi Yoshi Thanks for the massage!(ヨシ君、メッセージありがとうね)」

フランス・ストラスブールで4週間もの長期自宅待機生活を送っている日本代表GK川島永嗣が、日本の1人の少年に心を込めて動画を送った。

 これは彼がアンバサダーを務める「グローバル・アスリート・プロジェクト(略称=GA)」の英語サッカー・英語チアスクールの一環だ。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、通学レッスンが一時休止になったことから、同校では今月からオンライン形式を新たにスタートさせた。その中で、フランスで外出禁止になっている川島を励ますため、子供たちからメッセージ動画を送るという企画が持ち上がり、早速着手したところ、約10日間で20人分が集まった。それを本人に送ったところ、4月7日に返信第一号が届いたというわけだ。

今は家の中でできることをやるしかない

「『フランスで辛いでしょうけど、頑張ってください』『サッカーができないのはしんどいと思いますけど、またプレーが見れるのを楽しみにしています』といったメッセージを小学生から英語でもらって、僕も英語で返事する形ですけど、本当に有難いし、励まされます。本来はプロサッカー選手である自分が子供たちを激励しなければいけないのに、逆の立場になってみて、心から嬉しく感じますし、新たな力になりますね。

 フランスリーグは『9月まで試合ができないんじゃないか』という話も出ていて、再開のメドは全く立ちませんけど、今は家の中でできることをやるしかない。それは日本の少年たちも一緒。今だからオンラインで英語を学べる環境だと思うんで、アドバンテージを最大限生かして英語の楽しさや面白さを感じてほしいと思います」と川島本人もしみじみと語っていた。

 GAは現在、首都圏で英語サッカースクール20校、英語キッズチアスクール16校を展開している。通学レッスンは週1回・60分間。体を動かしながら英語を楽しく学ぶことを目指し、盛りだくさんのカリキュラムを準備していた。今回のコロナ騒動によって4月から収束までの間、全てのレッスンをオンラインに切り替えることになったが、子供たちが室内にいるため、ボールを蹴ったり、飛んだり跳ねたりはできない。そこで微妙にやり方を変えていると河原隼人学長は言う。

「オンラインレッスンは、3~5歳児が25分間×週3回、6歳~12歳までは40分×週2回となっています。サッカーボールを使うのは難しいので、靴下を丸めて足に載せて取る、手のひらを強く押し合うトレーニングや、家にあるティッシュや家庭用品などを使って場所を取らないエクササイズを取り入れ、脳の活性化を図りながらレッスンを進めています。チアも同様に、音楽とダンスを取り入れて心拍数をあげたり、様々なゲームを通じて脳トレや英語学習を行なっています。

 先生とジャンケンをしてもらい、右手は勝ち、左は負けるといった試みにもトライしてもらいますが、これは簡単そうに見えて非常に難しい。足踏みしながらやったりすれば心肺機能も上がるし、頭も使う。そうやってウォーミングアップをしてからゲーム的な要素を取り入れたり、リズムに合わせてより多くの英単語を口にしてもらうように仕向けています。

 僕らの狙いは英語のシャワーを浴びせて、子供たちのアウトプットをどんどん増やすこと。そして何よりも笑顔と元気のキャッチボールをすること。普通のオンライン英会話教室とは違って、体と頭を使いながら楽しく英語を学ぶというのも大きな特徴です。参加者たちも『え、もう終わっちゃったの?』『もっとやりたいなあ』と言ってくれますし、滑り出しは悪くない。ポジティブに捉えています」

スポーツを通して英語を楽しく学ぶ

 川島もオンラインレッスンの様子を興味深く観察したという。その内容は、「最高の笑顔を見せて」というインストラクターの声掛けに少年たちが反応。それぞれがキラースマイルをしてみせるというもの。「変顔をして」という号令に従って、自分なりの面白い表情を作るパターンもあり、「本当に楽しそうにやっているな」と感心したようだ。

「今は学校に行けなくて家にいる時間が多い分、子供たちもストレスが溜まっている。そういう中でも英語を通して喜びを見出し、笑顔になっている姿を目の当たりにすると、僕の方も嬉しくなりますね。

 もともとGAの理念は『サッカーやキッズチアなどのスポーツを通して英語を楽しく学ぶこと』。サッカーやチアがうまくなることが最優先ではなく、英語習慣を身に着け、国際性豊かな人間になってほしいというのが狙いなんです。彼らの様子を見て、そういう方向に進んでいるし、世界で通用するリーダーシップや自主性も身に着くんじゃないかなと感じます。

 僕も4歳の息子に『イングリッシュ・オンリー』と英語だけで会話する時間を作ったりしてますけど、子供の吸収力は本当に凄まじい。レッスンを受けている少年たちもチャンスを生かしてほしいと思いますね」と川島本人も前向きに言う。オンラインレッスンという新たな選択肢が生まれたことは、GAにとっても、子供たちにとっても大きなプラスなのだ。

オンラインを使えば新たなチャレンジもできる

 河原学長は「通学からオンラインに切り替える際、保護者の方がどの程度、賛同してくれるか不安でした」と本音を明かす。けれども、フタを空けてみると予想よりも多くの人が残ってくれたうえ、新規の体験の問い合わせや新しいご要望が親御さんから来るようになったという。オンラインの場合、マンツーマン感を増やせることや、違ったスクールの子供同士が一緒にレッスンを受けられるメリットもある。実際に会ったことのない少年同士が同じ時間を共有し、いずれは実際に会うことができれば、素晴らしい出会いになる。そういったメリットにも河原学長は気づいたようだ。

 今後、コロナが収束し、通学レッスンを再開できる環境になったとしても、通学とオンラインの2本立てで運営していけるのではないか。そんな手ごたえを感じている。

「社員の仲間が企画したYouTubeでの川島さんへのメッセージ動画企画では、返信第一号を受け取ったヨシ君は物凄く喜んでいました。オンラインを使えばそういう新たなチャレンジもできますよね。社内でのアイディアの幅も広がりそうです。川島さんは英語だけじゃなく、フランス語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語ができますから、今後のメッセージ動画の返信は他の外国語でもいいくらいです(笑)。

 そのくらい発信力のある人がアンバサダーになっているGAの英語サッカー&チアスクールにはまだまだ可能性があると思いますし、川島さんとコラボレーションできる余地も数多く残されています。コロナという目に見えない敵との戦いがいつまで続くか分かりませんけど、川島さんもフランスで自宅か出ずに頑張っていますし、僕らも外出自粛の中、できることを探していくしかない。子供たちが少しでも前向きになれるように、レッスンのバリエーションも増やしていこうと思います」

 遠く離れたフランスで戦い続ける川島のタフで逞しいメンタリティをオンラインレッスンで子供たちに伝えるべく、河原学長らGAスタッフ陣はこの先も工夫と努力を続けていくつもりだ。

取材・文/元川悦子

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