おひとりさま消費”にお金を使っている40代は60% 使っている金額の平均は10,349円/月
また、<SNS映えしそうな「もの」や「こと」>にお金をかけている人の割合をみると、20代が24.7%、30代が12.6%、40代が7.4%となった。20代の4人に1人が、SNS映えのためにお金を使っていることがわかった。
SNS映えしそうな「もの」や「こと」にお金をかけている人(20代・247名、30代・63名、40代・37名)がひと月あたりいくらかけているのかをみると、平均金額は、20代→3,651円、30代→4,110円、40代→2,876円と、30代が最も高くなった。
<一人で行動・消費すること>にお金をかけている人の割合をみると、20代→63.6%、30代→61.0%、40代→60.2%と、いずれの年代でも6割台前半となった。
一人で行動・消費することにお金をかけている人(20代・636名、30代・305名、40代・301名)がひと月あたりにいくらかけているのかをみると、平均金額は、20代→6,490円、30代→7,610円、40代→10,349円と、年代が上がるほど高くなった。
“エシカル消費”に実際に使った金額 平均額が最も高いのは40代で3,653円/月
<多少高くても、社会のためになる活動をしている企業の商品・サービスを購入したい>にどの程度同意するか尋ねる調査が行われたところ、『そう思う(計)』(「非常にそう思う」と「ややそう思う」の合計、以下同じ)の割合は、20代で33.2%、30代で31.2%、40代で32.2%となり、いずれの年代も3割以上がエシカル消費に前向きだった。
「非常にそう思う」の割合を前回の調査結果と比較すると、20代では前回調査5.7%→今回調査9.1%と、3.4ポイント上昇した。『そう思う(計)』の割合は全世代で下降しているものの、20代では「非常にそう思う」と回答した人の割合が増えていることがわかる。
次に、<社会のためになる商品・サービス(地球環境や人権などに配慮した商品・サービス)>にお金をかけているか尋ねる調査が行われた。
お金をかけている人の割合をみると、20代で17.1%、30代で20.0%、40代で18.4%となった。エシカル消費にお金をかけたいと思いつつも、実際にはエシカル消費につながる商品の購入にお金をかけられていない人がいるようだ。消費税増税の影響が、エシカル消費に対する消費意欲の減速につながっているのかもしれない。
また、エシカル消費の対象は、リサイクル素材を使った商品や地元の産品、被災地の産品、福祉施設で作られた製品、エシカル消費に関連する認証ラベル・マークのついたエシカル商品の購入等、多岐にわたっている。何を買えばエシカル消費につながるのか、エシカル商品がどこに売っているのかわからないという人もいるのではないだろうか。
社会のためになる商品・サービスにお金をかけている人(20代・171名、30代・100名、40代・92名)がひと月あたりにいくらかけているのかをみると、平均金額は、20代3,155円、30代3,004円、40代3,653円となった。
若い年代ほどモノを持たない消費に積極的な人が高い傾向 20代の38%が“サブスクサービス”の利用意向あり
近年、サブスクリプションサービスやシェアリングサービスといった、モノを持たない消費が注目されている。
そこで、全回答者(20代・1,000名、30代・500名、40代・500名)を対象に、サブスクリプションサービスや、レンタル・シェアサービスの利用意向について質問が投げかけられた。
『そう思う(計)』(「非常にそう思う」と「ややそう思う」の合計、以下同じ)を年代別にみると、<月額・定額制で使い放題のサービス(音楽、動画配信、ファッション、自動車など)を利用したい>では、20代で38.0%、30代で30.6%、40代で25.6%となり、“サブスクサービス”の利用意向は、若い年代ほど高い結果となった。
<レンタルやシェアサービス(DVD、コミック、ファッション、自動車など)を利用したい>では、20代で32.4%、30代で27.6%、40代で21.2%となった。“サブスクサービス”と同様に、モノやサービス・場所などを共有して利用する“シェアリングサービス”でも、利用意向は若い年代ほど高くなった。若い年代ほどモノを持たない消費に積極的な人が多いといえそうだ。モノを持たない暮らし方を上手に楽しむミニマリストが若い年代で増加傾向にあるのではないだろうか。
<月額・定額制で使い放題のサービス>にお金をかけている人の割合をみると、20代で32.0%、30代で24.8%、40代で22.4%と、20代が最も高くなった。
月額・定額制で使い放題のサービスにお金をかけている人(20代・320名、30代・124名、40代・112名)がひと月あたりにかけている金額の平均をみると、20代で2,222円、30代で2,985円、40代で2,874円と、20代より30代・40代のほうが高くなった。
では、どのような“サブスクサービス”が利用されているのだろうか。月額・定額制で使い放題のサービスにお金をかけている人(20代・320名、30代・124名、40代・112名)を対象に、利用したことがある月額・定額制で使い放題のサービスを尋ねる調査が行われたところ、いずれの年代でも「動画配信」(20代・66.9%、30代・64.5%、40代・56.3%)が1位、「音楽配信」(20代・55.3%、30代・47.6%、40代・37.5%)が2位となった。好きな動画を自由なタイミングで視聴できる動画配信サービスや、好きな音楽が聴き放題の音楽配信サービスの利用経験者が多いようだ。
また、<レンタルやシェアサービス>にお金をかけている人の割合をみると、20代で15.6%、30代で14.6%、40代で14.0%となり、レンタルやシェアサービスにお金をかけている人(20代・156名、30代・73名、40代・70名)がひと月あたりにかけている金額の平均をみると、20代で2,376円、30代で2,631円、40代で2,451円となった。
若い年代ほど“ストレス発散”にお金をかけたい でも、ストレス発散に使っている金額は年代が上がるほど高い傾向
全回答者(20代・1,000名、30代・500名、40代・500名)を対象に、<ストレスを発散するためにお金をかけたい>と思うか尋ねる調査が行われたところ、『そう思う(計)』は、20代で64.0%、30代で62.8%、40代で57.0%と、若い年代ほど高くなった。
ストレス発散をするためにお金をかけている人の割合をみると、20代で56.3%、30代で55.6%、40代で53.6%となり、いずれの年代でも、半数以上の人がストレス発散のためにお金をかけていることがわかった。若い年代ほどストレス発散のためにお金をかけたいと思っている人の割合と実際にお金をかけている人の割合でギャップがみられた。
ストレスを発散するためにお金をかけている人(20代・563名、30代・278名、40代・268名)がひと月あたりにかけている金額の平均をみると、20代で5,524円、30代で5,808円、40代で8,323円となった。ストレス発散のために使っている金額は年代が上がるほど高い結果となった。
ストレスを発散するためにお金をかけている人を対象に、ストレスを発散するために、どのような商品・サービスにお金を使っているか尋ねる調査が行われた。
性年代別にみると、男性ではいずれの年代でも「外食」(20代男性・44.6%、30代男性・46.1%、40代男性・48.8%)が1位だったが、2位以下で違いがみられ、20代男性の2位は「スイーツ・お菓子」(41.7%)、30代男性と40代男性の2位は「お酒」(30代男性37.5%、40代男性40.0%)だった。
一方、女性ではいずれの年代でも「スイーツ・お菓子」(20代女性・70.3%、30代女性・70.0%、40代女性・65.7%)が1位、「外食」(20代女性・62.8%、30代女性・58.0%、40代女性・44.1%)が2位だった。
違いがみられたのは3位以下で、20代女性では「洋服」(39.3%)、30代女性では「旅行」(32.7%)、40代女性では「お酒」(28.7%)がそれぞれ3位だった。
“自己投資”や“自分磨き”への意欲は若い年代ほど高い傾向
全回答者(20代・1,000名、30代・500名、40代・500名)を対象に、<自己投資(スキルアップのための勉強や資格取得など)にお金をかけたい>と思うか尋ねる調査が行われたところ、『そう思う(計)』は、20代で53.2%、30代で50.4%、40代で43.8%となった。若い年代ほど、自己投資への意欲が高いようだ。性年代別にみると、20代女性(54.2%)が最も高くなっていた。
続いて、<自分磨き(美容やファッションなど外見磨き)にお金をかけたい>と思うか尋ねる調査が行われたたところ、『そう思う(計)』は、20代で63.1%、30代で55.8%、40代で47.8%となった。自分磨きへの意欲も若い年代ほど高いことがわかった。性年代別にみると、20代女性(76.0%)が最も高くなった。
では、自己投資や自分磨きのために、どのくらいお金をかけている人が多いのだろうか。
自己投資(スキルアップのための勉強や資格取得など)のためにお金をかけている人の割合をみると、20代で29.3%、30代で24.8%、40代で22.4%と、20代が最も高くなった。
自己投資にお金をかけている人(20代・293名、30代・124名、40代・112名)がひと月あたりにかけている金額の平均をみると、20代で6,929円、30代で8,185円、40代で6,379円となり、かけている金額では30代が最も高くなった。
また、自分磨き(美容やファッションなど外見磨き)のためにお金をかけている人の割合をみると、20代で56.3%、30代で53.2%、40代で48.0%となり、若い年代ほど高くなった。
自分磨きにお金をかけている人(20代・563名、30代・266名、40代・240名)がひと月あたりにかけている金額の平均をみると、20代で6,445円、30代で7,888円、40代で6,777円となった。
○○離れは若者だけじゃない “飲み会離れ”を実感しているのは20代より30代・40代
消費の対象や消費スタイルに、これまでと違う傾向がみられる場合、“○○離れ”と表現されることがある。
全回答者(20代・1,000名、30代・500名、40代・500名)を対象に、日頃、自身が、「○○離れ」していると感じるもの(関心がなかったり、必要だと感じなかったりするもの)を尋ねる調査が行われた。
年代別にみると、いずれの年代でも「固定電話」(20代・38.5%、30代・45.2%、40代・37.6%)が最も高くなった。
「職場の飲み会」や「友人との飲み会」についてみると、「職場の飲み会」では20代が28.8%、30代が38.6%、40代が35.0%、「友人との飲み会」では20代が18.0%、30代が28.6%、40代が27.8%となった。「若者の飲み会離れ」がよくメディアに取り上げられるが、実際は30代や40代のほうが自身の飲み会離れを実感している結果となった。