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独自路線を歩み続けたあのゲーム機が復活!58タイトルを収録した「PCエンジン mini」開発秘話

2020.04.17

昔懐かしい家庭用ゲーム機を小型化し、レトロなゲームを多数収録した商品が次々とヒットしている。子供の頃にハマっていた当時のゲームをいまの環境で手軽に遊べるのが特徴で、20~50代男性を中心に支持されている。なかでも『PCエンジン mini』は、国内タイトルだけでなく、海外ソフトなども含めて58タイトルを収録し、巣ごもりアイテムとしても人気を集める。

注目度も高く、ゲーム系ニュースサイトや『コロコロアニキ』などでも特集を組まれている。今回は『PCエンジン mini』の開発者のひとりであるコナミデジタルエンタテインメントの吉室純さんに直撃インタビューした。

『PCエンジン mini』を商品開発したきっかけは何でしょうか?

コナミデジタルエンタテインメント・吉室純さん(以下、敬称略):30代から場合によっては50代ぐらいまで、昔はゲームをしていた世代がいる中で、ゲームハードメーカーの各社さんがレトロゲームをミニシリーズとして色々な展開をしています。

KONAMIも『PCエンジン』という、すごく大切でかつレトロゲームのジャンルとしては初めてCD-ROMを採用したりエポックメーキングな機能を搭載していたゲームハードのライセンスと権利を持っていたので、これをビジネスのひとつとして展開を考えました。

商品企画のテーマとして一番重要だったのは何でしょうか?

吉室:『PCエンジン』は1987年に発売されたのですが、今回の製品は当時の『PCエンジン』をなるべく再現することがテーマでした。KONAMIは基本的にソフトウェアメーカーなので、家庭用ゲーム機を作った経験はなかったですが、ちょっとした手は入れているものの基本的には当時をそのまま再現して、外箱も当時のものを参考にしてなるべく再現しています。

『PCエンジン mini』以外に北米向けには『TurboGrafx-16 mini』、欧州向けには『PC Engine Core Grafx mini』があるのですが、すべて当時のパッケージをベースにコントローラーを含めてなるべく再現することにしました。『PCエンジン』の時代は「CERO」などの年齢制限のレギュレーションがなかった時代ですが、いま当時のままの形で出すといろいろな制約や場合によっては発売できないゲームタイトルもありました。

KONAMIとしては最低限の修正でなるべく当時のそのままで遊べるようにしました。当時を再現するということで、対象年齢は17歳以上になって他のゲーム機よりも対象年齢が上がってしまっているのですが、あえてそのままにするのがゲームソフト面でのこだわりでした。実際に購入される方も30代、40代、50代の方だと思うので、修正して対象年齢を落としたゲームを入れるより当時の表現そのままで思い返していただけたと思います。

コナミデジタルエンタテインメントの吉室純さん。『PCエンジン mini』に収録されたゲームには思い入れの深いタイトルも多いという。

『PCエンジン mini』はKONAMIより発売中。価格1万500円(税抜)。58タイトル収録。コントローラー1個付き。

『マルチタップ for PCエンジン mini』はHORIより4月30日発売予定。価格3150円(税抜)。『PCエンジン mini』のUSBハブに対応。コントローラーを接続すれば、最大5人の同時プレーが可能になる。

『ターボパッド for PCエンジン mini』はHORIより4月30日発売予定。価格2620円(税抜)。「スイッチⅠ」と「スイッチⅡ」を2段階で連射を設定できる別売のコントローラー。アクション系のゲームにオススメ。

収録した58タイトルを選定した基準はどんなものだったのでしょうか?

吉室:最初の候補は、もっと本数が少なかったです。他のミニシリーズでも20タイトルぐらいのものが多く、KONAMIでも少ないタイトル数から選定をしていきました。基準は当時のお客様に人気が高かったタイトルです。名作と呼ばれたり、そのあとのゲーム市場を変えたようなタイトルです。恋愛ゲームの原点である『ときめきメモリアル』やいまもシリーズが続く『桃太郎電鉄』などは早めに選定を決めていました。

『PCエンジン』は、当時としては処理速度が早いCPUを搭載していて、それがシューティングゲームに向いているという特徴がありました。当時の『PCエンジン』では「キャラバン」と呼ばれる高橋名人がやっていたシューティングゲームの大会があり、それもあってそのイベントに使用されたシューティングゲームを多く収録しました。

当時は敵を撃ちながら高得点を競うシューティングゲームは人気ジャンルでした。

吉室:『PCエンジン』のハードの特性を説明するには、シューティングゲームが一番適切かなと考えています。あとはゲームセンターなどで遊んだアーケードゲームです。当時、アーケードゲームはキャラクターが大きかったり画面がキレイだったりなど、家庭用ゲーム機では再現しきれませんでした。その中で『PCエンジン』は移植のレベルが高かった。

特に87年、88年の頃の家庭用ゲーム機の中では再現度はピカイチだったと思います。家でもゲームセンターのゲームができるというのが『PCエンジン』の特徴でもあったので、そういったゲームも収録する選定基準でした。

ちなみにユーザーから反響の大きかったタイトルはありますか?

吉室:『天外魔境Ⅱ 卍MARU』がダントツにインパクトがありました。2019年8月8日に追加タイトルという形で発表したのですが、じつは2019年3月ぐらいからずっと移植作業をしていて、なかなか完成が大変だったので発表をずらしていました。

『PCエンジン』の中で評価と内容がナンバーワンタイトルと呼ばれていますので、このゲームが収録されたことで、タイトルをしっかり入れてきているなとインパクトを与えられたと思っています。

今回収録したタイトルで、個人的に思い入れのあるゲームはありますか?

吉室:小学生の頃にはゲーム業界に入ろうと決めていたのですが、その原点みたいなソフトがたくさん収録されています。『桃太郎電鉄』やKONAMIのタイトルでいうと『PCエンジン』に最初に参入した『SNATCHER』というゲーム。これがすごくいい出来で、その後に『グラディウスⅡ-GOFERの野望-』だったり。

いろいろな名作があって、そして『ときめきメモリアル』に行きつきますが、いま僕がKONAMIに入社したきっかけというか意識したソフトというのが『PCエンジン mini』の中に入っています。『天外魔境』シリーズにはどうやって関われるか考えて、28年ぐらいでやっと関われました(笑)。

『スーパースターソルジャー』(1990年)
大人気シューティングゲーム『スターソルジャー』の続編。制限時間でスコアを競う「キャラバンモード」を搭載。イベントでも人気だった。

『天外魔境Ⅱ 卍MARU』(1992年)
和風RPGの第2弾タイトル。CD-ROMのゲームで音声やアニメなどの演出があり、当時としては画期的だった。楽曲を久石譲が担当し、20人以上の声優の音声を収録。今回は声優陣と新たに契約して音声を収録している。

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