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楽しみ方が増える!心理的、生理的なリラックス効果をもたらす日本酒の「吟醸香」

2020.04.18

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

吟醸香を嗅ぐことで、心の平穏、鎮静効果をもたらす

日本酒の香りは様々な成分により構成されているが、酵母によって作られるフルーツや花のような「吟醸香」は、日本酒を楽しむ要素のひとつになっている。吟醸香の主要な成分として知られているのが、リンゴのような華やかで甘い香りの「カプロン酸エチル」と、バナナやメロンのような香りの「酢酸イソアミル」。

月桂冠総合研究所では、これらの吟醸香の成分を嗅ぐことで、心理的、生理的にリラックス効果をもたらすとした研究結果を世界で初めて発表。この発表は「日本農芸化学会 2020年度大会」において優秀発表に選ばれた。

吟醸香によるリラックス効果、有効性評価試験は30~40代の成人女性18名を対象に行った。「カプロン酸エチル」「酢酸イソアミル」の成分をエタノールに添加した標品サンプルを嗅いでもらい、心理的評価、生理的評価を測定。

心理的評価として、香りを嗅ぐ前と後で感情の変化と気分の変化を調査。抑うつ、不安、敵意、感情の高ぶり(活動的快)、緊張感(集中)やストレス、欲求といった感情や心理状態が、「カプロン酸エチル」または「酢酸イソアミル」を嗅ぐことで、有意に低下していることが認められた。

生理的評価として、瞳孔対光反応と皮膚温を測定。瞳孔対光反応とは光に反応して瞳孔が一過性に収縮する反応で、リラックス状態では副交感神経が優位になり、縮瞳率は大きくなる。「カプロン酸エチル」または「酢酸イソアミル」を嗅ぐと、空気やエタノールだけを嗅いだときよりも縮瞳率が大きくなり、副交感神経活動が優位となっていることが判明、2つの香気成分に鎮静効果が認められた。

リラックス状態であると、末梢血管網の拡張から血流量の上昇により、皮膚温が上がるが、「酢酸イソアミル」を嗅ぐと、空気やエタノールだけを嗅いだときによりも皮膚温を有意に上昇させる効果が認められ、「酢酸イソアミル」には交感神経活動を抑えることで副交感神経活動を高める作用があることが示唆された。「カプロン酸エチル」には、皮膚温の変化が認められなかったことから、直接的に副交感神経活動を亢進させている可能性が示唆され、2つの香りの鎮静効果のメカニズムは異なることが推測された。

月桂冠では、今回の研究成果や日本酒に関してのアンケート調査など、日本酒の香りについてのスペシャルサイトを公開。吟醸香でリラックスタイムを楽しむ方法なども紹介している。

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