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猛威をふるう新型コロナでカリフォルニアに押し寄せた「パニックショッパー」の実態

2020.04.14

新型コロナウイルスによる死者が2万人を超え、イタリアの1万9000人超を上回ったアメリカ。総人口約3億3000万人のアメリカでは、53万人近い感染者が確認されている。感染者数の増加がピークアウトしつつあるといわれているが、実際の状況はどうなのか? ロックダウンされたカリフォルニアの状況を現地からレポート!

スーパーに押し寄せるパニックショッパー

な、、な、、中に入れないではないか!?

お店の入り口の前で立ちすくんでしまった。

お店のエントランスの反対側にある野菜や果物が並ぶ通路まで長蛇の行列。キャッシュレジスターに並ぶ人の行列が異常なほど長く、エントランスの隙間から見えた店内は、人と人。カートとカートがぶつかり合っている。何とか、人と人の間をすり抜けてお店の中に足を忍ばせてみると、その光景に愕然とした。

も、、ものがなくなっている。

平日の午後の異常なほどの駐車場の混雑ぶり、空っぽになった店内の棚。

ハリケーンでも襲ってきたかのような光景は異様な空気に満ちている。

一体、何が起こったのだ?!

一体、何が起きているのか?!

コロナウィルスのアウトブレイクでパニックショッパーがスーパーへ直行。7つの海を超えて集めた優れものが常にフルストックしているネイバーフッドストアー、トレーダージョーズの空っぽとなった姿があった。

コロナウィルスのアウトブレイク以来、毎日、トランプ大統領、各州知事や市長、専門家によるコロナウィルス報告がTVで放送されており、今や、ニュース番組は、コロナウィルスのニュース一色。各放送局のキャスターやショーホストらが自宅からリモート中継をしてニュース放送している。

カリフォルニア州にStay-At Home(外出禁止)の発表がされたのは、3月19日のこと。

その発表以前から、毎日、変化するコロナウィルスの情報にあらゆる噂が飛び交い、何を信じてよいのか、次に、何が起こるのか?と不安定な日々が続いた。筆者は、情報通のUberドライバーから、カリフォルニアがロックダウン(都市封鎖)するのもカウントダウンだと聞いていたのだが、ロックダウン生活というものが想像つかない。食料の備蓄もせず、なるようにしかならないだろうと楽観的に考えていて、我が家には、トイレットペーパー数個とボトルに入ったハンドサニタイザーが1本。2ガロンの飲み水。冷凍庫に冷凍食品数個。冷蔵庫の中は、1週間もつかもたないかの人間の食材と愛猫のご飯があるのみであった。

しかし、この状況に不安が爆発したパニックショッパーたち。スーパーで、トイレットペーパーや飲料水、ハンドサニタイザー(手用消毒液)、抗菌剤を買いあさり、バナナ、オレンジ、サプリメント(特に、ビタミンC)、缶詰類、パスタ、お米、パン、シリアル、冷凍食品、お肉までも鷲掴み。そこには、ヒューマニティやモラルという言葉はなく、目の前の商品が瞬く間に消えさっていった。

このパニックショッパーの乱獲で現在も、トイレットペーパー、ペーパタオル、サニタイザーなどが入手にしにくい状態にあり、必要とする人々に必要なものが届かない状況にある。

パニックショッパー、広がる差別、緊迫する状況はいつ改善するのか?

米系小売店企業に籍をおく筆者は、パニックショッパーと接することになったのだが、我を失ったパニックショッパーらを落ち着かせるのは至難の業であった。商品のないことに腹を立てるパニックショッパーは怒りを発散し、手の施しようもない。それとは反対に不安を隠しきれず、緊迫した表情で買い物をする人もいれば、興奮のあまり手の震えが止まらない人。中には、自分で買い物したものを車まで運ぶことができない人もいたほどだ。

その数日間は品薄になったお店の棚が目立つようになり、今度は、食料危機の恐れを抱いた人らがパニックをおこしながら、お店に詰めかけてくる。終わりのないコロナパニックに一緒に働くメンバーたちも疲労を隠しきれない。

そのような中、ロサンゼルスのエリック・ガーセッティー市長が、食料危機の心配はない。それぞれが責任をもち、安全な買い物を心がけるようにとスピーチ。現在、グロッセリーストアーは落ちつきを取り戻し、コロナウィルス感染拡大防止のためのガイドラインに沿って営業を続けている。

新型コロナウィルスのアウトブレイクで、 アジア系住民らに偏見の目が傾いていることが度々、報じられてもいるが、 今回、筆者も経験したことから、決して、他人事として済ますことができないでいる。 外国で暮らしていると偏見や差別的な態度をとられることに遭遇することは度々あるけれど、新型コロナウィルスを“チャイニーズウィルス”と連発し、差別的な用語として反感をかっているトランプ大統領の言葉が少なからず、追い打ちをかけているのではとも思えてならない。

アジア系住民が多く暮らすカリフォルニア州では、ニューサムカリフォルニア州知事がアジア系の人々に対して偏見や差別的な態度をとることのないように。ヘイトやゼノフォビア(外国人嫌悪)などが起きてはならないと呼びかけてくれている。チャイニーズウィルスという言葉の裏にある意図はどうであれ、アメリカで暮らしているアジア系住民に対しての影響も不安になる。今後、これ以上、この言葉が人々に感染、拡大しないのを祈るばかりである。

3月27日時点ですでに、コロナ感染者がアメリカ85,653人、中国81,782、イタリア80,589人となっており、アメリカでの感染者が増加。コロナウィルス感染者が世界最多となってしまったアメリカ。

正直、この先、どうなってしまうのだろう、、、と先が見えないだけに不安も多きい。でも、今は、このクライシスを乗り切るためにも、私たち、一人一人が責任のある行動をとり、感染の収束を願うしかない。

Stay Home,
Stay Healthy
Stay Safe
Save Lives

Spread Kindness, NOT Virus

白井朝美/ Tomomi Shiraiのプロフィール:
米フォーチュン500企業やアメリカが選ぶ最高の雇用者+最も働きたい企業のトップにランクインする企業に籍を置く。ライター、ライフスタイルリサーチャー、ブランドアンバサダーとしても活躍。ランニング、ヨガ、ダンスとネコと自由を謳歌する自由人。女性による女性のフェミテックNY発のFEMTECH COMPANY が主導するwoman of sextechのメンバー:https://www.womenofsextech.com/tomomi-shirai

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