
建築費が高騰している今、新築マンション販売に動くよりは「テナント収入」を得るほうが利益が確保しやすいと考える大手開発業者は多い。
「中央区」についてもビル・商業施設・高級賃貸マンション開発などが多い傾向にある。それでは、中古マンションの価格相場はどうなっているのか。
マンションマーケットが発表した「中央区の中古マンション価格相場TOP20」を見てみよう。
中央区の中古マンション価格相場 ランキング
ランキング上位20位は、銀座・日本橋・湊アドレスの、単身者・DINKS向け小中規模マンションが多くランクインする結果に。2019年10月の中央区全域の中古マンション価格相場が一平方メートルあたり85.9万円に対し、1位は3倍以上、2位は2倍以上の価格相場となり、銀座アドレスの不動の人気があることがわかる。
大型開発で特に注目したいのは、東京駅周辺から兜町エリアの国際金融都市化に向けての動きだ。「KABUTO ONE(カブトワン)」(2023年予定)をはじめ、JR東京駅前の複数の超高層ビル建築により、外国企業誘致や国際競争力を高めるビジネス交流・サポート機能が一層充実するはずだ。
また、勝どき・月島周辺エリアについて、BRT(バス専用レーンを基盤とした大量輸送システム)によるアクセスの向上、晴海五丁目西地区の選手村跡地「HARUMI FLAG PORT VILLAGE」(2024年予定、約1,455戸)が環境先進都市として生まれ変わる点など、人口流入の傾向が強まる要素が多数あり、しばらく人気は続きそうだが、供給数の多さと新築マンション(MID TOWER GRAND、パークタワー勝どきサウス・パークタワー勝どきミッド、豊海地区第一種市街地再開発事業、月島三丁目地区第一種市街地再開発事業など)の価格設定により、中古マンション相場がどう動くか今後に注目したいところだ。
(参考)中古マンション価格相場
東京都全域‥63.5万円/㎡
中央区全域‥85.9万円/㎡
調査概要
調査エリア:中央区
対象データ:マンション相場情報サイト「マンションマーケット(※1)」が保有する、独自アルゴリズムによって解析及び算出した価格相場(㎡単価)
対象物件 :調査期間の価格相場が算出されている中古マンション
構成/ino
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