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「機能は求めずブランドも意識しない」令和元年の中古家電市場から垣間見る消費者意識の変化

2020.04.14

消費者は「高機能を求めずブランドを意識しない傾向」が顕著に

リユースエバンジェリストの高野浩志氏によると、2019年の家電の中古市場は「消費者の意識多様化元年」だったという。今回は、要因となった3つの要点を紹介したい。

①新興低価格ブランド(ハイセンスやハーブリラックス)の新品需要拡大の影響で、SHARPやAQUAの中古品が値下がり

②新品市場での生活応援セール等での生活家電の顕著な販売価格下落

③サブスクリプションや家具付き賃貸等の影響

消費者は、長期使用が目的でない単身用生活家電に対して、高機能を求めずブランドを意識しない傾向が顕著になっており、新品市場・中古市場共にそのような消費者意識に「より近づいた」形となった。

これは、上記①~③が実用的な選択肢として捉えられるようになったのもそのためだろう。2020年以降、ハイセンスやハーブリラックスのような低価格帯中古品が、中古市場を賑わすことになりそうだが、価格下落が予想されることから、再販価値が著しく縮小していく見通しだ。

一方で、比較的長期利用で高価格帯のファミリータイプはこの限りではなく、需要は今後も続くと考えられる。大型化・低価格化を続けるテレビは、前年と変化ないもののほぼ横ばい、パソコンは好調で販売量・価格ともに25%前後増。

テレビは、需要高の大型モデルが、小型・低価格モデルの減少をカバー。ただ、大型化傾向はいずれ物理的に設置が難しくなり、飽和すると推察されることから、2020年の普及をピークに高機能で中大型かつ低価格なテレビが、中古市場の主戦場になると予想している。

パソコンは、Windows7のサポートが、2020年1月に終了することからWindows10の駆け込み買替需要で増加している。

マーケットエンタープライズの2019年の中古市場人気4家電(テレビ、パソコン、冷蔵庫、洗濯機)の市場分析概要

1.冷蔵庫・洗濯機は、従来牽引してきた単身用家電の行き詰まりが影を落とす。冷蔵庫は販売量・額とも前年比約20%減少するも一方で、洗濯機はドラム式需要がカバーする。

・冷蔵庫:これまで順調に成長してきた単身用(1~2ドアタイプ)の販売量・額ともに前年比約30%減

・洗濯機:単身用の縦型が前年と変わらずほぼ横ばい、一方でファミリー用途のドラム型は販売量・額はそれぞれ約40%、約60%増で洗濯機全体をカバーする格好となった。

2.テレビは、平均販売価格は減少続く。パソコンは好調に推移。販売量・額ともに2017年より25%前後増

・テレビ: 大型化・低価格化が続き、平均販売価格が2016年をピークに減少傾向で今年は2016年比33%減。

・パソコン:これまでの堅調に伸びてきたが、Windows10への買い替えの影響で、販売量・額ともに前年比25%前後増と大幅な伸びを達成。

構成/ino

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