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香川県議会で「ネット・ゲーム依存症対策条例」が可決、ゲームは本当に学業に悪影響を与えるのか?

2020.04.06

香川県議会で3月18日、「ネット・ゲーム依存症対策条例」が可決され、4月1日より施行される。これによって、18歳未満はゲームのプレイ時間は平日60分、休日90分に制限される。

果たして、自治体で規制をかけなければならないほど、ゲームとは青少年にとって有害なものなのだろうか?

そんな「ゲームが子供に与える影響」について問う、株式会社ゲームエイジ総研によるアンケート調査の結果を紹介していきたい。

学生を持つ親世代は「悪影響」、学生は「よい効果」というギャップ

ゲームの勉強・学業への影響を尋ねる調査が行われたところ、12.8%は「ゲームは役に立つ・よい効果をもたらす」と回答。一方、「ゲームは妨げになる・悪い影響をもたらす」との回答は、17.8%とポジティブをやや上回る結果となった。

また、7割が「どちらとも言えない・わからない」と回答し、理由を見ると、「ゲームの内容による」「ゲームの仕方による」など、一概に良し悪しを判断できないという回答が多かった。【グラフ1】

そこで、回答をセグメント別に見てみたところ、悪影響を与えると考えているのは「学生の子供がいる親」が 25.4%と最も高く、特に現役の学生を持つ親世代は、「ゲームは妨げになる・悪い影響をもたらす」と考えている傾向が強いことがわかる。

一方で、学生は「ゲームは役に立つ・よい効果をもたらす」が 18.1%と最も高く、親世代とは逆の傾向が見られた。また、「未婚社会人」でも「ゲームは役に立つ・よい効果をもたらす」が15.1%とネガティブよりもポジティブが高い結果となり、非親世代の方が「ゲームは役に立つ・よい効果をもたらす」と考えているようだ。【グラフ2】

ゲームは単に気分転換だけでなく、社会に出てからも役立つ知識も得られる

次に「ゲームは妨げになる・悪い影響をもたらす」と思う理由を尋ねる調査が行われたところ、「ずっと遊んでしまい、勉強に気が向かなくなるから」(女性/学生)、「夢中になって勉強ができなくなるから」(男性/学生)など、ゲームで時間を使ってしまうという意見が多く見られたが、特に学生を持つ親の意見としては「夢中になるとはまってしまい辞められないから」(男性/学生を持つ親)など、子供の時間管理を問題にする意見や、「依存してしまいそうで怖い」(男性/学生を持つ親)など依存を心配する意見などが見られた。

また、「ゲームをしている時間が無駄」(女性/学生を持つ親)、「学校で習う内容はソフトにない」(男性/学生を持つ親)など、非常に否定的な意見も見られた。

一方で、「ゲームは役に立つ・よい効果をもたらす」と思う理由としては「やりすぎは良くないが、程よいゲームプレイは脳の活性化になると思う」(女性/学生)、「リフレッシュになる」(女性/学生)、「勉強ばかりだとストレスがたまるからいい発散になると思う」(女性/学生を持つ親)などの勉強に向かうための気分転換の効果として考えているほか、「難解な神話や歴史を楽しんで覚えられる」(男性/未婚社会人)、「創造力が育まれる」(男性/学生を持つ親)、「勉強では使わない部分を養うことができ、それを勉強に活かすことができる」(女性/学生)など、直接的な学業ではないが、それに繋がる要素を養えるという意見が見られた。

また、未婚社会人では「一人でも複数でも頭を使いながら進めていくので自然にたくさんのことが身についていくと思う」(女性/未婚社会人)、「ゲームから得る知識は幅広く、あらゆる点で楽しんで興味分野を広げていくことに役立つ」(女性/未婚社会人)など、社会に出てからも感じる良い効果があるという意見が見られた。

ゲームを通じて得た経験が、学業だけでなく日々の生活の中でも役に立っているという体験も

さらに、ゲームが役に立った・よい効果をもたらした実際の体験談を尋ねる調査が行われたところ、「ご当地ゲームでその都道府県の名産地や場所を覚えられた」(女性/学生)、「歴史ゲームに出ていたキャラクターを知っていたので歴史の登場人物がよく覚えられた。」(女性/学生)、「難しい熟語の語彙が増え、漢検取得に役立った」(女性/未婚社会人)など、実際の学業に直接的に役に立ったという体験がある人が多く見られた。

また、「効率よくレベルを上げるためにどうするか考え、実行出来たこと」(男性/学生を持つ親)、「自ら考え答えを見つけるまでのプロセスは色々なことに役に立っている」(男性/学生を持つ親)、「いろいろと考えてゲームを進めることによって、考える力がついた」(男性/未婚社会人)など、ゲームを通じて考え、体感した経験が、日々の生活の中でも役に立っているという体験も見られた。

一般的にはゲームが勉強・学業に悪影響を与えるという論調もあるが、ゲームが直接的・間接的に良い影響を与えたという体験も散見された。単に勉強・学業の間の息抜きというだけではなく、ゲームを通して学んだ知識や考え方が学業や、さらに言えば後の生活の中で役に立つこともあるようだ。

「ゲームは悪影響がある」と決めつけるのは簡単だが、ポジティブな面にも目を向けてゲームとの付き合い方を考えてみるのも良いのではないだろうか。

【調査の概要】
調査対象:10~50代
サンプル数:2352サンプル
調査時期:2020年2月
調査手法:インターネット調査

出典元:株式会社ゲームエイジ総研

構成/こじへい

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