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世界のアプリインストール広告費、2022年までに現在の倍以上に拡大

2020.04.06

私たちの生活を便利に、そして楽しくする各種アプリ。そのアプリにかかる広告費は全世界でどれくらい投じられているのだろうか。

そこで今回、AppsFlyer Japan株式会社による「全世界のアプリインストール広告費※1に関する3カ年予測」が発表されたので、紹介していきたい。

なお本レポートは、AppsFlyerが保有する、2017年から2019年までの300億の非オーガニックインストール、480億ドルの広告費、7.2万のアプリについてのデータを基に、各国の動向をまとめられたものだ。

【世界】2019年、世界のアプリインストール広告費は約6兆円(578億ドル)※2に

世界における2019年の年間アプリインストール広告費は、約6兆円(578億ドル)となった。またAppsFlyerの予測では、アプリインストール広告費は今後も堅調な増加を続け、2022年には、2019年の2倍以上となる約13兆円(1,180億ドル)に達する見込み。

2017年以降、スマートフォンの年間販売台数は減少しているものの、開発途上国では大部分の人がスマートフォンをまだ所有しておらず、2022年までには、インド、中国、インドネシア、およびアフリカの多数の国を中心に、数億人のユーザーが新しくスマートフォンを使ってインターネットを利用するようになり、アプリインストールを促すためのマーケティングがますます拡大する見込みだ。

【APAC】中国がアジア全体を牽引し、2022年にはアジアの市場規模が世界の半分以上を占めるまでに拡大予定

中国、日本、インド、インドネシアの巨大市場を擁するAPAC(アジア太平洋地域)においては、アプリインストール広告費が2019年は約3.3兆円(300億ドル)となり、2020年は前年比32%の成長率で拡大、2022年までに世界でアプリインストール広告費にかけられる予算の半分以上がこの地域で消費されるほど巨大な市場規模に拡大する見込み。

■中国
APACを牽引する中国におけるアプリインストール広告費は、2019年は約1.6兆円(150億ドル)に達し、2022年には約2.4兆円(220億ドル)を超えると予測されている。人口という点で圧倒的な市場を抱える中国は、モバイル端末を利用するインターネットユーザーがさらに1億人増え、2022年には9億人という驚異的な数に達する。

■日本

メディアにかかるコストが1インストールあたり約349~381円(3.2~3.5ドル)と比較的高い日本は、LTV(顧客生涯価値)の高いインターネットユーザーベースがあり、APACにおけるアプリインストール広告費が中国に次いで2番目に高く、2019年には約2,943億円(27億ドル)に達している。

■インド

中国同様、インドにおいてもモバイル端末を利用したインターネットユーザーが2022年までに1億人以上増加することが予想されている。しかしながら、規模に対してメディアにかかるコストが1インストールあたり約25~30円(0.25~0.28ドル)と低いため、インドのアプリインストール広告費は約1,308億円(12億ドル)とAPAC全体に及ぼす影響は大きくないのが現状だ。

■インドネシア

インドネシアは、モバイル端末によるインターネットユーザーが2019年の1億600万人から、2022年には2,000万人増となる1億2,600万人に達すると予測される超成長市場のひとつ。メディアにかかるコストが1インストールあたり約76円(約0.70ドル)と比較的低いため、アプリインストール広告費はそれほど高くならず、2019年は約872億円(8億ドル)だった。

【北米・LATAM】経済成長と人口増加でブラジルを筆頭に2022年は約7,630億円(70億ドル)に

■北米

すでに先進地域である北米は、2022年までのモバイル端末によるインターネットユーザー数がわずか5%しか増加しないと予測されているが、平均的なユーザーのLTVが高いこととユーザー数の大きさが特徴。

そうした背景から、大きな市場規模とメディアの高いコスト(1インストールあたり約327円)が要因で、アプリインストール広告費がAPACに次いで世界で2番目に高い地域となっている。

今後数年間、この市場は引き続き高い需要を生み出し、2022年のアプリインストール広告費は約3兆円(270億ドル)に達すると予測している。

■LATAM(ラテンアメリカ)

2014年以降、スマートフォン利用率がほぼ倍増し、人口の66%に到達したLATAMでは、2019年のアプリインストール広告費約1,962億円(18億ドル)を経済成長と巨大な人口を誇るブラジルが半分以上占めることで牽引した。

ブラジルのメディアにかかるコストは、1インストールあたり約82円(0.75ドル)程度となり、相対的にLATAM全体の広告費も低くなった。LATAM全体のアプリインストール広告費は、2022年までに約7,630億円(70億ドル)に達し堅調な増加を続ける予定だ。

【EMEA】国により成熟、発展途上と色が異なるも2022年には約2.5兆円(229億ドル)へ成長

EMEA地域(ヨーロッパ、中東、アフリカ)におけるアプリインストール広告費は、2022年までに前年比平均成長率が約30%となり、約2.5兆円(229億ドル)に達するほど拡大する見込み。

ヨーロッパでは、2022年までにインターネットユーザーが1,600万人、アフリカとMENA(中東および北アフリカ)では6,000万人以上の増加が見込まれている。さらにアフリカは、MENAの2倍の速度で成長することも予想されている。

APACのインド同様、メディアのコストが非常に低い地域(特にアフリカ)では、今後数年間で予算が2倍になると予想されている一方、世界における広告費への影響はわずか。

■西ヨーロッパ地域

西ヨーロッパでは2019年、イギリスとドイツが先駆けてアプリインストール広告にそれぞれ約1,962億円(18億ドル)と約1,526億円(14億ドル)を費やした。

これらの国では日本ほどではないもののメディアのコストが比較的高く(1インストールあたり約218円)、それにより全体の広告費も増加する。

■中央および東ヨーロッパ地域

中央および東ヨーロッパでは、ロシアが他の地域よりも抜きん出ており、2019年のアプリインストールで世界シェアを21%増やし、国別アプリインストールトップ10の中で最大の成長率を示している。一方で、メディアが低コスト(1インストールあたり約65~76円)であるため、インストール数に対して広告費の増大にはつながらず、2019年のインストール広告費は約818億円(7.5億ドル)にとどまった。

※1:アプリインストール広告費とは、ユーザーをアプリストアに誘導してアプリをダウンロードさせることを目的としたダイレクトレスポンス広告キャンペーンに投じられた金額のこと。

※2:1ドル=109円換算。2020年2月13日時点。

AppsFlyer Japan カントリーマネジャー 大坪 直哉氏のコメント

全世界のアプリインストール広告費に関する3カ年予測」をリリースできたことを嬉しく思います。

日本では人口減少が大きなテーマになっており、その対策として本格的に海外に進出することを検討され、また実際にアクションを取られている広告主の方々が増えていることを日々感じています。

そのような広告主の皆さまにとって、本レポートは次の成長戦略に繋がる指針となり、大きくお役立ていただけることと確信しています。

各国の現況と予測を比較してみると、それぞれに特徴があることが理解できます。日本は世界で最も高いレベルのLTVを背景に非常に高い広告費支出が続いてきた一方で、中国やインド、インドネシアはユーザー一人当たりの獲得コストが低いことと、インターネットユーザー数の急激な増加を勘案すると今後ビジネスに大きなインパクトを与える可能性のあるマーケットであると言えます。

一方で北米では2022年においてインターネットユーザーベースは5%程度しか伸長しない見込みではありますが、高いLTVが見込まれ、ユーザー一人当たりの獲得コストは高いものの、成功すれば高い収益が見込まれるマーケットであると言えます。

自社で保有するビッグデータを基に生成された精度の高い本レポートを広告主の皆さまのビジネスにご活用いただだければ幸いです。

出典元:AppsFlyer Japan株式会社

構成/こじへい

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