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ファーウェイの5Gスマホ「Mate 30 Pro 5G」はGoogle Play非対応でどこまで使えるか?

2020.03.30

■連載/石野純也のガチレビュー

 大手3キャリアが続々と5G対応スマートフォンを発売しているなか、“伏兵”とも言えそうなSIMフリー端末が登場した。それが、ファーウェイの「Mate 30 Pro 5G」だ。同モデルは、クアッドカメラを搭載したハイエンドモデル。定評のあったカメラはさらに進化し、ISO感度最大5万1200のウルトラローライト感度や、7680fpsのウルトラスローモーション撮影に対応する。

 5Gは、国内キャリアの主要な周波数にすべて対応。発売当初は4Gしか利用できず、アップデートを待つ必要があるものの、キャリアを選ばないのは魅力的。主要3キャリアの5Gエリアはまだまだ狭く、今の4Gのようにどこでも使えるようになるには時間がかかりそうだが、先進のネットワーク技術を真っ先に使ってみたい人には打ってつけのスマホと言えそうだ。チップセットには5G対応の「Kirin 990 5G」を採用。AIの処理能力も向上しており、パフォーマンスも非常に高い。一方で、Mate 30 Pro 5Gは、一般的なAndroidスマートフォンとは大きな違いもある。アプリストアはGoogle Playではなく、ファーウェイ独自のAppGallery。グーグルのサービスは原則として利用できない。これは、米国の制裁によって、グーグルとファーウェイが取引できなくなっているためだ。その使い勝手は、どのようなものか。実機で実力を検証した。

5G対応のSIMフリースマホとして登場した「Mate 30 Pro 5G」

AppGalleryとHMSによる独自のエコシステムを採用、アプリはどこまで使える?

 まずは、もっとも気になるであろうAppGalleryとHMSからチェックしていこう。Mate 30 Pro 5GはAndroid 10を採用したスマホだが、AndroidでおなじみのGoogle Playはインストールされていない。米国の制裁が続き、グーグルのサービスを利用できないためだ。代わりに搭載されているのが、ファーウェイの独自ストアであるAppGalleryになる。

Google Playの代わりに、AppGalleryからアプリを取得する

 目下、ファーウェイはこのAppGalleryを強化しているところだ。日本で開発者会議を開催するなど、ローカライズにも前向きな姿勢を示している。結果として、例えば「メルカリ」や「NAVITIME」といった国内開発者のアプリもAppGalleryで見つかる。海外開発者のゲームも、比較的充実している。SNSの大手では、「Twitter」はない一方で、「Facebook」はアプリ本体をFacebookのサイトから直接ダウンロードするリンクが掲載されている。

メルカリやNAVITIMEなどの、日本製アプリは用意されている

Facebookはアプリをサイトからダウンロードする形になる

 一方、日本で展開する際の支障となりそうなのが、コミュニケーションアプリとしてデファクトスタンダードになっている「LINE」が存在しないこと。LINEは、グーグルのサービスを採用したファーウェイ端末のAppGalleryにはラインナップされていたが、Mate 30 Pro 5Gのそれでは、検索してもヒットしない。これは、LINEがGoogleの提供するAPIを利用しているためと見られる。グーグルが直接提供するアプリや開発者向けのAPIをまとめたものをGMS(Google Mobile Service)と呼ぶが、このAPIを使ったアプリは、基本的にMate 30 Pro 5Gでは動作しない。

現時点では、LINEは検索にヒットしない。HMS対応のアプリが用意されていないようだ

 日本でにわかに注目を集めている、コード決済系のアプリも全滅。「PayPay」はもちろん、「LINE Pay」や「楽天Pay」などもAppGallery上には存在しない。先に挙げたメルカリも、アプリではあるがWeb版をベースにした簡易的な「高速アプリ」になるため、同社の決済サービスである「メルペイ」は利用できない。決済は日々の生活に密着しているだけに、アプリの開拓にはぜひ力を入れてほしいところだ。

PayPayをはじめとした決済アプリも、軒並み非対応だ

 GoogleマップやGoogleカレンダー、Gmailなど、グーグルの各種サービスも利用できないが、当然ながら、こうしたサービスはブラウザ経由でアクセス可能。Gmailに関しては、標準搭載されているメールアプリでも送受信することができる。レスポンスや操作性は、アプリで作り込まれたサービスと比べると一段劣ってしまうのが難点だが、まったく代替手段がないわけではないため、この点は安心材料になるかもしれない。ただし、やはり総じてアプリの数はまだまだ少ない。特に日本のユーザーに必要なアプリは、限定的と見ていいだろう。購入する場合、その点は念頭に置いておく必要がある。

グーグルのアプリもプリインストールされていないが、ブラウザ経由である程度代替できる

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