
学生時代に「友達以上恋人未満」の存在はいたが、社会人になって忙しくなり女性と縁遠くなった…といった理由で「彼女いない歴=年齢」がずるずると続いている男性は少なくない。
というか、そんな草食系男子が大増殖中だと警鐘を鳴らすのは、「女性からだけでなく、男として、人としてモテる男性」になるための恋活・婚活学校BRIGHT FOR MENを運営する川瀬智広さんだ。
別名「男磨き学校」とも呼ばれる同校では、ここ3年で約300人が人生初の彼女を作り、30人余りが結婚するなど大きな実績を挙げている。さらに、川瀬さんは初の著書『童貞の勝算』も上梓。令和時代のモテのバイブルとしてベストセラーになっている。
今回は、モテの伝道師である川瀬さんに、彼女いない歴が長くなってしまった男性に即役立つモテのコツを教えていただいた。
家にある服は全部リセットせよ
男のモテ道の永遠のテーマかもしれない「オシャレ」。内面を磨くのは当然として、ならば着るモノは二の次、三の次でも、だいだいOKなのだろうか?
川瀬さんの見解は明快だ。モテを目指すには「ファッション=制服」と考えるべきだという。つまり、モテたければ服は着こなせなければいけない、マストな要件。川瀬さんも、自身のオシャレ感覚を一新するため、数年前に家にあった衣類を全部処分したという。その分量は大きいゴミ袋で5~7袋相当。では、捨ててしまった服に代えて、入手すべきアイテムは、どんなものとすべきだろうか?
「僕がスタイリストから学んだことは、オシャレに見せるには“3つの感”が大切だってことです。その3つとは、清潔感、サイズ感、季節感。今までの僕は、特にサイズ感や季節感のことなんて何も意識したことがなくて、スタイリストのアドバイスのもと、その3つの感を意識した服を一緒に選んでもらい、感覚をつかんでいきました! 例えば、サイズ感で言えば、アキバのオタク系の人たちのジーンズを想像してみてほしいんですけど、サイズはダボダボで、靴の上にジーンズの裾がガッツリ乗ってしまっていますよね。その着こなしだと、とても野暮ったく見えてしまう。なので、テーパードパンツとよばれるような、ひざ下から細くなっていて、足のラインがきれいに見えるようなパンツを選ぶ、また、パンツの裾が靴に乗らないように意識するとか、それだけでも全然違ってくることがわかりました」
コミュ力のツボはここを押さえよ
「女性と何を話したらいいのかわからない」、「女性との会話の話題がつきないか心配してしまう」―川瀬さんのもとを訪れる男性の9割以上の悩みが、こうした女性との会話だという。
ただ、どんな会話をすべきかの前に、注意しなければならないことがあるという。それは、会話の比率だ。川瀬さんによれば、女性の話している割合が7割、男性が話している割合が3割というのが適正な比率。自己アピールしたいから、あるいは沈黙の合間を恐れて、男性の側から矢継ぎ早に話すパターンは大間違いだそうで、まずこれを改めるのが第一歩。この点を踏まえた上で、どんな会話をすべきか?
「川瀬流トーク8選と言わせていただいているのですが、その1つめに、“テンション・リアクション”というポイントがあります。わかりやすく説明するうえで、ここで明石家さんまさんを思い出してもらいたいんですけど、さんまさんは、TV番組などの司会の時など、相手の話を聞くときって、いつも元気いっぱいで、大きくリアクションされているんです。棒のようなものでテーブルをたたいたりされていますけど、あれは完璧なリアクションです。もし自分の話をさんまさんがあんなふうにリアクション取ってくれたら、めっちゃ嬉しいですよね。テンション・リアクションって、相手を喜ばせる行為で、何よりも聞き上手な人ほど、その二つを持ち合わせています。ただ話を聞けばいいってだけではなく、いかに楽しそうに聞けるか、相手がどんどん話したくなるように相手目線で聞けるか、がポイントですね!」
恋愛上手は仕事上手
川瀬さんは、「女性は、仕事のできる男性が大好き」と述べる。その理由として「仕事ができる」ことが、(結婚生活に不可欠な)「お金を稼いでこれる」という、身も蓋もない条件に直結していること、そして女性は「仕事ができる男性を尊敬しやすい」という2点を挙げる。
ただ、仕事が多少できるからといって、「仕事の愚痴や不満」、「上司への悪口」を女性の前でぶちまけるのは絶対NG。そのへんは、相手に細かくチェックされている。
さらに、仕事とモテがからんだとっておきのアドバイスを、川瀬さんは次のように説く。
「仕事ができる人って、人をまとめるリーダーに選ばれやすくなりますよね。リーダーって、リードする人。女性って、普遍的に男性にリードされたいと思っているものです。周りを引っ張ることができる男性は、女性をスマートにリードすることにもたけています。なので、仕事を頑張って出世することで、リーダー的なポジションを獲得し、人をリードする技術を学んでいくなかで、女性をリードできる男になっていくんだって思います。
また、仕事ができる人って、とてもホウレンソウ上手なんですよね。ホウレンソウ上手な男性とは、いわゆるマメな男性ってことです。マメな男性は、女性からの信頼を獲得できてモテる方が多いです。デートの前日に「あしたは楽しみにしているね!」と言える男性って、絶対仕事でも、事前報告が上手にされている方だって思います。」
このように、川瀬さんのアドバイスは具体的で、お金や手間もかからず、とても実践しやすい。彼女いない歴を一刻も早く終わらせたいなら、できることから始めてみるとよいだろう。
川瀬智広さん プロフィール
株式会社GiveGrow代表取締役。岐阜県生まれ。宇都宮大学卒業後、吉本興業のお笑い芸人養成所であるNSCの10期生として入学。お笑いの道を諦めた後、アルバイトから株式会社第一興商に入社。西日本の責任者など、歴代最短出世を果たし、独立を視野に退社。カンボジアに住み、旅行会社を立ち上げる。日本に戻り、「男を磨く恋活・婚活学校BRIGHT FOR MEN」を設立。
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)
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