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素人でもコツをつかめばOK!見映えのいいプレゼン資料を作る方法

2020.03.27

デザインの工夫でプレゼン資料は生まれ変わる

パワーポイントなどを使って作成したプレゼン資料は、中身が大事。見てくれ=デザインは、そこそこ体裁が整っていれば十分だと考える人は多い。

では、ちょっと以下2枚のスライドを見比べてみよう。どちらも、とあるツールの操作手順を説明したスライド資料の一部で、画面右上にあるアイコンをクリックするよう示したものだ。

見ての通り、明らかに2枚目のスライドのほうが、圧倒的にわかりやすい。キャプチャ画像を拡大して、アイコンを赤丸で囲って吹き出しで説明を加えただけだが、これも立派な「デザイン」の工夫である。

「デザイン」と聞くと、どうしてもその道のプロが手がけた装飾的な作図・レイアウトをイメージするかもしれない。

しかし、「プレゼン資料で注力するのは“機能性”なデザイン」という考え方を提唱するのは宮城信一さんだ。

宮城さんは、サイト「デザイン・レイアウトで伝わる!プレゼン資料」を運営し、数多くのデザインテンプレートを無償提供。これまで12万件以上もダウンロードされる人気サイトとなっている。さらに、解説書『「デザイン」の力で人を動かす! プレゼン資料作成「超」授業 プレゼン上手に明日からなれる』(SBクリエイティブ)も上梓している。

本書を読めば、「プレゼン資料にデザインは不要」という固定観念は、まったく覆されるはずだ。そして、デザイン上の工夫には、高価なソフトも高度なテクニックも要らず、今すぐ実践できるということも。今回は本書から、そうした点がわかる数例を抜粋しよう。

スライドをエリアに分割する

以下2枚のスライドは、事業の業績の推移を示したもので、どちらも内容はまったく同じ。なのに、見た印象はずいぶん異なる。

改善前のBEFOREスライド

改善後のAFTERスライド

改善前のBEFOREスライドは、A4横サイズをいっぱい使って、文章もグラフも横長になったレイアウト。発表の場でよく見かけるタイプのものだろう。見慣れているはずなのに、とても読みにくさを感じる。

対して、改善後のAFTERスライドは、3つのエリアに分割して、メッセージライン、グラフ、補足説明を各エリア内にあてている。エリアの分割という、ただそれだけの配慮によって読みやすさが増し、グラフの各柱の高さの違いまでもが明確になった。
分割は、「情報を効率よくスライドに収めていく上でなくてはならない手法」だと宮城さんは力説する。だからといって、不規則・過剰な分割は禁物。どうしてもそのような分割になりそうであれば、「内容の取捨選択およびスライドを追加する」といった対策を検討しよう。

図解で抽象的な概念もわかりやすく

以下の2枚は、「ライセンスビジネス」というタイトルとその説明のスライド。下部の画像以外は同じ内容になっている。

改善前のBEFOREスライド

改善後のAFTERスライド

BEFOREスライドの問題点は一言でいえば、「画像が装飾の機能しか果たしていない」ことだ。宮城さんは、これを「決して無意味ではありませんが、どちらかといえば販促用のチラシなど、文書だけでターゲットの関心を引きつける必要があるときに効果があります」と説く。

一方、AFTERスライドにあるビジュアル要素は、上の文章の内容が理解しやすいよう、補完する役割を果たしている。また、図の各要素は、プレゼンソフトに標準搭載の図形ツールと、宮城さんのサイトなどにあるフリーアイコン素材を利用したもので、特殊な技法は用いていない。

こうした矢印とシンプルなアイコンの組み合わせによる図解は、「ムズカシイ話も分かりやすく」するのに便利で、宮城さんはページを割いて詳解している。コツを把握し、いろいろな場面で使っていきたい。

作業の流れ・段取りをフローで見える化

こちらは、講座の申し込みから受講までの手続きの一連の流れを、フローチャートで示したもの。受講者が何をすべきかよくわかるよう、作り手の工夫がうかがえるが、2枚のスライドを比べると、わかりやすさの差は歴然としている。

改善前のBEFOREスライド(本書の解説付き)

改善後のAFTERスライド(本書の解説付き)

BEFOREスライドは、各タイトル(作業項目)だけが枠線で囲われ、そのほかの情報は外に出ていてまとまりに欠けるという大きな問題がある。さらに、最下部の留意事項が枠で囲まれていて、作業項目と同列に受けとられやすい。さらに、矢印が大きすぎる印象。

こうした問題を解決したのがAFTERスライド。1つの作業項目にかかわる全情報を1つの枠内に収め、「貴社」と「弊社」のどちらがやるかを作業項目の色を変えて表現。また、枠の左側に連番を添えたのもポイント。打ち合わせ時に「1番の項目が…」といった言い方ができるようになっている。矢印は最後の項目に目立たずに置き、留意事項の枠線は外すという、細かい改善もなされている。

本書では、各種グラフの使い分け、色使い、文字組みなどにも言及。スライド作成とデザインに関するあらゆる要素が解説され、デザイン面の配慮があってこそ、伝わるプレゼンが実現するということが、腑に落ちる内容となっている。本書を参考に、宮城さんのサイトで提供されているテンプレートも活用して、今日から評価されるスライド作成を目指そう。

宮城信一さん プロフィール
プレゼン資料向けのデザインノウハウを紹介する情報サイト、「デザイン・レイアウトで伝わる!プレゼン資料」運営者。ビジネスパーソンを対象に提案書・企画書制作に役立つコンテンツを提供し、「伝わりやすさ」と「生産性」を両立したプレゼン資料作りを提唱している。サイト開設当初より無償公開しているデザインテンプレートの配布数は約120,000件。別名義(鈴木春人)の著作に『プレゼン資料のための正しいデザイン ビジネスを成功に導くレイアウトの技術』がある。

文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)

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