
■連載/阿部純子のトレンド探検隊
働く人にもうれしい!ランチで食べられる完全栄養パスタ
プロントと完全栄養の主食を開発・販売するベースフードがコラボレーションした、プロントオリジナル完全栄養パスタメニュー「ミートクリームソース BASE PASTA」(850円・税別)が、全国226店舗の「CAFFÈ & BAR PRONTO」(226店舗)にて販売を開始した。
パスタメニューが豊富なプロントでは、過去にも食物繊維入り生パスタ「ファイバーパスタ」など健康を意識したメニューを提供してきた。健康志向の需要に応えるメニューを検討する中で、体に必要な約30種類の栄養素がとれる完全栄養パスタ「ベースパスタ」に着目、プロント側からのアプローチでコラボが実現した。
食べ応えがあり、ソースがしっかりと絡むほうが良いのではというプロントからの提案で、太麺のフェットチーネを採用。今回のコラボでは、プロント用に完全栄養パスタをオリジナルで開発した。
「約30種類の栄養素を含むベースパスタは、絶妙なバランスの配合でつなぎ合わせているので、少しでも配合を変えると崩れてしまう。今回も開発段階でパスタがボロボロと崩れることがあったが、試行錯誤を経てようやく完成した。また、ベースパスタの味で違和感を覚えるようなことがないように、製法を大きく変えて粉っぽさ、苦みもなくした」
(ベースフード 白川美穂さん)
「プロントでもさまざまなソースと組み合わせてメニュー開発を行い、竹村(典彦 代表取締役社長)も立ち会って試食を繰り返した。その結果、一番相性の良かったミートクリームソースに決定。プロントで開発したミートソースに生クリームを合わせて、味の具合、パスタとの絡みも調整して、一番良いバランスのソースを作った」(プロントコーポレーション 藤原学さん)
最後のハードルとなったのが見た目。「イタリアでは雑穀のパスタもあるが、日本では白いパスタのイメージが強く、色合いがそばに似ているベースパスタにギャップを感じてしまう人も多いのではないか」(白川さん)。先入観を持たずにおいしく味わってもらうため、ベースパスタの色をソースでマスキングする工夫を施した。「プロントのミートソースは混ぜずにパスタの上にソースがのっており、ベースパスタもこのスタイルでも検討したが、麺の色を考慮し、のせずにソースと和えて出すことにした」(藤原さん)。
開発途上で自ら試食を行ったプロントの竹村社長は「0.5歩先、元気が出るパスタが出来ました。是非お試しください!」と自信をのぞかせる。また、今回コラボメニューとしては初の全国展開となる、ベースフードの橋本舜 代表取締役は「ベースパスタのおいしいメニューが、全国のプロントに導入されることで、より多くの人に食べていただけるのを嬉しく思います」とコメント。多忙で食生活が乱れがちなハードワーカーにも、手軽に栄養バランスの良い食事を提供したいと意欲を見せた。
【AJの読み】ギルトフリーでお酒のあとのシメとしてもイケちゃう?
ベースパスタは初期のころから食べてきたが、雑穀系が好きな自分には違和感なく食べられたものの、苦み、雑味が若干あり、人によって好みが分かれていた。現在は6度のバージョンアップを経て、かなり食べやすく、おいしい味に変化している。
さらに今回のプロントメニューでは一からパスタを再構築。雑穀の風味を感じるが、しっかり噛んでも苦みが出ることがなく、ソースとうまく絡んでとてもおいしい。ベースパスタの食感は、以前はもそもそとしているときもあったが、今回のフェットチーネのもっちり感は、小麦粉のパスタと比べても遜色がない。
北海道産のパルメザンチーズをトッピングし、ミートクリームソースを全体に和えているので、しっかりソースがパスタに絡まって、見た目もおしゃれ。イベリコ豚を使ったミートソースに生クリームを合わせた、クリーミーでコクのある味と、トマトのやわらかな酸味が加わったまろやかなソースも美味。塩味も抑えているのでうまみをより感じる。小麦粉のパスタしか食べたことがない人でも、抵抗なく食べられる味と言えるだろう。
ボリュームもありお腹も満足。このおいしさで健康に良いパスタとなれば、罪悪感なしで食べられるので、ランチはもちろん、ディナーや、お酒を飲んだ後のシメとしてもおすすめ。
文/阿部 純子
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