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コロナショックによる株価下落で個人投資家はどう動くべきか?

2020.03.25

 相場が荒れているときこそ冷静になれ。焦った行動は結果として、より多くの損失を出しかねない。

 新型コロナウイルスによって影響を受けている企業の業績が表面化してきている。国内外の株式市場では株価の乱高下が続いている。

 企業の景気動向などを調査する帝国データバンクの調査結果によれば、新型コロナウイルスによる影響で業績予想を下方修正した企業は累計79社で、売上高の減少は約5,553億円である。

 先行きの景気を意識して、業績悪化によって会社をクビにならないか。相場が下げ止まらず保有している株式や投資信託のリスク資産が紙くずになってしまわないか。不安で仕事がおぼつかないなんて事態になっていないだろうか。

個人投資家は大半が様子見。むしろ買い時と考えてリスク資産を買い足している人もいる

 大手ネット証券であるマネックス証券が、自社の顧客を対象にして行った調査によれば、株式や投資信託といった「リスク資産」を売却して現金比率を高めた人は全体の11.8%に過ぎない。

31.9%にあたる人は買い増しを行っている。過半数にあたる56.3%の人は様子見と回答している。焦っているかはわからないが、売却して現金比率を高めた人は少ない。
引用元:MONEX 個人投資家サーベイ 2020 年 3 月調査/マネックス証券(以下、マネックス証券調査結果)

「日本株の株価下落はどの程度の期間続くか」という質問に対しては68.4%の人が4~6月以降も株価は調整基調を続けると思うと回答している。

 調整局面が長期化し、景気が大きく落ち込むと考えているにも関わらず、現金化している人は少ない。いずれはコロナウイルスの治療薬・予防薬などが開発される。政府による数兆円以上の規模での財政政策による景気の下支えが行われる。そんな期待を持って冷静に様子を見続けるのが正攻法であろう。
引用元:マネックス証券調査結果

富士フィルムホールディングスの100%子会社である富士フィルム富山化学株式会社によって開発されたインフルエンザウイルス用の薬「アビガン」の有効成分「ファビピラビル」。コロナウイルスに効果がありそうだという試験結果を、中国の科学技術省が3月17日に発表している。コロナウイルスに対して全く無抵抗というわけではない。
引用元:富士フィルム富山化学株式会社

業績以外も含めた新型コロナウイルスの影響は上場企業の約3割が受けている

 帝国データバンクが2020年3月17日に発表した調査結果では上場企業のうち749社が影響を受けている。影響は、ニュース報道でもよく見るものが並んでいる。

業績がマイナスになる影響が主である他、働き方の変更やイベントなどの開催中止・延期、工場の稼働停止・減産などの影響がある。衛生用品などを生産・販売する企業ではプラスの業績影響が見込まれている。自社で従業員が感染した企業は47社ある。
引用元:新型コロナの影響、上場企業 749 社で判明/帝国データバンク

子どもから大人まで記念撮影ビジネスで名をはせているスタジオアリスも、新型コロナウイルスに従業員が感染してしまった上場企業の一つ。該当する撮影スタジオは消毒作業が完了し次第営業を再開している。心無い消費者から感染者発生によるバッシングを受けることも予想されるが、適切な対応を行った上での営業をしていることだろう。
引用元:新型コロナウイルス感染者の発生および当社の対応について/スタジオアリス

具体的な影響を見てみよう。同調査結果より引用してまとめる。

■新型コロナウイルスによる影響

<マイナス影響>

●青山商事ではスーツ需要が拡大する3月の売上高が昨年比で2割超減少する点を考慮すると最終損益が当初予想のマイナス20億円からマイナス203億円の赤字に拡大する見込み

●ブシロードは2020年4月に開催予定だったイベント「スクフェスシリーズ感謝祭 2020」の中止を発表

<プラス影響>

●ニイタカは、アルコール消毒液などの問い合わせが増加したことを受け、該当製品の出荷量を増やす計画。

●興研は、使い捨て式防塵マスクをタイ拠点で増産、2020年1月~3月期の国内販売量は昨年の約1.8倍となる見通し

新型コロナウイルスでプラス影響がある企業に投資するのも対応策の一つ

 新型コロナウイルスによる影響は、プラス面とマイナス面が入り混じっている。言い換えればプラスに作用しそうな企業の株式に投資するというのも、株価の下落局面を乗り越える手段だといえる。「新型コロナウイルスで苦しんでいる人がいるのに儲けるな」という声を上げる人は当然いるし、世の中自粛ムードの中利益のことを考えるのはどうかと躊躇するかもしれない。しかし経済活動あってこそ我々の生活が行えているので、むしろ積極的に消費活動をし、新型コロナウイルスに対応する企業を応援しようじゃないか。

 いずれにせよ中長期の視点を持って冷静に行動しよう。

文/久我吉史

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