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ネットで仕事を受注をするフリーランスが経験したトラブルTOP3、3位報酬の遅延、2位納期や技術的に無理な注文、1位は?

2020.03.23

柔軟な働き方が求められる今の時代において、注目を集めるフリーランス。とりわけ、インターネットを通じて仕事を仲介するサービスなどが広がり、インターネット上のサービスを介して仕事を受注する働き方をしているフリーランス(以下、「ネット受注をするフリーランス」)が増えている。

そこで今回、日本労働組合総連合会によるネット受注をするフリーランスの意識や実態を把握するため、「ネット受注をするフリーランスに関する調査」が実施されたので、紹介していきたい。

なお本調査では、2020年1月22日~1月24日の3日間でインターネットリサーチにより、インターネット上のサービスを介して仕事を受注する働き方をしている全国の20歳以上のフリーランス1,000名の有効サンプルが集計されている。

ネット受注をするフリーランスの働き方 「専業」37.5%、「副業」44.8%、「複業」17.7%

インターネット上のサービス(マッチングサイトやアプリ、自身のFacebookやブログのページ等)を介して仕事を受注する働き方をしている全国の20歳以上のフリーランス(以下、「ネット受注をするフリーランス」)1,000名(全回答者)を対象に、自身の働き方について尋ねる調査が行われた。

まず、ネット受注をするフリーランスとしての働き方を、どのような位置づけで行っているか尋ねる調査が行われたところ、「専業である」は37.5%、「本業は別にあり、副業として行っている」は44.8%、「本業を決めず複数就業の一つとして行っている」(以下、「複業」)は17.7%となった。

世代別にみると、20代~40代では「本業は別にあり、副業として行っている」(20代54.3%、30代53.2%、40代49.3%)、50代以上では「専業である」(50代48.2%、60代以上42.1%)が最も高く、世代によって取り組み方に違いがみられる結果となった。

自身の世帯の状態を尋ねる調査が行われたところ、「自分が主たる家計支持者で、この働き方の仕事が主な収入源である」は40.4%、「自分が主たる家計支持者であるが、主な収入源は他にある」は37.4%、「自分以外の家族の収入が、世帯の家計を支えている」は22.2%となった。

また、どのような内容の仕事に従事しているか尋ねる調査が行われたところ、「データ入力作業」(29.8%)が最も高く、次いで、「文書入力、テープ起こし、反訳」(17.7%)、「添削、校正、採点」(12.2%)、「原稿・ライティング・記事等執筆業務」(6.6%)、「取引文書作成」(6.4%)となった。

働き方改革の一環として副業が推進される中、インターネット上で仕事を受けたり依頼したりできるクラウド・ソーシングサービスが注目されている。では、どのくらいの人が利用しているのだろうか。

全回答者(1,000名)を対象に、クラウド・ソーシング事業者を利用しているか尋ねる調査が行われたところ、「利用している」は70.7%、「利用していない」は29.3%となった。「利用している」と回答した人の割合を世代別にみると、最も高かったのは30代(84.1%)だった。

働き方別にみると、クラウド・ソーシング事業者を利用していると回答した人の割合が最も高くなったのは副業(85.9%)で、大部分の人が利用している実態が明らかとなった。

ネット受注をするフリーランスの就業実態 労働日数は平均3.7日/週

次に、全回答者(1,000名)を対象に、ネット受注をするフリーランスとしてどのくらい仕事をしているか質問が投げかけられた。

まず、1週間あたり、平均何日働いているか尋ねる調査が行われたところ、「2日」(16.3%)や「3日」(17.4%)、「5日」(24.3%)との回答が多く、平均は3.7日だった。

働き方別にみると、専業と複業では「5日」(専業38.7%、複業21.5%)、副業では「2日」(23.0%)が最も高くなり、平均はそれぞれ専業4.4日、副業3.1日、複業3.8日だった。

1日あたり、平均何時間働いているか尋ねる調査が行われたところ、「2時間未満」(26.1%)や「2時間以上~4時間未満」(21.4%)、「4時間以上~6時間未満」(21.3%)に回答が集まり、平均は4.5時間だった。

働き方別にみると、専業では「6時間以上~8時間未満」(29.6%)、副業と複業では「2時間未満」(副業39.3%、複業29.9%)が最も高くなり、平均はそれぞれ専業6.2時間、副業3.2時間、複業4.2時間だった。

また、通算で何年くらい仕事をしているか(中断がある場合はその期間を除いて)尋ねる調査が行われたところ、「1年未満」(14.5%)や「5年」(16.8%)、「10年以上」(16.1%)などに回答が分かれ、平均は4.7年だった。

働き方別にみると、通算の経験年数の平均は、専業6.4年、副業3.5年、複業4.0年で、専業のフリーランスで働く人が最も長くなった。

ネット受注をするフリーランスの平均月収 専業168,600円、副業60,201円、複業85,960円

さらに、全回答者(1,000名)を対象に、現在の働き方で得られる月収(税込)の平均を尋ねる調査が行われたところ、「~50,000円」(40.8%)に最も多くの回答が集まったほか、「50,001円~100,000円」(25.2%)や「300,001円~」(9.9%)にも回答がみられ、平均は105,410円だった。

働き方別にみると、専業では「300,001円~」が23.2%となった一方、「~50,000円」は19.7%、「50,001円~100,000円」は20.0%となった。副業では「~50,000円」(56.9%)に半数以上の回答が集まったほか、「50,001円~100,000円」は29.2%となり、複業では「~50,000円」(44.6%)に多くの回答が集まったほか、「50,001円~100,000円」は26.0%となった。

月収の平均をみると、専業168,600円、副業60,201円、複業85,960円と、専業のフリーランスが最も高くなった。

また、専業のフリーランスについて世代別にみると、20代・30代では「~50,000円」(20代34.1%、30代26.7%)、40代以上では「300,001円~」(40代28.1%、50代29.0%、60代以上26.2%)に最も多くの回答が集まり、世代によって月収額に差がみられる結果となった。

ネット受注をするフリーランスとしての働き方を選んだ理由

全回答者(1,000名)を対象に、ネット受注をするフリーランスとして働くことを選んだ理由を尋ねる調査が行われたところ、「収入を増やしたかったから」(44.9%)や「自分のペースで働く時間を決めることができるから」(42.0%)が高く、以降、「働きたい仕事内容を選べるから」(22.3%)、「自分の夢の実現やキャリアアップのため」(19.8%)、「働く地域や場所を選べるから」(19.4%)が続いた。収入アップや自身に合った働き方を重視している人が多いようだ。

世代別にみると、20代では「収入を増やしたかったから」(50.4%)や「自分の夢の実現やキャリアアップのため」(25.6%)、60代以上では「自分のペースで働く時間を決めることができるから」(49.0%)や「専門的な技術や資格を活かせるから」(24.8%)、「雇用されない立場で働きたいから」(16.6%)がそれぞれ他の世代と比べて高くなった。

「ネット受注をするフリーランスとして働く上で不安に思うことがある」80.9%、30代では91.5%

全回答者(1,000名)を対象に、ネット受注をするフリーランスとして働く上で感じる不安について尋ねる調査が行われた。

まず、どのくらいの人が不安に思っているのかみると、「不安に思うことがある」は80.9%、「不安に思うことはない」は19.1%と、多くの人が何かしらの不安を抱えて仕事をしていることがわかった。世代別にみると、不安を感じている人の割合が最も高かったのは30代で91.5%だった。

では、どのようなことを不安に感じているのだろうか。

ネット受注をするフリーランスとして働く上で不安に思うことがある人(809名)を対象に、不安に思っていることを尋ねる調査が行われたところ、「収入が不安定、低い」(48.2%)が最も高く、次いで、「納期や技術的になど無理な注文を受ける可能性がある」(22.7%)、「報酬がきちんと支払われるかわからない」(22.1%)、「報酬額や条件がクラウド・ソーシング事業者や発注者に一方的に変更される可能性がある」(21.1%)、「仕事がない場合、失業手当のような保障がない」(20.4%)となった。

収入が不安定であること以外に、無理難題ともとれる注文をされることや報酬の支払いに対して不安を抱いている人が多いようだ。

「事業者や発注者とのトラブル時の取り扱いを決めずに受注」クラウド・ソーシング非利用者の60.4%

全回答者(1,000名)を対象に、インターネット上のサービスを介して受注した仕事をする際の条件について、クラウド・ソーシング事業者や発注者と約束を取り交わしているか尋ねる調査が行われた。

まず、業務内容や契約、トラブル発生時の取り扱いについてみると、「取り交わしていない」と回答した人の割合は、<業務内容>で20.3%、<契約期間、納期>で22.7%、<契約途中での契約解除の方法>で31.6%、<契約途中での契約解除時の補償の有無>で37.0%、<クラウド・ワーキング事業者や発注者とのトラブルの場合の取り扱い>で36.3%となった。

クラウド・ソーシング事業者の利用状況別にみると、クラウド・ソーシング事業者を利用していない人では、「取り交わしていない」と回答した人の割合が、<契約途中での契約解除の方法>で50.5%、<契約途中での契約解除時の補償の有無>で56.0%、<クラウド・ワーキング事業者や発注者とのトラブルの取り扱い>で60.4%と、いずれも半数以上となった。

クラウド・ソーシング事業者を利用せずにインターネット経由で仕事を受注しているフリーランスでは、契約途中での契約解除やトラブル発生時の取り扱いについて、約束を取り交わしていない人が多いようだ。

報酬の支払いや経費負担についてみると、「取り交わしていない」と回答した人の割合は、<報酬額、報酬決定方法>で19.2%、<報酬の支払い期日>で19.4%、<報酬の支払い方法(一括、分割、前金など)>で19.3%、<経費の負担>で31.3%となった。

すべての項目において、「業務開始前に書面で」と回答した人の割合は半数未満となっている。多くの人が、事前に書面で約束の内容を確認せず、約束が不十分なまま仕事を受注しているという実態が明らかとなった。

では、業務内容や契約、トラブル発生時の取り扱いなど、仕事を受ける際に取り交わされる約束の内容はどのように決定したのだろうか。

全回答者(1,000名)を対象に、仕事を受ける際に取り交わされる約束の内容の決め方を尋ねる調査が行われたところ、「自身と発注者の双方で協議の上、決定した」(35.3%)が最も高くなったが、「発注者が一方的に決定した」(20.8%)というケースも少なくないことがわかった。

「報酬の支払いについてクラウド・ソーシング事業者とやり取りをする」クラウド・ソーシング利用者の51.9%

受注した仕事をする際、仕事の詳細や遂行に関して、誰から指示や命令を受けたり、誰とやり取りをしたりしているのだろうか。

クラウド・ソーシング事業者を利用している人(707名)を対象に、受注した仕事をする際、誰から指示や命令を受けたり、誰とやり取りをしたりしているか尋ねる調査が行われたところ、<報酬の支払い>では「クラウド・ソーシング事業者」が51.9%で、「発注者」(38.9%)よりも高くなった。

一方、報酬の支払い以外の内容について、「クラウド・ソーシング事業者」と比べて「発注者」のほうが高く、「発注者」と回答した人の割合は、<仕事の内容・範囲の指示>で47.2%、<仕事を行う日・時間の指示>で47.5%、<仕事の納期の指示>で49.5%、<仕事を行う場所の指示>で41.7%、<仕事終了の報告>で44.7%だった。

「ネット受注をするフリーランスとして働く中でトラブルを経験したことがある」遭遇率は50.6%

続いて、全回答者(1,000名)を対象に、ネット受注をするフリーランスとして働く中で経験したトラブルについて尋ねる調査が行われた。

まず、トラブルになった経験があるかどうかをみると、「トラブルになった経験がある」は50.6%、「トラブルの経験はない」は49.4%で、両者が拮抗する結果となった。世代別にみると、トラブルになった経験がある人の割合は若い世代ほど高く、最も高くなった20代では71.3%だった。

クラウド・ソーシング事業者の利用状況別にみると、トラブルになった経験がある人の割合は、クラウド・ソーシング事業者の利用者で55.6%と、半数以上の人に何らかのトラブルの経験があるようだ。

では、どのようなトラブルを経験した人が多いのだろうか。

トラブルになった経験がある人(506名)を対象に、トラブルの内容を尋ねる調査が行われたところ、「不当に低い報酬額の決定」(24.9%)や「納期や技術的になど無理な注文」(24.1%)が高く、次いで、「報酬の支払いの遅延」(20.9%)、「報酬の不払い、過少払い」(20.8%)、「一方的な報酬額の引き下げ」(19.0%)となった。対価として見合わない額を提示されたり、無理難題を押しつけられたりしたというケースが多いようだ。

クラウド・ソーシング事業者や発注者と約束を取り交わしていたにも関わらず、トラブルを経験したという人はどのくらいいるのだろうか。

ここで、経験したトラブルとして上位2位に挙がった<不当に低い報酬額の決定>と<納期や技術的になど無理な注文>について、約束の取り交わし方によってトラブルの遭遇率にどのくらい差があるのか調査が行われた。

「報酬額、報酬決定方法」について約束を取り交わしている人が<不当に低い報酬額の決定>というトラブルを経験した人の割合は、クラウド・ソーシング事業者利用者中、業務開始前に書面で約束を取り交わしている人で8.4%だったのに対し、業務開始前に口頭で約束を取り交わしている人で24.2%、業務終了後に書面で約束を取り交わしている人では20.2%、業務終了後に口頭で約束を取り交わしている人では32.3%だった。

業務開始前にきちんと書面のかたちで報酬に関する内容を明確にしておくことで、報酬額を不当に低くされるといったトラブルを避けることができているようだ。

<納期や技術的になど無理な注文>というトラブルに関しても、トラブルを経験した人の割合は、クラウド・ソーシング事業者利用者中、「業務内容」について業務開始前に書面で約束を取り交わしている人で8.9%、「契約期間、納期」について業務開始前に書面で約束を取り交わしている人で8.6%と、どちらもそれ以外の約束の取り交わし方をしている人よりも低くなった。

経験したトラブルへの対処方法 報酬の支払いの遅延に対しては「発注者に直接交渉」が最多

経験したトラブルに対しては、どのような対処をした人が多いのだろうか。

提示したトラブルをそれぞれ経験した人を対象に、トラブルを経験した際にどのような対処をしたか尋ねる調査が行われたところ、<不当に低い報酬額の決定>と<一方的な報酬額の引き下げ>では「第三者(行政機関、労働組合など)に相談した」(それぞれ31.7%、42.7%)、<報酬の不払い、過少払い>では「クラウド・ソーシング事業者に連絡・交渉した」(36.2%)、<納期や技術的になど無理な注文>と<報酬の支払いの遅延>では「発注者に直接交渉した」(それぞれ32.8%、57.5%)が最も高くなった。

ネット受注をするフリーランスとして働く上で最も受けたい保護の内容 1位「最低報酬額」

ネット受注をするフリーランスとして働く上で、どのような保護を受けたいか、最も優先度の高いものを尋ねる調査が行われたところ、受けたいと思う保護の中では、「最低報酬額(最低賃金)」(16.5%)が最も高く、以降、「労働安全衛生法に基づく危険または健康障害を防止するための措置」(11.3%)、「報酬の受け取り確保」(10.1%)、「契約期間途中の一方的な理由による解約の制限」「一日あたりの最長作業時間・拘束時間の上限設定」(いずれも9.0%)が続いた。報酬に対する手当や補償が期待されていることがわかった。

ネット受注をするフリーランスの満足度 総合満足度は48.6%、収入満足度では「不満」が「満足」を上回る

ネット受注をするフリーランスとしての働き方については、どのくらい満足しているのだろうか。

全回答者(1,000名)を対象に、ネット受注をするフリーランスとしての働き方の満足度を尋ねる調査が行われたところ、<全体としての満足度>について、「大いに満足している」は11.1%、「やや満足している」は37.5%で、合計した『満足(計)』は48.6%、「やや不満である」は9.2%、「大いに不満である」は3.7%で、合計した『不満(計)』は12.9%となった。

『満足(計)』が『不満(計)』を大きく上回っており、納得して今の働き方をしている人が多いようだ。世代別にみると、『満足(計)』と回答した人の割合は、20代(53.5%)と50代(51.4%)で半数以上となった。

具体的な内容について満足度(『満足(計)』と回答した人の割合、以下同じ)をみると、<労働時間>では46.2%、<自由に使える時間、休日>では52.9%となった。自身の裁量で仕事を進められるためか、自由時間や休日の確保の仕方など、時間の使い方に満足している人が多いことがわかった。

収入についての満足度をみると、<収入・報酬額の多さ>では『満足(計)』が27.8%、『不満(計)』が31.3%、<収入・報酬の安定度合い>では『満足(計)』が29.7%、『不満(計)』が31.7%と、どちらも『不満(計)』が『満足(計)』を上回った。

仕事上の責任や裁量、やりがいなどについての満足度をみると、<仕事上の責任>では43.7%、<仕事の裁量度合い>では44.7%、<仕事のやりがい>では48.7%、<仕事に関わる能力や知識を高める機会>では40.7%、<人間関係>では43.2%と、いずれも半数に届かない結果となった。

最後に、全回答者(1,000名)を対象に、同じような働き方をする人たちと情報交換・共有ができるネットワークはあるか、また、必要だと思うか尋ねる調査が行われたところ、「ネットワークがある」は27.9%、「ネットワークはないが、必要だと思う」は54.3%となった。現時点ではネットワークはないものの、必要性を感じている人は多いようだ。

※連合調べ

<調査概要>
◆調査タイトル :ネット受注をするフリーランスに関する調査2020
◆調査対象 :ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする
インターネット上のサービスを介して仕事を受注する働き方をしている
全国の20歳以上のフリーランス
◆調査期間 :2020年1月22日~1月24日
◆調査方法 :インターネット調査
◆調査地域 :全国
◆有効回答数 :1,000サンプル
◆実施機関 :ネットエイジア株式会社

出典元:日本労働組合総連合会

構成/こじへい

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