コンパクトSUVが2020年のトレンドになりそうな理由は、3気筒エンジンの存在が大きい。日本のメーカーは以前から660ccの軽自動車で3気筒エンジンを開発、生産してきたので、このクラスが人気になれば、輸出も含めて強みになるはずだ。実際に、スズキやダイハツはすでに実用化している。残るホンダと日産・三菱は実績が微妙。1.2Lを下限とする考えがあるようだ。
この考え方はBMWと似ている。BMWは1気筒500ccの排気量を理想とする考え方でクルマ造りをしている。だから3気筒のBMW『1シリーズ』も1.5Lエンジンなのだ。
このカテゴリーに積極的なのはVWグループのほかに、2気筒0.9Lエンジンを造るフィアットと、3気筒0.9Lエンジンを造るルノー。両社とも今後、SUVで展開することは十分考えられる。
燃費とパワーを両立した1Lターボエンジンを積んだコンパクトSUVからしばらく目が離せない。
アウディ『Q2』312万円~
スズキ『クロスビー』179万9000円~
文/石川真禧照
こちらの記事も読まれています