DIME MAGAZINE
普段から地震や台風に備えて非常食を自宅に用意しているという人はどれくらいいるだろうか。いざという時のために缶詰などを備えておかなければ……と考えはするものも、面倒くさくて行動に移せてないという人もいるはず。そこで今回はそんな人たちのために、普段から美味しいお菓子として食べられるものの、いざという時に非常食として代用できるお菓子を紹介していこう。
防災準備って何をしたらいい？
まずは、一般的に防災準備とは何が必要なのかを紹介していこう。
防災準備：情報や知識を蓄えておこう
災害が発生した際に重要なのは、第1に身の安全を確保するという点。自宅や学校、職場で被災した際、停電や携帯電話がつながらない場面も考えられる。そういった際に事前に応急処置の方法や避難経路、避難所を確認しておくなど、日ごろから家族や友人、職場の人たちで話し合い、情報や知識を準備していく事が大切だ。
【参照】総務省消防庁 地震に自信を
防災準備：防災グッズ、非常食などの物資の準備
被災直後は、警察や消防が災害現場に入ってくることができない場合もある。また、都心の人口密集エリア等では、被害が自治体の備蓄を上回り、満足なフォローを得られない場合も考えられる。救助や救援物資が到着するまでの間に必要となる物資を準備しておくといいだろう。また、家具転倒防止などの被害を最小限に抑えるための事前の準備も大切だ。
防災準備：非常食は何日分必要？
非常食は、最低でも3日分、できれば1週間分ほどの備蓄が推奨されている。冷蔵庫に元々入っている食品も合わせて考え、被災直後は冷蔵庫の食品で3日間、そのほかの食品を4日分ほど確保しておくといいだろう。
【参照】総務省 非常時優先業務等の実施に必要な物資の備蓄の推進
いつものお菓子を非常食に!? ローリングストックとは！
いつも消費しているような食料品や飲料などを、多めに購入しておき消費した分を補充し、常にある一定量の物資を備蓄しておくというサイクルを繰り返し、いざという時に非常食として利用するという考え方を「ローリングストック」という。
では、実際にローリングストックに適したお菓子を紹介していこう。
警視庁が推奨する非常食!?
非常食の代用としておすすめなのがチョコ製品。チョコレートには砂糖が入っているため、エネルギー源となる。個包装の大袋であれば1袋ずつ食べられ、板チョコならば割って食べられるので、非常時に少しずつ食べることができおすすめだ。
そんなチョコレートの中でも、非常食に最適と話題になったのが「チョコペン」。手を汚さずに食べられるだけでなく、夏場は解けてしまうチョコでも、チョコペンならばその心配はない。なんと警視庁警備部災害対策課の公式Twitterでも、非常食として推奨されている。
【参照】警視庁警備部災害対策課 公式Twitter
【参照】Amazon チョコペン
賞味期限が長くおすすめ！
個包装のものが多く、賞味期限が長いため非常食としておすすめなのがビスケット。ビスケットには砂糖・小麦粉・卵が入っており、栄養補給も見込める。中でも不二家のカントリーマームのようなしっとりしたビスケットだと、比較的のどが渇きにくいため、水分が十分に確保できない災害時でも食べやすいはずだ。
【参照】不二家 カントリーマーム
炭水化物の代わりになるおすすめお菓子！
お米から作られているせんべいは、ご飯が炊けないなどの非常時に、炭水化物としてエネルギーを補給できるおすすめのお菓子。乾燥させているため、賞味期限が長いのもありがたい。
また、よく噛んで食べなければならないため、リラックス効果と空腹を和らげる効果があると考えられている。少しずつ食べられるチャック付きの商品や、持ち運びに便利な子放送の商品を購入するといいだろう。
携帯性にも優れたおすすめお菓子
じゃがいも・コーン・小麦などからできているスナック菓子も、炭水化物が豊富なためおすすめだ。スナック菓子の良さは優れた携帯性と、外出先で被災した際の一時的なエネルギー補給に適している点。軽いものが多いため、普段の買い物に1品買い足しても良いだろう。
クエン酸が豊富で携帯性に優れたお菓子
干し梅やカリカリ梅は、疲労回復効果があるクエン酸が豊富に入っている。また、ナトリウムやカルシウムなど、非常時に不足しがちなミネラルも多く含まれているため、夏場には熱中症の予防にも役立つ優れものだ。ポケットサイズの商品も多く、携帯性に優れているため、カバンに入れておけば、外出先で被災した際にも一時的に空腹を満たせるだろう。
※データは2020年3月中旬時点での編集部調べ。
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文／佐藤文彦
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