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日本で完全定着する日は近い!?映像配信サービスの最新動向と選び方のポイント

2020.03.31

映像配信サービス

ディズニーやアップルといった巨大企業も参入し、ますます盛り上がる映像配信サービスは今後どうなるのか?複数のサービスが乱立する時代に注目すべきポイント、選び方をジャーナリストの西田氏が解説!

 日本でも映像配信サービスの利用が一般的になってきた。『Amazon Prime Video』や『Netflix』独占配信のコンテンツが話題になることは、もはや珍しくはない。

 Netflixは2019年9月の段階で国内契約者数300万人を突破している。これは「スカパー!」や「WOWOW」など、有料衛星放送サービスの加入者数と同水準となっている。一方、国内トップシェアはAmazon Prime Videoと見られている。こちらはAmazonがユーザー数を開示していないので推測となるが、最低でも500万人以上、おそらく600万人近い契約者数であると見られている。

 このほかにも、日本テレビ傘下の「Hulu」などが多くの会員を集めている。スポーツ専門の「DAZN」も、Jリーグとプロ野球、モータースポーツなどを武器に手堅く視聴者を獲得している。

 映像配信というと、市場をリードしているのは、月額会員制の俗に「サブスクリプション」と呼ばれる形式のものといっていい。サブスクリプション形式の競争軸は明確だ。価格とコンテンツ、この2つである。

 Amazon Prime Videoが日本でトップシェアを持ち続ける理由は、Amazon Primeが通販や音楽、写真保存など、Amazon全体で使える会員サービスであり、その中に映像配信も含まれる結果、ほかと比べて「お得」でハードルが低く思えるからだ。Netflixがユーザー数を伸ばしたのも、KDDIとのパートナーシップにより、携帯電話料金とセットで格安に使えるプランが用意されたことの影響が大きい。またNTTドコモは、同社の携帯電話プラン「ギガホ」のキャンペーンとして、加入者を対象に「Amazon Prime」と「Disney DELUXE」の会費1年分を肩代わりする。

 大手携帯電話事業者は、今後の「5G時代」に向けて、使い放題系の料金プランへの移行を勧めている。使い放題・高速通信プランと動画配信は相性が良く、今後もキャンペーンは続きそうだ。

 逆に、どの動画配信が支持されるのか、どの動画配信がお得なのかは、携帯電話事業者とのコラボレーション次第、という部分があるのだ。

各社が注力するオリジナル作品。複数サービス併用もあり

 コンテンツについては、オリジナル作品への投資意欲の強さがポイントだ。特に積極的なのがNetflix。2019年夏には『全裸監督』がヒットし、年末からは嵐の素顔に迫るドキュメンタリーシリーズ『ARASHI's Diary -Voyage-』が話題を集めている。海外でも、多額の予算をかけたドラマ制作が続く。ドラマやドキュメンタリーだけでなく、マーチン・スコセッシ監督の『アイリッシュマン』など、劇場作品に近い「映画」も制作ターゲットとなっているほか、アニメ作品への投資も積極的だ。

 Amazon Prime Videoもオリジナル作品の制作には積極的だが、吉本興業と組んだ国内向けのバラエティー番組が目立つ。これは海外でのコンテンツ販売よりも、日本市場でどうウケるかを考えたものだ。

 オリジナル作品という意味では、ディズニーの動きも見逃せない。アメリカでは「Disney+」というサービスを昨年秋にスタートしたが、こちらでは、『マンダロリアン』などのスター・ウォーズ関連作品、マーベル・シネマティック・ユニバース関連のスピンオフドラマなど、〝ディズニー傘下のフランチャイズ作品〟が多数制作中だ。日本では当面、「Disney DELUXE」で展開されることになるだろう。アップルが提供している「Apple TV+」も、オリジナルドラマ制作に積極的で質も高いが、こちらは作品数で他のライバルに劣る印象である。日本国内企業としては、「AbemaTV」が恋愛バラエティーとドラマを主軸に据え、若者向けにオリジナル作品を積極的に展開している。

 どのみち1社で全部の作品は網羅できない。なので、これらのうちどれを見たいのか、どれが自分の嗜好に合っているかを見極めつつ、2社ほどを併用するのが、当面のベストな選択となりそうだ。

西田宗千佳さん

ジャーナリスト  西田宗千佳さん
モバイル機器、PC、家電、AVなどに精通するフリージャーナリスト。主要新聞・ウェブ媒体などに寄稿。著書に『ネットフリックスの時代』(講談社現代新書)がある。

取材・文/編集部

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