人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

ミトコンドリア機能を回復させることで神経細胞死の予防に成功、順天堂大学大学院研究グループ

2020.03.17

運動機能や認知機能に障害が及ぶ難治性の神経変性疾患「パーキンソン病」。

生活の質を大きく左右する運動機能の障害は、脳内のドーパミン神経が変性することから起こり、ドーパミンの原料を補充する治療により症状は一時的に改善する。しかしながら、パーキンソン病の発症を予防する方法はまだない。

そんな背景の中、順天堂大学大学院医学研究科神経学の研究グループは「パーキンソン病の予防のための概念実証研究」を実施。パーキンソン病で見られる運動機能低下やドーパミン神経細胞死の予防に成功した。

パーキンソン病の予防のための概念実証研究

今回、順天堂大学大学院医学研究科神経学の服部信孝 教授、パーキンソン病病態解明研究講座の今居 譲 先任准教授らの研究グループは、パーキンソン病モデル動物ショウジョウバエのミトコンドリア機能を向上させることにより、パーキンソン病で見られる運動機能低下やドーパミン神経細胞死の予防に成功。

研究では、光照射でプロトン(水素イオン)駆動力を高める仕組みをミトコンドリアに導入したハエを作製し、ミトコンドリアの機能を高めることで神経変性が抑えられることを見出した。

ミトコンドリアは、エネルギーを産生するだけでなく、脂質代謝、炎症反応、細胞死シグナルと多彩な機能をもっていることが分かっている。

さらに、ドーパミンの代謝に関わる酵素も持っており、パーキンソン病の薬の効き具合にも影響する大切な細胞内小器官。パーキンソン病でのミトコンドリアの機能低下はこれまでにも指摘されてきたが、それを回復させる画期的方法はなかった。同研究は、ミトコンドリアの機能を高める一つの手段を提示した。今後研究グループはヒトでの応用を目指し、ミトコンドリア機能を回復させる研究を進めていくという。

成果は、ミトコンドリアのプロトン駆動力の制御がパーキンソン病の効果的な予防・治療法の標的となることを示している。研究成果はNature姉妹紙Communications Biologyに、2019年11月22日付けで発表された。

構成/ino

新型コロナウイルス対策、在宅ライフを改善するヒントはこちら

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2020年5月15日 発売

最新号のDIMEは年間300万円節約するサブスク活用術!特別付録は「デジタルポケットスケール」!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。