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在宅勤務者がワーカホリックになるリスクはオフィスワーカーより高い?

2020.03.12

 新型肺炎の流行の中、政府が“テレワーク”と呼んでいる在宅勤務は働く者のキャリア形成にどのような影響を及ぼすのだろうか。

在宅勤務がキャリア形成に及ぼす影響

 今や世界中で流行中の感染症の影響もあり、好むと好まざるとにかかわらず多くのビジネスの現場で意識されはじめているのが在宅勤務である。政府が“テレワーク”と呼んでいる在宅勤務だが、一部から根強い疑問視が注がれているのもまた事実だ。それは在宅勤務を選ぶことで出世や昇進にネガティブな影響を及ぼすのではないかという懸念だ。

 しかし話はそう単純なものではないことが最新の研究で報告されている。米・レンセラー工科大学とノースイースタン大学の合同研究チームが2019年10月に「Journal of Vocational Behavior」で発表した研究では、在宅勤務とキャリア形成の関係を探った興味深いものになっている。

 研究チームは405人の勤労者を対象に、昇進と給与の伸びを考慮に入れて、在宅勤務の割合がキャリアの成功にどれほど影響を及ぼしているのかを分析した。

Phys.org」より

 収集したデータを分析した結果、在宅勤務者とオフィスワーカーの間で昇進に関する機会には総じて有意な違いはないことが確かめられた。しかしそれでも在宅勤務者は給与の伸びが低くなる傾向があることは浮き彫りになっている。

 研究チームは在宅勤務者が不利にならない重要なファクターは、職場での在宅勤務の普及であると結論づけている。在宅勤務が広く受け入れられているオフィスで働いた場合、在宅勤務者はより昇進していたが、在宅勤務者がほとんどいないオフィスではやはり在宅勤務者の昇進は少なくなっていたのだ。

 総じて言えば在宅勤務の割合が高い者はキャリア形成に不利な傾向はあるのだが、変化の波が訪れている現在の仕事の現場においては杓子定規では測れなくなっている実態もある。

 しかしながら在宅勤務が奨励されている職場ではあったとしても、定期的に上司などと直接顔を合わせることの意味は大きく、一定の頻度で“顔出し”する在宅勤務者は賃金が高くなる傾向が見られるという。

 これまでの研究では業界や業種をあまり考慮せずに在宅勤務の実情を探っていたが、今回の研究で在宅勤務の実態はそれぞれの職場ごとに大きく違っていて予断を許さないものであることが指摘されることになった。在宅勤務だからといって一概にキャリア形成にマイナスに働くわけではないようだ。

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