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どんな味?オーガニックワインのさらに上をいく「ビオディナミワイン」の高い完成度

2020.03.12

近年、より良い社会の実現に向けて、人や環境に配慮する考え方や行動を指す「エシカル」という言葉を耳にする機会が増えてきている。

そこで今回、オーガニックワインを通じて、私たち消費者がどのように人や環境にやさしい行動ができるのかを知るため、「エシカルライフ体験会」へ参加。そちらの模様をご紹介したい。

「エシカル」ってそもそも何?

「エシカル(ethical)」とは直訳すると、「倫理的な」という意味である。エシカル消費とは、世界中で様々な異常気象や環境問題などが山積しているが、「地域の活性化や雇用なども含む、人や社会、環境に配慮した消費行動」をしていこうというもの。つまりエシカルは、これからも地球でみんなが幸せに暮らせるように、わたしにもみんなにもイイことをしていこうという考え方である。

具体的にどんなことがエシカルなのだろうか。オーガニックワインを題材に考えてみたい。

オーガニックワインとは

オーガニックワインは、化学的な農薬や肥料の使用は一切禁止し、自然由来の肥料だけを使用したブドウから造られたワインを指す。適量の農薬を使用するワイナリーが大多数ではあるが、農薬を使わないワインの方が地球環境にやさしいことはイメージがしやすいだろう。

世界のオーガニックワインの消費量は今や大きく拡大しており、ボルドーやブルゴーニュを代表する世界的に有名なワイナリーも、どんどんとオーガニック農法へ切り替えている。日本でも同様に、オーガニックワインの消費は年を追うごとに着実に拡大しており、今後もその勢いは加速すると見られている。

オーガニックワインを飲むことは、エシカルライフに繋がるのだ。

オーガニックワインのさらに上をいく、ビオディナミワイン

今まさに熱気を浴びているオーガニックワイン市場ではあるが、オーガニックワインの製法の中でもさらに一歩先を行く「ビオディナミ」(英語ではバイオダイナミック)という農法がある。

スペインと国境を有する南仏・ルーション地方で「ビオディナミのパイオニア」と呼ばれる、ワイナリー「ドメーヌ・カズ」代表取締役社長のリオネル・ラヴァイユ氏の話を聞きながら、実際にワインを飲んでみた。

ビオディナミとは

先述したオーガニック農法に加えて、ビオディナミには大きく二つの特徴がある。

1.「月のサイクル(太陰暦)」に従ってブドウ栽培を行う

神秘的な話のように聞こえるが、怪しい話ではないのでこのまま読み進めて欲しい。満月の時に海抜が高くなるように、月が土壌に対して与える力も日々変わる。どの時期にどのような栽培をするのか、収穫やワインの味見をする日はいつが良いのか等を太陰暦に沿って決めている。ちなみにリオネル氏によると、満月の時に髪を切ると、伸びるのが早くなるそうだ。月のパワーはなかなか興味深い話である。

2.天然の調合剤を使う

ビオディナミでは、植物や水晶などの、天然由来の様々な調合剤を土壌に用いている。天然の調合剤を使用することで、土壌やブドウの木が、自らの力で災害や病害に対して強くなるというのだ。

今でこそ有名なワイナリーがオーガニック農法に転換しているが、ドメーヌ・カズは何と20年以上も前からこの根気のいる栽培方法を始めている。

きっかけは、ドメーヌ・カズの先代が植えたブドウの木が、農薬や殺虫剤の過剰な使用で枯れてしまったこと。また、ワイン畑で働く人々にも、健康でいてほしいと感じたこと。

ビオディナミに舵を切った当初は周りから奇異の目で見られ、失敗もあったが、10年程試行錯誤を続けた結果、土壌が整い、抵抗力のあるブドウの木が育った。蜂やミミズなど、ブドウ栽培に必要な生き物が戻ってきたことが、一番驚きだったそうだ。

どんな味なの? ビオディナミのワインを実際に飲んでみた!

パタゴニア プロビジョンズのオーガニック食品と合わせていただいた

左より「ドメーヌ・カズ カノン・デュ・マレシャル」シリーズの赤、白、ロゼワイン

ドメーヌ・カズ カノン・デュ・マレシャル ブラン(白ワイン)(参考小売価格1804円・税込み)

とてもフルーティーで、メロンのような甘く芳醇な香りと、花の香りが広がる。ミュスカとヴィオニエという白ブドウ品種を使用し、華やかさがありながらも辛口で骨格のある酸味が感じられる。このしっかりとした酸味は、ビオディナミで造られたおかげなのだそう。

とても澄み切っていて濁りがない。フレッシュでみずみずしい味わいがとても印象的で、どんな食事にも合わせやすい万能な白ワインだ。

ドメーヌ・カズ カノン・デュ・マレシャル ルージュ(赤ワイン)(参考小売価格1804円・税込み)

ミディアムボディの飲みやすい赤ワイン。シラーとグルナッシュという品種を使っている。

ブルーベリーやカシスのような黒系果実のフルーティーさに、コショウやナツメグのようなスパイスの香りも感じられる。また、すみれの花のような華やかな香りも伴う。口に含むと軽やかな印象で、酸味も穏やか。渋みも少ないので、こちらも食事に合わせやすい、とても親しみやすい赤ワインだ。

オーガニックの赤ワインは、土の苦みや荒々しい印象があるのではないかと思っていたのだが、良い意味で裏切られた。

ドメーヌ・カズのこだわり

ワインを飲み、またリオネル氏との対談を通じて感じたことは、ドメーヌ・カズのビオディナミワインは、「ワインが造られたルーション地方の土地の個性をしっかりと反映している」ということだ。

きらめくようなクリアな色合いや、豊かなミネラルを感じる。農薬を使うワインよりも、ビオディナミでは果実のピュアな味わいやその土地で生まれる酸味、フルーティーさがより際立つ。とにかく、ごまかしの一切きかない「活き活きとした味わい」とブドウの個性を存分に感じられたことが印象的だった。

こんなに手間暇をかけて造ったワインを、なぜ千円台というリーズナブルな値段で提供できるのかを聞いてみた。

「私は高級産地の生産者ではなく、ルーション地方の農家である。そのイメージを大切にして、手の届く価格で高品質なものを造っていきたい。それがポリシーだ」

ドメーヌ・カズのワインは、世界の三ツ星レストランにオンリストされている実力派であり、フランス最大級のビオディナミを実践するワイナリーであるにも関わらず、全く気取らずに話してくれた姿がとても印象的だった。

「私たちの土地のワインを知ってもらいたい。ワインを飲んで何かを発見してくれたら嬉しいし、何よりもハッピーになって欲しい」

あまり難しいことを考えずに楽しく飲んで欲しいという、とてもシンプルな言葉をいただいた。対談を通してワイン造りへの情熱を強く感じた瞬間だった。

ワイン畑で働く人、私たち消費者の双方と環境にやさしい農業は、未来の世代に向けて健康な畑や健全な環境を残すためにとても重要なこと。

ワインは種類がありすぎて何を飲んだら良いか分からない…そんな時にオーガニックワインを選択することは、地球にも自分にもやさしい「エシカルライフ」に繋がる。

本記事が日々の生活の中で、今からできる「エシカル」について考えていただくきっかけになったら嬉しい。

※当記事に掲載している情報は記事公開時のものです。

【ドメーヌ・カズ】
https://www.kirin.co.jp/products/wine/cazes/

【取材協力】
メルシャン株式会社

取材・文/Mami
(一社)日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート

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