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なぜ、日本のビジネスパーソンは「自信」を持てないのか?

2020.03.09

日本のビジネスパーソンと世界のビジネスパーソンとでは、仕事観、生活観、そして人生観にどのような違いがあるのだろうか?

6億7,500万人が利用する世界最大のビジネス特化型ソーシャルネットワークサービスのリンクトイン(LinkedIn) は、世界22か国を対象とした「仕事で実現したい機会に対する意識調査(Opportunity Index 2020)」を実施。

経済状況や幸福度(個人の実感や親との比較)、仕事で成功する自信などを指標として算出し、結果を国別・男女別・世代別で比較した。

仕事で実現したい機会に対し最も悲観的な日本

日本は、総合で最下位を記録。22カ国の中で、最も自信がないことがわかった。平均指標より2割も低く、日本は海外諸国と比べて仕事や成功への自信が少なく、悲観的だとの結果が出ている。

調査全体を通して、そもそも日本と世界との仕事に対する考え方に大きな隔たりがあり、日本が抱えている少子高齢化や男女格差の問題が色濃く反映されていることが見てとれる。

成功するには「一生懸命働く」というのが全世界の共通認識。ただし、日本は「運」頼みな一面も

「人生で成功するためには、何が重要だと思うか?」という問いに対し、日本も世界同様に「一生懸命働くこと」が最上位だった。

以降、世界では「変化を喜んで許容すること」「ふさわしい人々とのつながりやネットワーク」と続くのに対し、唯一日本のみが「幸運」が重要であると回答している。

これは日本で働く人が、外的要因任せの傾向を持つことを示している。また、世界平均では3位である「ふさわしい人々とのつながり」は、日本では約半数に留まっていることから、一括新卒採用や終身雇用など従来の日本型雇用がもつ社内を重視する現状も見られる。

「良い生活にとって重要な要素」は健康

「良い生活に重要なものは何か?」という質問に対し、日本を含めた世界では「良好な健康状態」がトップだった。

また、世界では「経済的自立」が29%で続くのに対し、日本では「精神的な豊かさ」(世界との差25%)となり、経済面よりも精神面を強く重要視していることがわかった。

日本の世代別にひも解いてみると、「健康」を重視しているのはジェネレーションX世代(39-54歳)、ベビーブーマー世代(55-65歳)が6割以上であるのに対し、38歳以下の若い世代は4割以下にとどまっている。

一方で、「精神的な豊かさ」の項目では最も若いジェネレーションZ世代(18-22歳)が45%となっている。同様に「優れたワークライフバランス」の項目においても、ジェネレーションZ世代は34%、ミレニアル世代(23-38歳)は24%であり、中高年よりも高い。

なお、「愛情のある関係」が世界で3位、特に欧米では20%以上が「子ども」が幸福な生活に重要な要素であると回答しているのに対し、日本では「愛情のある関係」は6位(21%)、「子ども」が12%にとどまっていることから、日本では人生において恋愛や子どもなど「愛情のある関係」を持つことよりも他の項目を重視する傾向が見てとれ、少子化の現状を反映している。

世界的に求められる「ワークライフバランス」と「好きなことができる仕事」、日本では仕事に「好きなこと」は求めず

「どのような仕事を求めるか?」という質問に対し、世界平均の結果では、「ワークライフバランスが優れている仕事」および「自分の大好きなことができる仕事」が同率1位で全体の4割を占めた。

また、「家族や友達と充実した時間を過ごす」や「身体や精神をアクティブに維持する」も上位にランクしており、世界的にワークライフバランスを重要視していることがわかる。

日本においては「好きなことができる仕事」は5位にとどまり、世界と比較すると仕事に「好きなこと」は求めていない傾向が見える。

さらに、2位の「家族や友達と充実した時間を過ごす」では、男性28%女性が41%となっており、女性のほうが人との関係を重要視していることがわかる。

仕事機会の阻害要因の1位は、世界で「お金」、日本では「年齢」

仕事の機会を得るための阻害要因について調査が行われたところ、世界の「財政的状況」に対し、日本では「年齢」が1位だった。これは、39歳以上の中高齢世代が平均を大きく押し上げていることが要因だ。

年功序列や終身雇用制度が色濃く残る環境の中で、新たな挑戦がしにくいことに対する不安を反映した結果だと考えられる。

一方で「失敗に対する恐れと自信のなさ」は日本の38歳以下の若い世代に顕著であり、社会経験の少なさと自己肯定感の低さからくる将来への不安を強く持っていることがうかがえる。

リンクトイン日本代表の村上臣は、次のように述べている。

「新卒一括採用や終身雇用などの日本型雇用は崩壊しつつあり、年功序列的にキャリアアップができる時代は終わりを迎えます。今回の調査で大事なことは、世界ランキング最下位という結果ではありません。

今の日本における仕事への価値観が、世界的にみるとかなり独特なものだという認識と、現状抱えている日本特有の問題に対して当事者意識を持たなくてはいけないことです。「人生で成功するために重要なこと」という質問で「運」が上位(2位)にランキングされたのは、日本のみです。

大きな時代の変化の中で自分に合った働き方を得るためには、他人や会社任せではなく、本人が主体的に考え、動くことが重要です。日本の皆さまのより良いキャリアと人生のために、すべての人々が肯定感を持てるビジネスコミュニティの運営を拡大していくと共に、仕事と未来を広げるリンクトインのよりいっそうの発展に邁進してまいります」。

「仕事で実現したい機会に対する意識調査(Opportunity Index 2020)」調査について
リンクトインが独立系市場調査会社GfK(https://www.gfk.com/about-gfk/about-gfk/)に委託し、世界22か国において18~65才の30,000人を超える対象者に対し、オンライン調査を実施した。対象地域は以下の通り。
● 北米: カナダ、アメリカ合衆国
● 南米:メキシコ、ブラジル
● 中東: アラブ首長国連邦
● 欧州: フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、オランダ、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス
● アジアパシフィック: オーストラリア、中国、インド、インドネシア、日本、マレーシア、フィリピン、シンガポール

調査方法
本調査では、「100」を自信の基準得点として使っている。得点が高いほど、その市場に暮らす人々がより強い自信を持っていることを表している。

「仕事の機会に対する意識調査 Opportunity Index」は、2018年に行った調査と同様に、以下の7つの要素から算出しています。

社会経済および生活要因への期待感
● 今後1年の経済への展望
● 今後1年の個人的な経済状況
● クオリティオブライフ(幸福度)
● クオリティオブライフ(親との比較)

仕事関連のチャンスへの期待感
● 国内における仕事関連のチャンスの有無
● 今後1年の仕事における機会へのアクセスし易さ
● 成功するという自信

リンクトインOpportunity Index 2020グローバルレポート
https://linkedin.com/opportunityindex

出典元:リンクトイン・ジャパン株式会社

構成/こじへい

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