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新型肺炎に伴う買い占め問題を機に考えたい!いざという時に慌てない賢い備蓄方法

2020.03.07

日本国内では今、新型コロナウイルスの感染予防のために、できるだけ外出を控える必要がある中、自然災害など、いざというときのことも考え、少しずつ備蓄をしておくのもいいかもしれない。もちろん、買い占めは避けるべきだが、必要最低限のものをコツコツ備えておけば安心感が得られる。

そこで今回は、備蓄の専門家である防災備蓄収納マスタープランナーの2名に賢い備蓄方法を聞いた。

備蓄の一般的な手順

防災備蓄収納マスタープランナーの水口綾香さんは、気象情報会社で企業や自治体の災害対策に関わった経験を持ち、自らも育児中に東日本大震災を体験した。

現在のような、新型コロナウイルスの感染予防のために外出を控えたい状況下では、どんな備え方がおすすめだろうか。

「まず、焦って買いに行くことはやめましょう。将来、別の感染症の流行や災害が起こっても、何度も焦らないように、長く継続できる備蓄の仕組を整えておくのをおすすめします」(水口さん)

1.あらゆるリスクを想定して備蓄をリストアップ

「病気やケガのとき、ライフラインが止まったとき、普段の暮らしの維持のためなど、さまざまな視点で見直しをして、備蓄品のリストアップをしましょう。1週間分の備蓄なら、『食事3回×人数×7日』と『水1日3L×人数×7日』の量になります。また食品や衛生用品に限らず、暮らし全体を俯瞰して必要なものを洗い出すことがポイントです」(水口さん)

2.計画的に購入する

「備蓄を購入する際には、特に食品は『何となく』で購入してしまうと、食べきれずに期限切れにつながります。よく考えて、計画的に購入し、お金とスペースをかけないようにしましょう」(水口さん)

3.備蓄の保管スペースを確保する

「備蓄品を購入したら、保管するスペースが必要になります。不要なモノは捨て、スッキリ暮らしやすい環境と備蓄スペースを両立させましょう」(水口さん)

4.定期的に備蓄の補充を

「備蓄は、使い切ってしまわないように定期的に在庫数をチェックし、期限切れや補充忘れがないか確認しましょう。普段使いのモノを多めにストックしておき、使った分は補充する『ローリングストック法』がおすすめです」(水口さん)

どんなものがおすすめ?食品の備蓄術

最も心配になるのが、食品、いわゆる非常食の備蓄方法だ。具体的にどんなものを、どのように選ぶのがいいか。

防災備蓄収納マスタープランナーの三原麻弓さんは、子育て中に阪神淡路大震災を激震地で経験した実体験も交えて、食料品の備蓄について、次のようにアドバイスする。

「備蓄を選ぶ際は、いかに非常時でも日常時と同じように暮らせるかが重要です。

食料品は、栄養補助となる食料や飲料を備えておきたいですが、ポイントは、防災用の非常食を家族みんなで一緒に選んで購入するなど、家族が好きな食べ物を選んだり、試食を兼ねて購入したりすること。災害時に好きなものを食べられることで、満足感が高まります。

またご飯やパンなどの主食におかずを組み合わせるなど、献立を考えるように選ぶようにすると、余分なものを買わずに済みます。

この機会に、試食も兼ねて非常食の1週間分をそろえてみて、家族が好きな非常食を見つけてみるのもいいかもしれません」(三原さん)

そこで水口さんと三原さんに、大人向け、幼児向け、高齢者向けにおすすめの非常食をピックアップしてもらった。

●大人向け

・主食に偏らず野菜やたんぱく質も意識

「炭水化物ばかりにならないように、野菜やたんぱく質を意識して揃えてください」(水口さん)

・調理不要のフリーズドライ食品など

「メインで家事を行う人が体調を崩す場合も考えて、調理不要で開けたらすぐに食べられるものも揃えましょう。フリーズドライ食品は賞味期限が長く、種類も豊富で取り入れやすいですよ」(水口さん)

・アルファ化米・パンの缶詰

「長期間日持ちするアルファ化米やパンの缶詰などの非常食は味見して好みのものを備えましょう」(水口さん)

・ミックスナッツ、シリアル

「おやつや栄養補助の朝食や昼食としておすすめです」(三原さん)

・サバ缶

「サバ缶はそのままでもおかずになりますが、サバ缶に混ぜて味付けする商品なども出ているのでそれも備えておけば、サバ缶がイタリア料理にもなります」(三原さん)

●幼児向け

・早ゆでのマカロニやショートパスタ

「普段の食事でも大活躍するのでおすすめです」(水口さん)

・飲み切りサイズのパックのジュース

「常温で2か月ほど日持ちするものもあり、備えておくとおでかけのときにも重宝します」(水口さん)

・いつも食べているおやつ

「おやつは、災害時には毎日の心と体の栄養補給なので、忘れずに準備してください」(水口さん)

・牛乳、ヨーグルト、乳酸菌飲料 チーズ

「お子さんにアレルギーがない場合は、これらの乳製品がおすすめです」(三原さん)

・「フルーチェ」やプリンミックスなど

「子どもと一緒作って食べるものを用意しておくと、一緒に作る工程も楽しめます」(三原さん)

【アレルギーがある場合】

「アレルギーのあるお子さんがいる場合は、普段から食べ慣れているものを2週間~1か月以上備蓄してください。アレルギー物質27品目不使用で5年保存がきくライスクッキーもありますよ」(水口さん)

●高齢者向け

・普段からら食べ慣れているもの

「心と体の健康を維持することができるものを備えましょう。体に負担がかかるものを無理に備える必要はありません。基本は普段食べ慣れているものを多めに。食べ慣れていないモノを備蓄するときは、必ず本人に味見してもらいましょう」(水口さん)

・甘酒

「甘酒は栄養価も高く、缶やフリーズドライのものもあって備蓄に向いているのでおすすめです」(水口さん)

・栄養補助飲料、ゼリー飲料、スープ類

「介護をされている場合は、栄養補助飲料やゼリー飲料、スープなども備えましょう」(水口さん)

・水

「水は1人1日3リットルと言われますが、薬を飲む方は薬を飲む水もさらに必要です。1日につき、1人500mlペットボトル1本多く備えましょう」(水口さん)

・豆乳

「豆乳は栄養価も高くおすすめの飲料です。日頃、豆乳が飲めない人は、フルーツ豆乳飲料がおすすめ。常温保存可能です」(三原さん)

・レトルトのお粥や、アルファ化のお粥

「お粥は、食欲不振時に使えます」(三原さん)

・梅干、海苔、海苔佃煮、とろろ昆布

「ご飯のお供はもちろん、お吸い物の具にもなります」(三原さん)

医薬品類も備えよう

三原さんは、医薬品について次のようにアドバイスする。

「不必要に病院にいかなくても済む医薬品も揃えておきましょう。頭痛などに効く痛み止め、総合感冒薬、シップ、胃薬、整腸剤、便秘薬や、場合によっては下痢止め、総合ビタミン剤、熱さましの冷却シートなど。できるだけ使用期限の長いものを選んでください」(三原さん)

現在はまだ必ずしも備蓄をする必要のある段階ではないが、将来、何が起きても対応できるように、今から備えておくのも良さそうだ。

【取材協力】
水口 綾香さん
防災備蓄収納マスタープランナー
大学で地震、波、気象、雪氷等学び防災に目覚め、気象情報会社に入社。企業や自治体の災害対策に携わる。結婚を機に退社後、育児中に東日本大震災で暮らし目線の防災の必要性を痛感。
暮らしと心に寄り添った防災備蓄の備え方を伝えている。
https://fufujikan.com/

三原 麻弓さん
防災備蓄収納マスタープランナー
子育て中に阪神淡路大震災を激震地で経験、女性目線の防災備蓄と片付けプロ目線の備蓄収納を伝えている
https://suteki-senior.com

一般社団法人 防災備蓄収納プランナー協会
https://bichiku-shunou.or.jp/

取材・文/石原亜香利

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