
ネット上でよく見かける低品質なコンテンツに表示された広告。正直、鬱陶しく感じるユーザーは多いはずだ。
コンテンツの品質が消費者の広告認知に与える影響とは
実際、Integral Ad Scienceの「Web広告が表示されるコンテンツ環境が広告やブランドの認知に与える影響に関する調査レポート」を見ると、低品質なコンテンツ環境に広告が表示されることは、ブランドパーセプションに非常にネガティブな影響があり、「34%が好感度が下がる」、「65%がそのブランドの使用を取り止める」可能性があるという。
デジタルマーケティングに携わる人なら、複雑な経路をたどって瞬時にリアルタイムで配信されているWeb広告がどんなコンテンツ環境に配信されるかを完全にコントロールすることが非常に難しいことを理解しているだろう。
しかし消費者の考えはとてもシンプルだ。
約7割の消費者が、広告がどんなコンテンツ環境に表示されるかを管理するのは、広告主の責任だと考えている。
今回の調査では、コンテンツ環境の品質が表示される広告のブランドに対し、ポジティブな影響だけでなく非常にネガティブ影響力を持つことが分かった。
好感度が下がるだけでなく、そのブランドの使用を取り止めるといった消費者の行動にまで影響するという結果は、デジタルマーケティングに関わる全ての人にとって無視することはできない。
ブランド棄損のリスクを回避するだけの「ブランドセーフティ」から、ブランドと消費者にマッチした環境でメッセージを届ける「ブランド適合性」へのシフトが求められる。
構成/ino
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