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「コロナ・ショック」でも値上がりする株は?値下がり時に利益を狙う裏ワザ

2020.03.05

世界の金融市場で不安が広がっています。2月の最終週の2020年2月24日(日本は祝日)~2月28日で日経平均株価は1462円、米ダウ工業株30種平均は2,551ドル値下がり、それぞれ1週間で6%、9%値下がりしました。このような、大きな値下がり時には金の保有が有効であることを先日申し上げましたが、今回は積極的に値下がりを利益とするような金融商品についてご紹介します。

信用取引は想定通りにいかなかったとき損失が生じる

日経平均が下がると考えたときに、1番に考えられる投資方法として信用取引の売建(空売り)があります。株式を借りてきて今の価格で売り、株価が下がったときに買い戻すと利益が得られます。

つまり、空売りをかけたときの価格から値下がりした分が利益となります。

信用取引は証券口座にある預かり資産の3倍程度までの金額まで取引できるため、元手よりも大きな金額で取引でき、利益もその分大きくなります。また、空売りのように、値下がり時にも利益を狙えます。

一方で、利益は大きくなりますが損したときの損失も大きくなります。空売りは実際株式を保有していないのに売ることができる取引で、空売りしている間は株式を借りています。その借りている期間は貸借料を支払う必要があり、売りのポジションを取っている間は常に手数料を支払います。また、値下がりを想定していたところ、逆に値上がりしてしまい評価損となってしまったときに、証拠金としている預かり資産が20%かつ30万円を下回ると追加で保証金(追証おいしょう)を差し入れなければなりません。差し入れない場合は取引が強制終了されます。

したがって、借りている期間は常に手数料が発生すること、追証が発生する可能性があることから、信用取引を行う場合は、株式投資経験が豊富であることや損失が出た場合にすぐに損失確定して取引を終了させることができることが必要です。

値下がり時に逆の動きをするインバース(ベア)

インバース(ベア)とは、先物取引やオプション取引で、弱気相場つまり値下がり相場を指す言葉です。熊が爪を振り下ろす動作からベアとなったといわれています。
日経平均やニューヨークダウなどの株式指数を基準として、その基準指数が前日より値下がりすればその分値上がりするように先物やオプションを使って設計されているのが、インバース(ベア)型ETF・インバース(ベア)投資信託です。

インバース(ベア)投資信託は、基準指数の前日比-1倍、-2倍という値動きになるよう設計されています。1日1回基準価額が公表され、その前日の価格を参考に売買し、当日の値段を知ることはできません(投資信託のブラインド方式)。

一方、インバース(ベア)型ETFも、投資信託委と同様、基準指数の前日比-1倍、-2倍という値動きになるよう設計されています。ETFは、上場投資信託ともいい、株式市場に上場しており株式と同じように証券取引所で取引できます。したがって、投資信託と異なり、刻一刻と変わる価格で売買することができ、「ある価格以下でないと買わない」「ある価格以上でないと売らない」という指値(さしね)注文を出すことができます。

ETFは銘柄により異なりますが、10口から購入でき、数千円〜数万円程度から買えます。また、ETFではない一般的な投資信託よりも運用コスト(0.1%~1%)が安く、購入手数料も株式手数料と同じなので安い手数料で購入できます。

インバース(ベア)とは逆で上昇相場で値上がりする、レバレッジ(ブル)型のETFや投資信託もあります。ブルは「牛が角を突き上げるイメージ」で基準指数が上がると利益が上がります。

例えば、レバレッジ(ブル)型の場合、日経平均が前日比10%上がると10%上昇し、10%下がると10%下がります。

インバース(ベア)型の場合、日経平均が前日比10%上がると10%下がり、10%下がると10%上昇します。

インバース(ベア)型ETF、投資信託のメリット

■リスクは投資資金に限定

インバース(ベア)は、投資経験豊富な方が取引するような、「信用取引」「先物取引」「オプション取引」のように自己資金以上の損をしてしまう商品と異なり、投資資金以上に損をすることはありません。

■値下がり時に利益が狙える

通常の株式投資では狙えない、値下がり時に利益を狙えます。

■NISA口座で買付可能

インバース(ベア)型FTFと投資信託は、(一般)NISA口座で買付することができます。

(一般)NISAは、新規投資上限年120万円までで株式や投資信託で得られた利益が、最長5年間非課税になる口座です。

ただし、金融庁指定の投資信託のみが対象となっている「つみたてNISA」では購入できず、(一般)NISAとつみたてNISAを併用することはできません。

(一般)NISAを選択してもつみたてNISA対象の投資信託に積立投資してその利益を非課税にすることは可能です。

日経インバース(ベア)ETFのリスク

値下がり時に利益を狙える日経インバース(ベア)ですが、先物・オプションを使ったものであることからその分リスクもあります。

■レバレッジによるリスク

2倍型などレバレッジが効いているものは、その分リスクも倍になり値下がり値上がり率が大きくなります。

■同じ値幅で推移するとじりじり下がる

基準指数の前日比に対して–1倍もしくは–2倍となるように設計されていることかた、同じ値幅で上下する場合は元の基準指数の変動率と乖離して、元の価格に戻らず損してしまいます。

(例)日経平均が5%下がり、そのあと上がり元の値段に戻ったとき

・日経平均
20,000円→19,000円(5%下落)→20,000円(5%上昇)

・日経インバース(ベア)2倍型
ETF1,000円→1,100円(10%上昇)→1,100×(1ー0.1)=990円(前日比に対して10%下落)

参照:日本取引所グループ

リスクがあるものの積極的に値下がりを利益にするなら投資してみては?

インバース(ベア)型ETF・投資信託は、先物・オプションが内包されており、さらに2倍などレバレッジが係っている場合、その分リスクも高くなります。本来、投資信託はコツコツ長期で投資する物ですが、短期で大きく値下がりしたときに利益を狙いたいときに最適な金融商品です。逆の動きをしたときは、大きく損をする可能性もあるため、リスクを理解の上投資しましょう。

文/大堀貴子
フリーライターとしてマネージャンルの記事を得意とする。おおほりFP事務所代表、CFP認定者、第Ⅰ種証券外務員。

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