
NECは、耳音響認証技術で個人を特定し、様々なセンシングデータを紐づけて、一括管理・分析ができるサービス「NEC ヒアラブルデバイストライアルキット」の販売を開始した。
本サービスは、耳音響認証をはじめとする多彩な機能が搭載されたヒアラブルデバイスとクラウド上の分析環境を用いて、職場や業務環境に合わせたトライアルを6カ月間実施可能とするもの。価格は個別見積もりとなる。
ヒアラブルデバイスに搭載した外耳道温度センサーからバイタル情報、加速度センサーから活動量情報を計測・収集するとともに、「耳音響認証技術」で個人を特定し、取得したデータと個人を紐づけて一元管理。
また、ヒアラブルデバイスの通話アクティブノイズキャンセリングと音声メモにより、騒音環境下での作業内容などの音声データをクリアに保存。Bluetoothヘッドセットとして活用することで、クリアな音声通話も実現する。
さらに、ヒアラブルデバイスで計測・収集し、蓄積したデータを分析するクラウド環境を提供。このクラウド環境上に送信されたヒアラブルデバイスで計測・収集したデータと、インポートしたユーザー保有のデータや天気などのオープンデータを組み合わせて分析を行なうことで業務が可視化され、業務マニュアル作成や業務改善ポイントの把握に活用することが可能だ。
NECでは、今後、ヒアラブルデバイスを活用した業務スタイルの実現と幅広い市場への浸透加速に向けて、サービス事業者やデバイスメーカー、システム構築者など産業パートナーとの共創や実証実験を進めていくとしている。
関連情報
https://jpn.nec.com/hearable/trialkit/index.html
構成/立原尚子