イケアが世界で初めて中小企業に焦点を当てたプランニングスタジオ「IKEA for Business」を渋谷にオープン
2020.03.04
■連載/阿部純子のトレンド探検隊
中小企業やフリーランス、カフェ、美容室といった個人事業主向けサービス
イケア・ジャパン初の法人・ビジネスオーナー向けのプランニングスペース「IKEA for Business」が渋谷駅から徒歩約3分の場所にオープンした。法人、自営業、個人事業主、フリーランス向けに、オフィスや店舗といったワークスペースをサポートする法人向けメンバーシッププログラムで、メンバー登録は入会費、年会費無料。メンバーはイケアのビジネス専任アドバイザーによる個別のインテリアプランニングサービス(予約制・有料)が利用でき、配送、家具組み立てといったサービスも提供する。
「多くの人にとって職場は長時間過ごす場所であり、快適で革新的な職場環境に貢献できるIKEA for Businessはイケアの中でも新しい試み。渋谷は大勢の人が集まる場所で、アイデアを持ったイノベーションが生み出す人や、限られた予算で事業を始める若い世代が多い。新店舗の渋谷は世界で初めて中小企業に焦点を当てたプランニングスタジオだ。
スモールスペースにフォーカスするには、価格が魅力的であることも重要。例えばこちらで展示している民泊を想定したベッドルームはトータルで約20万円。スタッキングベッド『ウトーケル』(2ピース・1万9990円 税込以下同)はソファとしても使用でき、重ねた状態ではシングルベッドだが、横に並べるとダブルベッドとしても使える。
東京では小さなスペースでビジネスを行わねばならないことも多く、東京に50万社ほどある中小企業や個人事業主に向けて手ごろな価格でクリエイティブな提案をしていきたい。イケアのスタッフは長年のホームファニシングの知見を持っており、魅力的でクリエイティブな部屋作りの提案ができる」(イケア・ジャパン 代表取締役社長 ヘレン・フォン・ライス氏)
「昨年12月にIKEA for Businessの発表をしてから、260社を超えるIKEA for Business メンバーのご登録があった。IKEA for Businessはイケアの商品の幅広いレンジの中から、ホームファニシングのエキスパートが機能的でアイデア溢れるインテリアプランニングサービスを行う。東京のオフィス賃料が高騰する中、お客様のビジネス規模にあったソリューションをお求めやすい価格でお届けしたいと考えている。
働き方改革が進められている中で、家具だけでなく働き方を提案したいと思っている。IKEA for Businessのミーティングスペースではメンバーが参加できる、女性の活躍や健康な働き方といったサステナビリティに関連したワークショップやネットワークイベントなども開催する予定。
イケアはサステナビリティ、ダイバーシティ、インクルージョンを重視し、特に男女平等の実現には特に力を入れている。渋谷の店舗では60%の従業員が女性で、全従業員の働き方、快適な暮らし方にも力を入れている。従業員の年齢層も20~50代と幅広く、お客様のライフステージに合ったニーズに応えてプランニングしていく。
渋谷エリアはIT企業の集積地でもあり、スタートアップ企業も多い。スモールオフィスに加えて、自宅で仕事をするテレワークでのコンパクトで効率の良いソリューションも提供できる。また小売店、レストラン、カフェ、美容室といった個人のビジネスオーナーがより快適な職場、お客様を迎える場を提案していく」(IKEA for Business ストアマネジャー 菊池 武嗣氏)
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