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「AQUOS R5G」「Galaxy S20シリーズ」続々登場する5Gスマホ、買うならどれが正解?

2020.03.04

端末とネットワークの相性が合わない可能性もある

法林氏:5Gネットワークと端末の整合性は、実はすごく重要だと思う。ドコモ、au、ソフトバンクがMVNOに、仮に今年の秋冬くらいに5Gを含めた回線を貸し出すことになったとして、SIMフリーのファーウェイの端末が、他の端末と同一スペックで同じスピードが出るかといったら、もしかしたらダメかもしれないというくらい難しい。もちろんファーウェイはがんばって調整するだろうけど。規格は定義されているけれど、規格に準拠していれば100%、何でも同じようにつながるわけではない。例えば、同じくらいのサイズなのに、なぜiPhoneはあんなにたくさん対応バンドがあって、他社の端末の対応バンドは少ないのか。iPhoneもキャリアモデルのひとつと言えるんだけど、Androidプラットフォームの端末はドコモ用、au用、ソフトバンク用に、各社の周波数に最適化して、最大限のパフォーマンスが得られるように作られている。これを深読みしてもらうと、じゃあ、iPhoneの電波のつかみ具合いは……って話になる。総務省の中で、そういうところまで踏み込んで話がされているのかという問題がある。ちょっとマズイ感じはする。

石川氏:iPhoneは逆にキャリア側がネットワークを調整していますからね。

法林氏:そう。iPhoneがつながりやすくなるように、キャリア側がネットワークを調整しているくらい。それはiPhoneを扱うようになった順番に、各社とも苦労している。

 第2世代では分離ができていて、ノキアなどメーカーの立場が結構強かった関係もあって、ヨーロッパは比較的端末側の方が強い。アメリカはそれとは違って、どちらかというとキャリアが強い。キャリアに合わせる感じがある。

石野氏:だから日本の端末をアメリカに持って行くとつながらなかったりする。「Rakuten Mini」とか(笑)

「Rakuten Mini」

法林氏:つながらない。笑っちゃいますよ。

石野氏:Rakuten MiniはアメリカのAT&Tが飛ばしている1波にしか対応していない。そこがたまたまエリアだとつながるんですが、通常はつながらない。

石川氏:本当は、そういうことが当たり前なんですよ。分離プランで自由に端末を選んでくださいねということだと、結果としてつながらない人が出てくるだろうし、5Gでもそれに近いものがあるかもしれない。

 いろんな人の話を組み合わせていくと、5G向けに割り当てられた周波数って結構面倒くさいんだろうなと。28GHz帯はそもそも電波がそんなに飛ばない、3.7GHz帯は衛星との干渉があって結構やっかい。だけど、KDDIはそれのグローバルに割り当てられた周波数を獲りに行った。つまりグローバル端末をいち早く調達できるというメリットがある。Galaxy FoldやGalaxy Z Flipをいち早く投入しているけれど、ああいったことを5Gでもやりたいからこそ、無理やりあの周波数帯を獲ったんだろうなという気がする。

 ドコモが唯一もらった4.5GHz帯は、世界的にはあまり使われていない周波数帯。中国が使うか使わないかという状態で中国次第なんだけど、ドコモの腕力で各メーカーに4.5GHz帯に対応してもらわなくてはいけないという状況。まぁ、大変だなと。

房野氏:キャリアによってつながる、つながらないに差が出る可能性があるんですか?

法林氏:ありますね。例えば、今はSIMロック解除が義務化されている。5Gの端末をauで買って、SIMロックを解除してドコモで使おうとしたら、つながらないという可能性はある。

房野氏:最初はそんな感じかもしれないんですね。

石川氏:最初は4Gの方が速いんじゃないかという可能性もある。

法林氏:日本の4G LTEはすごく速い。完成度が高いよね。

石野氏:アメリカは場所にもよりますが、LTEで10Mbps出るか出ないか、そんなところも多いですからね。

......続く!

次回は、楽天モバイルの最新事情について話し合う予定です。ご期待ください。

法林岳之(ほうりん・ たかゆき)
Web媒体や雑誌などを中心に、スマートフォンや携帯電話、パソコンなど、デジタル関連製品のレビュー記事、ビギナー向けの解説記事などを執筆。解説書などの著書も多数。携帯業界のご意見番。

石川 温(いしかわ・つつむ)
日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、2003年に独立。国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップルなども取材。NHK Eテレ「趣味どきっ! はじめてのスマホ」で講師役で出演。メルマガ「スマホで業界新聞(月額540円)」を発行中。

石野純也(いしの・じゅんや)
慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

房野麻子(ふさの・あさこ)
出版社にて携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年からフリーランスライターとして独立。携帯業界で数少ない女性ライターとして、女性目線のモバイル端末紹介を中心に、雑誌やWeb媒体で執筆活動を行う。

構成/中馬幹弘

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