人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

聴き放題が「6500万曲」もあるのに音楽サブスクリプションサービスに不満を感じる理由・続編

2020.02.28

前回、音楽プラットフォームの「サブスク」には、楽曲やアーティストに関しての情報がほとんどないことが、決定的な欠陥だと書きました。とはいえ、常に速攻で進化する業界なので、現在では歌詞(アーティスト情報はなくとも)が表示される楽曲も出てきました。まだまだごく一部ですが、それでもこれはポップスの世界では音楽にとっては歌詞という情報が、アーティスト情報以上に重要であることの証明といえるでしょう。

わかりやすい例で音楽と情報の関係について見てみましょう。たとえばジャズ。ジャズは、鑑賞にあたって「情報」ともっとも濃密な音楽ジャンルといえるでしょう。同じメンバーの演奏でも録音日が1日違えば違う音楽になりうるのがジャズです。極論すれば、その違いを楽しむ音楽とも言えます。同じメンバーによる同じ曲の録音日違いヴァージョンは珍しくありません。ですからいつ誰が作った曲を誰と演奏したのかが、CDには必ず記載されています。しかしサブスクには、それらの曲が並んでいても区別するテキスト・データがありません。プレイリストも同様で、情報はタイトルだけです。これでは満足がいかないのも当然と言えるでしょう。もちろん他ジャンルでも程度の違いはあれ情報不足は同様です。情報がなければ、どんな絶対名曲でも一過性の「BGM」なのです。

それならば、アーティストの名前と曲名は出ているのだからググればよい、となりますが、必ずしも必要な情報にダイレクトにアクセスできるわけではないし、なにより面倒です。

その「情報」を扱っている媒体が、CDのライナーノーツであり、音楽書籍や音楽雑誌です。文字情報ですから当然音は出ません。そこで、聴いてみたいと思ったら、すぐサブスクで聴いてみる。これができることがサブスクの優れた特徴のひとつですね。たとえばCDであればボックスセットを買わないと聴けなかった音源でも、追加出費を気にせず、即座に聴けてしまうのですから。

実際、それを間単に実行するために、内容に対応したサブスクのプレイリストのQRコードを掲載している音楽書籍が昨年秋から発売され始めています。たとえばピータ・バラカン著のソウル・ミュージックの解説本『新版・魂のゆくえ』(アルテスパブリッシング)には、448曲のプレイリストとQRコードが付いています。また、『文學界』(文芸春秋)2019年12月号の、村井康司による村上春樹についてのエッセイには、関連楽曲150曲(14時間)のプレイリストQRコードが付けられていました。

そして、さらに一歩踏み込んだ画期的な媒体がこのほど発売されました。タイトルは『プレイリスト・ウィズ・ライナーノーツ001/マイルス・デイヴィス絶対名曲20』(池上信次著/小学館スクウェア)。電子書籍です。紙媒体の本はQRコードをスマホで読み取ってサブスクにアクセスするという手順が必要ですが、その必要がない媒体=電子書籍によって「サブスク」プレイリストと情報をシームレスに繋いだのです。内容はマニアも初心者も楽しめるマイルス・デイヴィスのベスト20曲のプレイリストと解説、そして詳細なレコーディング・データ。プレイリストはSpotify、Amazon Music、Apple Music、Google Play Musicの4つの「サブスク」プラットフォームに対応しており、誌面のリンクをクリックするだけでアクセス可能。スマホで音楽を聴きながら解説が読めるという画期的なコンテンツなのです(いずれかのサブスク・サービスと別途契約必要)。また、QRコードも付いていますので、PCで読みながらスマホで聴くというスタイルにも対応しています。ほどよく聴ける2時間23分。今後もシリーズの発売が予定されています。

サブスクは、膨大な「数」の楽曲にアクセスできることが最大ストロング・ポイントですが、そこに「情報」がプラスされれば、聴き方の「質」が大きく変わります。それを結びつけたこの電子書籍は、サブスクでの「聴き方スタイル」を一変させることでしょう。

動画によるご利用説明もあります https://shogakukan-square.jp/studio/jazz/

ご購入は https://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B084FYDPYH/

プレイリスト・ウィズ・ライナーノーツ001/マイルス・デイヴィス絶対名曲20
(小学館スクウェア)発売中。税込220円

文/DIME編集部

新型コロナウイルス対策、在宅ライフを改善するヒントはこちら

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2020年9月16日(水) 発売

DIME最新号の特別付録は「マルチレンチ&ツール14」!特集は「オンラインビジネス入門」「Z世代の新・経済学」「軽自動車」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。