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よりクリエイティブに進化!アドビ「Photoshop」のデスクトップ版とiPad版に追加された注目の新機能

2020.02.27

今年の2月、Photoshopは30周年を迎えた。そんなPhotoshopデスクトップ版とiPad版の両方で新機能がリリースされた。

Photoshopデスクトップ版

コンテンツに応じた塗りつぶしのワークスペース改善

新しい「適用」ボタンを使えば、ワークスペースを離れずに複数の選択範囲を作成し、複数の塗りつぶしを適用できる。これにより、「OK」をクリックして結果を確定させる前に、塗りつぶしの細かな調整や試行が可能になった。

また今回のリリースでは、すべてのレイヤーを対象としたサンプル領域の指定を、コンテンツに応じた塗りつぶしワークスペース内で完結できるようになった。

これは要望が特に多かった機能のひとつ。このワークフロー強化によりクリック数を減らし、より高度なコントロールを可能にし、最短距離で素晴らしい結果を出せるようになる。

「ぼかし(レンズ)」の強化

ぼかし(レンズ)の出力品質とパフォーマンスを改善し、処理をGPUで実行するようにした。これにより、写真の前景、背景、またはその中間の領域を対象にぼかし(レンズ)による画像効果を適用した際のシャープネスや境界部分などを含む被写体の全体的な画質の自然さが大幅に改善される。

また、この機能のスペキュラハイライトを調整することにより、より自然でカラフルな「ボケ」を再現できるようになった。これにより、さらに自然で望ましい結果が得られる。

深度情報を持たない平面画像に自然なピンぼけ効果を後から適用する処理はとても複雑で高度なものだが、担当したサイエンティストによると、このGPU対応した新しい「ぼかし(レンズ)」は、物理学の第一原理および現実世界における被写体と光の相互作用を研究することで得られたアルゴリズムを使っている。

このアルゴリズムは、3D環境を再現するために緻密に最適化されているため、可能な限り現実を再現した処理結果を出す一方で、計算負荷は最小限に抑えられている。

macOSのダークモードのサポート

macOS Catalinaで人気を集める機能のひとつにダークUIがあるが、この新しいダークモードのサポートがPhotoshopに追加された。

「ファイル/開く」や「ファイル/保存」メニューコマンドで表示されるようなシステムダイアログボックスは、macOSの設定に従い表示されるようになる。

「Appleメニュー/システム環境設定/一般」の外観モードに「ダーク」を設定すると、システムダイアログも暗い外観(ダーク)に表示される。

パフォーマンス強化

他にもいくつかのパフォーマンス強化を主要な機能に対して実施し、マウス操作が、より満足度の高いシームレスなものとなった。クリック操作によるパンやズームなどの使用感はよりスムーズで、応答性も向上。

サイズの大きなドキュメントを扱っているときや、ハンドツールでカンバスをスクロールする際に、最も顕著にこの恩恵を感じられる。

Photoshop iPad版

Photoshop iPad版については、継続的な新機能追加を以前から伝えていたが、今回はその第二弾をリリースとなる。

https://youtu.be/mwVaFuVFN3g

今回もPhotoshop iPad版にとって大きなアップデートで、オブジェクト選択ツールを追加したことにより、iPadでの選択操作が他のどんなアプリよりも大きな飛躍を遂げた。

Photoshop iPad版は、Photoshopデスクトップ版と同一のコードベースで開発。そのため3か月前に発表した最初のバージョン以来いくつかの改良を重ねてきたが、デスクトップ版に搭載されたものと同等の深く豊かな能力と、高品質な出力結果をあわせ持つ新機能を速やかに追加することが可能だ。

これらデスクトップ版の新機能は、そのユーザーエクスペリエンスをiPadに向けて最適化し、タッチ操作とモバイル環境の恩恵を受けられるように再構築でき次第、今後もiPad版に追加していく予定という。

オブジェクト選択ツール

2019年のMAXでPhotoshopデスクトップ版に導入されたこの機能(英語)が、オプションと設定もそのままにiPadに搭載された。

Photoshop iPad版のユーザーから「ピクセル単位での操作が可能になった」との声が寄せられている。この機能はApple Pencilを使うユーザーにとってタッチ操作環境を改善する顕著な例と言えるだろう。

ここでは、新しいオブジェクト選択ツールと12月のアップデートでiPadにも追加された「被写体を選択」ツール の関連性について説明しよう。

両機能はPhotoshopデスクトップ版、Photoshop iPad版ともに搭載。どちらもAdobe Senseiの人工知能(AI)とマシンラーニング(機械学習)を使用して自動で素晴らしい選択を行える。

「被写体を選択」ツール は、画像の中のメインの被写体をクリック一つで選択でき、その他の操作は一切必要ない。特定のひとつの被写体を素早く抜き出したいときに最適な機能だ。

「オブジェクト選択」ツールは、処理速度を向上させるだけでなく、複雑なイメージの選択処理をより細かく制御できるように設計されている。

例えば、複数の被写体や被写体の一部を選択するようなときや、特定の部分のみを選択したいとき、もしくは画像の中での複数の被写体をより分けたいときなどに向いている。

オブジェクト選択ツールでは、選択したいエリアに長方形選択ツールもしくは投げ縄ツールで選択範囲を作成すると、指定された範囲の中から自動で被写体を選び出す。

より複雑なシーンや背景を用いた例を紹介しよう。

このミュージシャンの画像で、女性のロックミュージシャンの周りをなげなわツールで囲うと、オブジェクト選択ツールが彼女のアウトラインを認識。

キーボードの 「F」 を押すと、選択状態をいくつかの異なった表示で見ることができ、必要なものが選択されていることを確認できる。この画像では、赤い背景が最適だ。

次に、男性の眼鏡を円で囲み、なげなわツールを使って素早く選択範囲に追加し、さらにギターを追加。数回の操作で、非常に簡単に選択範囲を作成することができる。

文字の書式設定

今回のリリースでは、Photoshopデスクトップ版で使い慣れた文字の書式設定の多くがiPad版に搭載された。

また、テキストレイヤーのプロパティに文字関連のオプションとプロパティを追加。トラッキング、行送り、垂直比率/水平比率とあわせ、オールキャップス/スモールキャップス、上付き文字/下付き文字などの書式設定だ。カーニングは、今後のリリースで追加を予定。

クラウドドキュメント

2019年12月に、75MB以上のPSDのクラウドドキュメントを対象に、アップロードおよびダウンロードエクスペリエンスのパフォーマンスを大幅に改善。2020年1月14日にはこの改善を10MB以上のPSDにまで拡大した。ファイルのサイズと利用のネットワーク接続速度にもよるが、このアップデートによってアップロードとダウンロードが最大90%高速化した。

関連情報:https://www.adobe.com/jp/products/photoshopfamily.html

構成/DIME編集部

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