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他人の表情から感情を読み取ることはできない、米オハイオ州立大学研究

2020.02.28

「お客様の笑顔のために——」というフレーズはサービス産業を中心によく使われる常套句だが、その笑顔を信じてよいのだろうか。最新の研究では表情から感情を読み取ろうとするとほとんど失敗することが報告されている。むしろ表情に惑わされてはいけないというのだ。

表情から感情を読み取ることはできない?

 どんなに嬉しいことがあっても仕事中や移動中までずっとニヤニヤしている者はいないだろう(例外もありそう!?)。表情からその人物の感情をどれくらい正確に読み取れるのだろうか。最新の研究から他者の表情から真の感情を読み取ることはほとんどできないという。そして表情に注目するのはむしろ危険であるというのだ。

 米・オハイオ州立大学の研究チームが2020年2月にシアトルで開催された「American Association for the Advancement of Science、AAAS」の年次学会で発表した研究では、顔の“表情筋”の動きを詳しく分析し、表情と感情の関係を検証した。

 結論は「表情から感情を読み取ることはできない」というある意味でショッキングな結果となった。感情から真の感情を読み取ろうとするとたいてい間違えるというのである。

Daily Mail」より

 感情から真の感情を読み取ろうという試みはたいてい失敗するということは、他者の表情に注目すること自体が“危険”な行為であると研究チームのアレックス・マルティネス教授は警告している。特に相手の感情を慮って意思決定をする際には却って混乱をもたらすトラブルメーカーになるということだ。

 相手の表情から感情を察するには、それが本心でなければならないが、特にソーシャルな場所では本音を顔に出している者のほうが少ないだろう。そして“文脈”の中でも表情はさまざまに解釈されてくる。

 例えば目を剥いて大きく口を開け大声で叫んでいる男性の顔を見て、“激怒”していると解釈する人もいれば、ゴールを決めた瞬間のサッカー選手の“雄叫び”だと理解されるケースもある。同じ表情でもその状況の“文脈”よって受け取る印象が異なってくるのだ。

 マルティネス教授によれば、表情よりも顔の血色や態勢の変化などのほうが、その人物の真の感情を読み取る手掛かりになるということだ。例えば羞恥や狼狽で顔を赤らめる反応はたいていは真の感情をあらわしているという。そして他者の感情を外から100%読み取ることは不可能であることを肝に銘じておくことで、表情に惑わされなくなるということである。

 生き生きとした感情表現は魅力的ではあるが、その人物を理解するうえで表情に注目し過ぎれば判断を見誤ることがあるかもしれない。

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