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バージョン、Class、プロファイル、Bluetoothイヤホンを購入する前に知っておきたい言葉の意味

2020.03.05

従来は音楽プレイヤーやスマホをコードで繋ぎ、音楽を楽しむものだったイヤホンやヘッドホンは、Bluetoothの登場で一気にワイヤレス化が進んでいる。特にスマホで音楽を聴く人が多い現代で、日本でのシェア率1位の「iPhone」、世界でのシェア率1位であるSamsungの有名シリーズ「Galaxy」がイヤホンジャックを廃止したモデルを発売しているのも、この状況をよく表しているだろう。

コードがない分、断線の心配がなくストレスフリーで利用できるBluetooth機器。しかし、「Bluetoothとは一体何なのか」を理解している人はどれほどいるだろうか。便利というだけでなにもわからずにBluetoothを使うのは今日でおしまい。自分が使っている製品の理解を深めていこう。

そもそもBluetoothって…… なに?

まずは根本的に、「Bluetooth」とは一体何なのかを説明していく。Bluetoothとは、デジタル機器用の近距離無線通信規格の1つで、対応機種同士がワイヤレスでの通信を可能としている。スマホとヘッドホンが繋がり音楽が聴けるのが最も身近な例だろう。

ワイヤレス通信技術としてメジャーな「Wi-Fi」との大きな違いは、Wi-Fiが複数の端末との通信が前提なのに対し、Bluetoothは基本的に1対1での通信を前提としている。最近では、2つの端末を1つのヘッドホンに繋いだり、逆に1つの端末から2つのヘッドホンに繋げる機器も登場しているが、それはあくまでも1例であり、基本的にはやはり1対1の通信がメインとされている。

Bluetoothの後ろに書かれている数字の正体とは?

Bluetoothのヘッドホンやイヤホンを購入する際、Bluetoothという文字の後ろに「4.2」や「5.0」といった数字が書かれているのを目にした経験はないだろうか。ほとんどの人がこの数字は気にしていないかもしれないが、これが意外と面白い。

「バージョン」って一体なんなの?

これらの数字は、いわゆる「バージョン」と呼ばれるものたち。iPhoneでいう「iOS〇〇」の部分と同じと認識して差し支えない。時間をかけて、Bluetoothも進化していき、最新バージョンに生まれ変わるたびに、数字が大きくなるのだ。

ちなみに現時点での最新バージョンは「Bluetooth5.1」。5.0に方向探知機能が加わり、スマホとペアリングしていれば、どこにBluetooth端末があるのか探せるようになった。

バージョンが上がっても音質は変わらない!?

こう聞くと驚かれる人もいるかもしれないが、Bluetoothはバージョンがアップグレードされても音質は向上しない。ではなんのアップグレードなのかというと、通信速度が速くなったり、通信できる容量が大きくなったりしている。これによって音の遅延やノイズは軽減されているので、結果として音質が向上したと感じる場合もあるかもしれない。

バージョン3.0以前と4.0以降に注意

Bluetoothは、バージョン4.0からBLE(Bluetooth Low Energy)という規格を採用したため、3.0以前のものとの互換性がない。Bluetooth端末が4.0以降なのに、デバイスが3.0であると通信できないので、注意が必要だ。

Bluetoothの「Class」ってなに?

Bluetoothは、バージョンのほかに「Class」という指標によって分けられる。Class1からClass3までの3段階によって分けられるこの指標は、通信可能距離によって分けられている。

Class1が最大出力100mWでおよそ100m、Class2は最大出力2.5mWでおよそ10m、Class3で最大出力1mWのおよそ1mとなっている。世に出回っているBluetooth機器のほとんどはClass2に相当し、稀にClass1や3の製品があるような感覚だ。

Class1の幅は広い!

前述した通り、Class1の最大出力は100mWなのだが、すべてのClass1デバイスが100mW出力できるわけではない。最大出力がClass2以上、100mW以内であればClass1になるのだ。つまり、同じClass1のデバイスでも、ものによって通信距離の限界値には差があるので、注意が必要。イヤホンやヘッドホンであれば、ほとんどClass2で事足りるので、日常生活での使用にはあまり関係ないが……。

Bluetoothの「プロファイル」ってなに?

Bluetoothにおける「プロファイル」とは、Bluetooth端末が各モバイルと通信する際に使用するデータ。「ヘッドホンと接続するときはこのファイルを使う」「マウスやキーボードと接続するときはこっちのファイルを使う」というように、それぞれの用途に合わせたファイルを端末が所持している。学生の頃、科目別にノートを分けて保管していたのと似た感覚だろう。通信できる機器の種類が豊富なBluetooth端末ほど、必然的にプロファイルの種類が多くなる。

お手持ちのBluetooth端末のプロファイルを確認したい場合は、購入時についている説明書を見るか、製品の公式HPをチェックするといいだろう。

(SONY ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセットWF-1000XM3)

結局、ヘッドホン・イヤホンは有線とBluetoothどっちがおすすめ?

ここまでBluetoothの基本情報を説明してきたが、多くの人が知りたいのは、「有線とBluetooth、どっちがいいのか」という点だろう。

答えはそれぞれの中に…… 用途に合わせた種類を購入しよう

イヤホンやヘッドホンのみならず、マウスやキーボード、その他の電子機器全般ではあるが、有線とワイヤレスの良し悪しは現状つけられないだろう。どちらにもそれぞれ利点やメリット/デメリットが存在するからだ。自分がそれらの機器にどんな性能を求め、どれくらいの価格で求めているのかを考え、自分に合ったものを選ぶしかない。

ちなみに筆者は、イヤホンを有線とワイヤレスのどちらも使用している。仕事中は長い時間イヤホンを使うため有線で、電車通勤時はほかの乗客に引っかかる心配がないワイヤレスと使い分けている。イヤホン・ヘッドホン選びの参考になれば光栄だ。

※データは2020年2月中旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。

文/佐藤 文彦

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