
米国では日本のキャラクターアイテムが大人気
イーベイ・ジャパンは、2019年度第3四半期(7-9月)の期間に日本のセラーから出品されたアイテムの販売動向を発表した。
前期(2019年4-6月)と比較し、目立ったのは売上前年比で成長率2位、売上ランキングでも3位と5位に入ったカメラカテゴリーだった。
日本のカメラやレンズは海外で人気が高くeBayでも取引が活発なカテゴリーだが、近年はレトロなフィルムカメラも売れている。日本国内では安価で取引されるものでも、海外では高値で取引されることがあり、家庭に眠っているような中古カメラの出品が増加すれば、まだまだ売上が伸びる余地はありそうだ。
イーベイ・ジャパン カテゴリーマネージャーの中里力氏は、
「1位のおもちゃは、日本のキャラクター商品だけではなく日本企画の商品も大変人気です。例えば、世界的に人気のある新作映画が発表されるタイミングで、日本の企画商品が販売されます。
こういった商品は海外での流通量が限られていることから、越境販売で大変よく売れる商品になります。また、3位のゲームの好調の要因ですが、ゲーム機の販売が好調なことがあげられます。
生産中止が決まった商品はeBay.comでは大変人気があります。需要と供給のバランスの違いから、日本では潤沢に在庫があるにも関わらず、海外では売り切れになってしまっている商品などもあります。年末商戦のタイミングでも、そういった商品の販売が非常に活発になると見込んでいます」とコメントしている。
カテゴリー別売上ランキング
1位〈1位〉 レディースバッグ、ハンドバッグ
2位〈3位〉 時計、パーツ&アクセサリー
3位〈5位〉 フィルムカメラ
4位〈4位〉 アニメ、キャラクターグッズ
5位〈2位〉 カメラレンズ、フィルター
6位〈7位〉 アジアアンティーク品
7位〈―〉 ゲーム(本体)
8位〈―〉 ビデオ・ゲーム(ソフト)
9位〈9位〉 釣り具
10位〈―〉 CD
※順位横の〈〉は第2四半期(4-6月)同データでランクインしていた際の順位
商品別売上ランキング
1位はオープンした埼玉県飯能市のテーマパーク「ムーミンバレーパーク」の限定ムーミンマグカップ。前期でも4位にランクインしていたが、さらに人気を集め今回1位となった。また、2位はトレーディングカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」の日本版商品となり、日本のみで販売されている商品が1・2位を占めた。
マジック:ザ・ギャザリングに限らず遊戯王、ポケモンカードなどのトレーディングカードの人気が欧米で加速している。
様々な言語のレアカードを集めるコレクター需要も高く、希少性の高い日本限定版のカードも高値で取引されている。日本国内市場も1,000億円を突破し、多数の国産人気タイトルが存在する中、世界各国からも日本のトレカ市場に注目が集まっている。
構成/ino
こちらの記事も読まれています