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家計再生コンサルタントに聞く〝キャッシュレス貧乏〟にならないための鉄則

2020.02.28

お店の端末にスマホをかざして「ピッ」とするだけ。決済のキャッシュレス化が広がったおかげで、会計時のストレスは減るし、ポイントも付与されるしと、いいことづくめ。もう全部、キャッシュレス決済に変えてしまいたいくらい……と思っている人は多いはず。

ところが、便利さの陰で増えているのが「隠れ赤字」という問題。支出の全体像が見えづらくなって、お金の管理がルーズになり、知らない間に使いすぎてしまう。気づくと、ボーナスで、日常の生活費の赤字を補填する自転車操業に……。

キャッシュレス化で「隠れ赤字」になる人が増加中

こんな問題に明快な解決策を出してくれるのが、家計再生コンサルタントとして活躍する横山光昭さんだ。横山さんは『キャッシュレス貧乏にならないお金の整理術』(クロスメディア・パブリッシング)で、「隠れ赤字」を放置すると「“キャッシュレス貧乏”へ、まっしぐらです。貯金どころではないでしょう」と警鐘を鳴らす。

そこで、今回は横山さんに、今すぐできるキャッシュレス貧乏の防止策を何点か教えていただいた。

財布は小さく薄くして「ブタ財布」を卒業する

ふだん使っている財布の中には、現金以外に何が入っているだろうか?

クレジットカードやポイントカード、クーポンやレシートなど、よく見れば自分でもびっくりするほど、いろいろなモノが入っているかもしれない。

そうしたモノで膨らんだ財布を、横山さんは「ブタ財布」と呼んでいる。これは、お金の貯まらない財布の典型だという。この「ブタ財布」を卒業するのが、最初にやっておくべきことの一つだと、横山さんは力説する。では、具体的に何をどうすべきか。

横山さん:2~3か月に1回でよいので、財布からポイントカードやキャッシュカードを取り出し利用頻度をチェックしてみてください。そして、1回も使っていないポイントカードについては処分することをおすすめします。逆に残しておきたいのは、(還元率などはさておき)「よく使うお店」のカード。還元率などでお得であっても、行かない店であれば、その恩恵は受けられませんので。

クレジットカードについても、なにがしかの年会費がかかり、その金額以下の還元しかないものは解約しましょう。特に、何枚ものカードを持っていて、VISAやJCBなど提携先が重複していて、年会費が生じるものは、ムダな支出そのもの。1枚を残して、ほかは解約するとよいでしょう。

そして、財布自体を小さなものに変えるのもよいです。物理的に入る量が限られると、自然に入れるべきものを見直して、絞り込むようになります。結果として、日頃のムダ遣いに気づくなど、お金に意識が向き、貯金できない体質から卒業する第一歩を踏み出せます。

ブタ財布は早めに卒業しよう

今は「カード1枚、ペイ1枚、少額の現金」で十分な時代

横山さんがふだん持ち歩くのは、スマホに「デビットカードとLINE Pay(ラインペイ)カード。あとは現金数千円だけ」。

数多く登場したキャッシュレス決済アプリの中でLINE Payがおすすめなのは、どういった理由からだろうか。

横山さん:スマホ決済のアプリは何十種類もありますが、お得そうだからとあれこれスマホ決済のアプリをダウンロードするのはおすすめしません。支払いが散らかってしまい、自分がどこでいくら払ったかが、よくわからなくなってしまうからです。

その中で、なぜLINE Payかというと、チャージしないと使えないというのが大きいです。クレジットカードと連携している電子マネーの場合、オートチャージで上限なく使えるのが多いですが、LINE Payだと天井を自分で設定できます。チャージの手間もたいしてかかりません。

ほかのおすすめポイントとして、年会費が無料、最大2%のポイント還元、家計簿アプリと連携可能など、メリットはいくつも挙げられます。チャージや買い物をしたら即座にLINEトークで連絡が来るのも、安心感があってよいです。

横山さん自身が利用し、一番のおすすめはLINE Pay

現金と電子マネーとではどちらが得か?

キャッシュレス貧乏を防ぐには、古き良き現金オンリー派を貫くという手もありそうだが、横山さんは「支払いの割合の大部分を現金払いが占めている人は、少し損をしている」と述べる。

理由は、現金決済だとお金の流れが見えやすいという利点がある一方、ポイント還元やキャッシュバックなどの特典がないからだ。

また、横山さんは、クレジットカード否定派とみなされることがあるというが、決してそうではないという。

ここで改めて、クレジットカードのメリット・デメリットについて、横山さんにうかがった。

横山さん:クレジットカードの最大のメリットは、商品・景品と引き換えできるポイントがつくことです。クレカ払いと現金払いで支払額が変わらないのであれば、クレジットカードを使うのが得です。

また、生命保険料、家賃、光熱費など固定費の支払いをクレジットカードで済ますのもおすすめです。ケースバイケースですが、料金が割引されるものもありますので、チェックしてみるとよいでしょう。

一方、クレジットカードの利用で絶対避けたいのは、リボ払いです。利率が非常に高く設定されており、払い続けても元本はなかなか減らず、お金が貯まらない原因の一つになりますので注意してください。もし、既にリボ払いをしているのなら、一括返済の手続きに変更することをすすめます。

やはりクレジットカードのポイントのメリットは大きい

このように、キャッシュレス化という時代の流れは、良いこともあれば、落とし穴にもなりうる。現金派に回帰するのではなく、賢く活用することで、キャッシュレス決済はあなたの家計の心強い味方となるはずだ。ここでは触れなかったが、本書には、「1年で100万円貯まる」貯金ノートなど実践的なノウハウもあるので、参考にしてほしい。

横山光昭さん プロフィール

家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の問題の抜本的解決、確実な再生をめざし、個別の相談・指導に高い評価を受けている。これまでの相談件数は23,000件を突破。各種メディアへの執筆・講演も多数。著書は60万部突破の『はじめての人のための3000円投資生活』や『年収200万円からの貯金生活宣言』など120冊、累計330万部となる。

文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)

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