
「SDGs」という言葉をご存知でしょうか?
最近メディアなどでよく耳にするようになりましたが、深く理解しているという方は少ないのではないでしょうか_
昨年、世界経済フォーラムが行った「SDGs認知度調査」によると、「よく知っている」「知っている」と回答した日本人の割合はわずか8%。
調査対象国となった28カ国のうち、日本のSDGs認知度は最下位という結果になりました。
SDGsとは
SDGsとは、2015年9月に国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」のこと。
17のゴールと169のターゲットから成り、2030年までに達成することを目標としています。
貧困やジェンダー、気候変動といった、国際社会が抱える社会や経済、環境などのさまざまな問題を組み込んでいます。
「国際社会が抱える問題について取り組もう!」なんて言うと、自分とは遠い世界の話だと尻込みしてしまうかもしれませんが、私たち1人1人が日常生活の中で出来るSDGsの取組みは沢山あります。
今回は、フードマーケターである私が「食を通じて楽しみながらできるSDGs」を紹介したいと思います。
古くなった食材を使って朝ごはん
関連するSDGs(2)(12)
今世界中で大きな問題となっているのが、「食べられるのに捨てられてしまう食材の多さ」
世界のフードロスの総量は年間で約13億トン。生産される食料の約3分の1が捨てられている、という実態があります。
フードロスを減らすためにも、古くなった食材を美味しくアレンジしたり、フードロスを解決することに貢献しているサービスを積極的に利用してみましょう。
例えば、購入から日が経って少し固くなってしまったパン。そのままトーストしただけだと、ボソボソして美味しくありませんが、一晩卵に染み込ませて、ふわふわフレンチトーストにしてしまえば気になりません。
あるいは、パン屋さんで廃棄になりそうなパン(ロスパン)をネットで販売するサービス「rebake」を活用することもSDGsの取組みの1つです。
ちなみに「rebake」から出た収益の一部は、環境や食糧問題に取り組む団体に寄付をしているそう。自分が支払ったお金が、社会のために貢献されるのは嬉しいですね。
フェアトレード製品のコーヒーで一杯
関連するSDGs(1)(16)
「フェアトレード」のコーヒーを購入することも、SDGsの取組みの一環です。
コーヒーの生産国のほとんどは「開発途上国」。コーヒー豆の価格は、国際市場で決められているが、遠く離れたマーケット動向を知ることが出来ない小規模農家たちは、時に生産や生活に必要な十分な利益を得られず、不安定な生活を余儀なくされている状況があります。
このような不公平な状況をなくすべく、適正価格が付けられた「フェアトレード商品」を購入することで、生産者の生活改善と自立を目指す貿易の仕組みをサポートすることができます。
大手カフェ「スターバックス」でもフェアトレード認証コーヒー「イタリアンロースト」を販売しています。