人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

新型コロナウィルス、東京五輪後の景気後退、米大統領選、不安材料が多い時こそチャンスが広がる金投資の魅力

2020.02.23

昨今、新型コロナウィルスによる中国の景気後退懸念、オリンピック終了後に予想される一時的な景気の落ち込み、2020年11月3日の米大統領選など株式市場はリスクをはらんでいます。そんなときに、投資しておきたいのが金投資です。今回は、金投資の魅力についてお伝えしたいと思います。

金はなぜ価値があるのか

投資の代表である株式や債券は会社やその信用を裏づけとして価格が付いています。一方、金は実際にある資源でその供給と需要から価値が付いています。このような資産を実物資産といい、実物資産に投資することをコモディティ投資といいます。

金は、これまで採掘された総量は約18万トンでプール4杯分しかありません。現在年間3,000トンペースで採掘されていますが、地球に残されている金は約5万トン程度で、単純計算で16年は採掘できるものの、大部分は採掘困難となっており、近い将来採掘ができなくなる可能性があります。このように限られた資源であることから、希少性が高く、さらにその輝きから宝飾品として昔から愛されています。

一方、古くは金自体が貨幣として使用されていました。その後、金を貨幣として使うには持ち運びに不便であることから紙幣が発行されましたが、金は紙幣の価値を裏付けるものとされました。紙幣を発行しても紙幣自体はただの紙切れであることから、金と交換できる券として発行され、金と交換できる範囲内で紙幣を発行しました。これを金本位制といい、1816年イギリスで始まりました。その後、世界恐慌により金本位制は廃止されますが、今でも金はお金の代わりになるものとして考えられています。

金が保有される理由

金が保有される目的として、以下3つが挙げられます。

■「有事の金」

北朝鮮から米国に届くようなミサイルの発射や中東地域での軍事衝突が起こると、金価格は有事の金として上昇します。ただ、北朝鮮から日本へのミサイル発射や新型コロナウィルスによる中国の経済活動の停滞などアジアでの危機のときには、それほど価格は上昇せず、米欧に関わる危機に関して上昇する傾向にあります。

■代替通貨

債券や株式は、その価値を裏付ける会社の信用力や業績によって価格が決まり、実際にはそれ自体には価値のない紙切れです。しかし、金はそれ自体が資源で価値のあるもので、さらにどの国や企業にも属さず、いつでも取引できる流動性も高いことから、代替通貨としての価値があります。

また、昔から、通貨として使用されてもいたことからも、代替通貨として考えられています。

新興国では、自国でハイパーインフレが起きたり、国が財政破綻することもあります。そうすると、自国通貨は大きく暴落します。そんなときに、価値が安定している金を保有していれば、自国通貨が値下がりしても、値下がりしていない金を売却して自国通貨の買いを行う為替介入を行い、自国通貨の為替を安定させることなど、危機時になんらかの措置を取ることが可能となります。

■中央銀行の準備金

国の中央銀行は、通貨の価値を安定させ、物価の価値の安定や金融システムの安定をはかっています。そのために、各国中央銀行は、自国通貨以外の外貨準備をしています。

新興国のように、ハイパーインフレや財政破綻が起きることがない、中国、日本などの大国でも、外貨準備をして自国通貨が値下がり値上がりしすぎたときに、為替介入ができるように用意しています。この外貨準備として、基軸通貨であるドル建の国債などで準備している部分が大きいですが、米ドルでも安定しているとは限らないことから、金の保有量を伸ばしています。

一方で、中央銀行が保有している大量の金が売却されるのは値下がり要因ともなります。過去に欧州中央銀行が1990年代に金を売却し金価格が下がり、他地域の中央銀行が保有している準備金が大きく値下がりしてしまったことがあります。そこで、1999年にECB(欧州中央銀行)と各国欧州中央銀行14行でワシントン協定による以下のような取り決めが行われました。

・金は今後も世界各国の重要な準備資産
・中央銀行は決定済の売却を除いて市場の売り手として参加しない
・署名各国中央銀行は、金の貸出、金のデリバティブ取引を拡大しない

これにより、欧州各国中央銀行による、市場価格に支障をきたすほどの売却はないものと考えられます。

以上より、中央銀行による準備金としての安定的な保有、中国をはじめとする新興国が金の保有を増やしていることから、金の価値は安定して推移するものと考えられます。

なお、金の値下がりする要因としては、過去欧州で起こったように中央銀行が準備金の金を大量売却したり、中国やインドの宝飾品需要の後退、金は金利がつかない商品であることから債券などの金利が上がれば値下がり要因となります。

金に投資するならどんな方法がおすすめ?

金に投資するには、地金(インゴット)、金の積立、金に連動するETFまたは投資信託を購入する方法があります。

■地金

手元に実物資産として持てます。最低投資金額が高く、買付時に消費税がかかります(売却時には、消費税を受け取れる)。

譲渡所得として課税されるとき、50万円の特別控除があり、所有期間が5年超だとさらに税制優遇されます。

ただ、盗難リスク、災害リスクがあり、回避するには預けるか、金庫を用意する必要があります。

■ETF、投資信託

金は商品先物取引所で取引されています。その金価格に連動するETFや投資信託に投資することで、金に投資しているのと同じになります。

■金積立

金地金を積立で買う方式で、金自体を積み立てる方法と投資信託を積み立てる方法の2つがあります。積み立ててで一定のg数になると、実物のインゴットなどに交換できる貴金属販売会社や投資信託もあります。

ただし、交換するには、交換手数料や消費税がかかったり、配送料がかかることもあります。

金地金に交換時、消費税を支払う必要があります。

金自体の積み立てなら、売却時は、金地金同様、譲渡所得して課税され、確定申告が必要となります。

投資信託の積立なら、売却時は株式と同様、特定口座源泉徴収ありを選択すると、利益に対して20.315%が差し引かれ、確定申告不要となります。

金投資するなら、金価格に連動する投資信託への積立がおすすめです。積立により一定金額で購入することにより、ドルコスト平均法による平均買付単価の引き下げをはかれます。価格が下がっているときはたくさんの口数を買い、価格が上がっているときは少ない口数を買うことになるため、金価格相場を予想できなくても、長期で積立投資し、買付時期を分散することで、高いところで買ってしまい損をすることが防げます。

また、投資信託による積立であれば、現在、(一般)NISAで買付できるため、新規投資金額120万円まで最長5年間、利益が非課税で投資することができます。

今後、危機が予想されるなら金投資

現在株式市場は米国では史上最高値更新中、日本でもITバブルよりも高い水準となっています。最近では、新型コロナウィルスによる中国経済の後退、オリンピック終了後の国内景気の落ち込み、米国大統領選の結果しだいでは米国株式市場も波乱含みとなっています。こういった、金融危機が予想される場面では、金に投資しておくのがおすすめです。また、各国中央銀行が金の準備金を増やしていること、金の希少性を鑑みても、中長期で積立による投資をすると良いでしょう。

文/大堀貴子
フリーライターとしてマネージャンルの記事を得意とする。おおほりFP事務所代表、CFP認定者、第Ⅰ種証券外務員。

新型コロナウイルス対策、在宅ライフを改善するヒントはこちら

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2020年9月16日(水) 発売

DIME最新号の特別付録は「マルチレンチ&ツール14」!特集は「オンラインビジネス入門」「Z世代の新・経済学」「軽自動車」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。