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世界長者番付3位の投資家ウォーレン・バフェットに学ぶ投資の極意

2020.02.25

著名投資家ウォーレン・バフェット氏とは?

ウォーレン・バフェット氏は、現在89歳にして、バークシャー・ハサウェイの会長兼CEOを務めています。

バークシャーは、時価総額60兆2,800億円(1ドル=110円換算、2020年1月時点)と、世界第7位の時価総額です。ちなみに、日本で第1位の時価総額を誇るトヨタ自動車の時価総額は、24兆7,792億円で、バークシャーの規模の大きさが分かると思います。

バフェット氏は、もともと綿紡績事業を行っていた同社の株を買い占め、筆頭株主となり、現在では投資会社として、様々な会社を買収し、所有することにより利益を上げています。

また、バフェット氏の個人資産は約9兆円で、2019年のフォーブス世界長者番付では第3位となっています。

このように、彼が富を築けるようになったのは、彼の独特な投資手法によるものといわれています。

ウォーレン・バフェット氏の投資手法

投資会社というと、安いところで買って上がったらすぐに売却するというイメージがありますが、バークシャーは長期で会社を保有します。そして、ベンチャーなどの新興企業ではなく、安定的な利益を出す電力・鉄道・保険事業を軸に投資しているため、不況に陥っても安定的に利益がでるような投資構成となっており、その利益で不況時で安くなった会社を買うことができるのです。

また、バークシャーが発行する社債や銀行からの借入を少なくすることで、レバレッジをかけた大きな投資をせず、不況でも借入返済に困らないようにしています。

バークシャーは、バフェット氏のもと、彼の独特な投資手法によって利益を上げてきました。その投資手法をバフェット氏の名言とともにご紹介します。

■長期保有

バフェット氏は、「喜んで10年間株を持ち続ける気持ちがないのなら、たった10分間でも株を持とうなどと考えるべきですらない。」といっています。少なくとも10年以上、できれば永久に投資する株式を保有することを基本としています。また、大袈裟にも「仮に株式を購入した翌日に市場が閉鎖され、その5年間取引が行われない事態になっても、私は一向に構いません。」といっています。

■10年後も50年後も安定的な業績を見込める株式を保有

バフェット氏は長期保有が基本です。「買付前に両眼を閉じて、いままさに投資しようとしている企業の10年後の姿をじっと思い抜く。」といっています。長期的に安定的な業績が予想されるビジネスを行う会社に投資するのが良いといえるでしょう。

■安くなったときに備えて現金を貯めておき買う

バフェット氏は「ビジネスの世界で最も危険な言葉は『他の誰もがやっている』」といっています。2000年のITバブル時、マスコミは危機感を示し、ウォール街(アメリカの金融業が集まる街)では悲観論が漂う中、バフェット氏は大きく値下がりした優良企業を次々と買収しています。周りが悲観しても、チャンスだと思えば安いときに買い、チャンスにします。また、「私たちが起こる最良のことは、素晴らしい会社が一時的なトラブルに遭遇するときだ。手術台にいるときに私たちはそれらを買いたい。」ともいっており、優良企業が割安になっているときは買い時だということを示しています。

■永久に保有しても良いと思える銘柄に投資する

バフェット氏は、「家を買うのと同じ方法で株を買いなさい。市場が存在しなくてもそれを所有することに満足するように、理解して好きになりなさい」といっており、つまり家を買うときと同様一生付き合うために慎重に銘柄を選ぶべきだといっています。

また、「投資は力仕事ではない。人一倍、読み、考えなくてはいけない」ともいい、長期保有する銘柄に投資する際には、その企業について調べ尽くして、日々値上がりしたり値下がりしても10年間信じて持ち続けるだけ、その銘柄に惚れ込むと良いでしょう。長期保有目的で投資しても、値上がりしたり、少し値下がりしたりするだけで、利益に目が眩んだり、評価損に対して不安になってしまいます。投資した銘柄に対して、調べ尽くして惚れ込んでいれば、一喜一憂することはありません。

ウォーレン・バフェット氏も失敗してる?

ウォーレン・バフェット氏が今日のような投資手法に至るまで、数々の失敗をしています。大きな失敗がまさに、現在世界時価総額7位を誇るバークシャー・ハサウェイの買収です。

バークシャー・ハサウェイは、そもそも綿紡績事業であったことは前述の通りです。その当時のアメリカは、繊維製品の関税引き下げを行ったことにより、日本製の安価な綿製品の輸入が激増し、アメリカ国内の繊維業は衰退していました。結局、70年代に入ると日本からの米国への輸入を制限する覚書が交わされたものの、急成長してきた中国やインドが主役となり代わりました。

そんなときに、バフェット氏は、バークシャーの株式が資産価値と比べて割安になっていることから、同社株を買い占めました。経営者側からの買い戻しを狙った買い占めでしたが、バフェット氏が想定する価格ではなかったため、さらに同社株を買い占め経営権を握ります。

バフェット氏は、このような下火となっていて安くなっている株式を買って儲けようとすることを「シケモク投資」といっています。それは、道に落ちている火が消えそうなタバコを拾って吸えばただでタバコが吸えるというのが由来です。

ただ、上述した通り、アメリカ国内の繊維業界は下火となっており、バークシャーの経営権を握ったものの、大きな赤字が続きます。

バフェット氏はこのような失敗から、10年後でも安定したビジネスを行う会社を最適な価格で買うことを学んだのです。

現在バークシャーが保有している銘柄は?

■APPLE INC(アップル、ティッカーコード:AAPL)

スマートフォンなどの移動体通信、パソコン、携帯型音楽プレーヤーの設計、製造。

■BANK OF AMERICA(バンク・オブ・アメリカ、BAC)

アメリカで第2位の銀行で、バークシャーが筆頭株主となっています。

■COCA COLA CO.(コカ・コーラ、KO)

炭酸飲料を主要製品として、水やコーヒーなどの飲料のライセンス供与または販売。

■AMERICAN EXPRESS(アメリカン・エキスプレス、AXP)

世界中で、チャージまたはクレジットカード、旅行関連サービスを提供。世界で、アメックスカードとしてステータスのあるカードと認知されています。

■WELLS FARGO(ウェルズ・ファーゴ、WFC)

アメリカで第3位の銀行で、バークシャーが筆頭株主となっています。

最近新たに購入したのが、クローガーとバイオジェンです(2019年10~12月期)。

クローガーは、米国2位のスーパーで、ネット通販の拡充や事業の多角化を行っています。そして、バイオジェンは、バイオ製薬会社で、エーザイとアルツハイマー型認知症治療薬を開発中です。

一方で、米国株式市場が史上最高値を更新する中、バークシャーは投資の待機資金の現金・現金同等物を約12兆円3,000億円(2018年末時点)と高水準にしています。これは、長期投資に適した割安な銘柄がなくなってきていることを示していると考えられます。

日本株式においても2020年1月17日につけた24,115.95円は、1989年12月のバブル時の高値を超えてはいないものの、ITバブル時の高値も超える高い水準にあります。個人でも、今は現金を貯めておき、大きく値下がりするような金融危機時に割安となった優良株を買うのがおすすめです。

文/大堀貴子
フリーライターとしてマネージャンルの記事を得意とする。おおほりFP事務所代表、CFP認定者、第Ⅰ種証券外務員。

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