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EMOTT、クリアレーダー、タップテープ、東急ハンズ「文具祭り2020スペシャルイベント」で見つけた粋な文具たち

2020.02.22

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

初開催となる「文房具屋さん大賞2020」も発表

 各メーカーの文具を手に取って試しながら選ぶことができる、東急ハンズ 「文具祭り2020 スペシャルイベント」が池袋・サンシャインシティで開催された。今年は初開催となる「文房具屋さん大賞2020」の授賞式も行われ、受賞商品の担当者から開発秘話が披露された。

〇大賞 「EMOTT」(三菱鉛筆) 

 ユーザーが自分の生活に筆記具を入れて自己アピールするSNS映えをテーマにしたカラーサインペン「EMOTT」 。名前の由来は感情に訴えてくる、ぐっとくるという意味の俗語「エモい」からつけられた。

 本体はシンプルなデザインで背景に溶け込む白地を採用。12色の定番色という従来の色ペンとは異なり、No.1からNo.8まで8つのテーマに分けた5色アソート(1000円・税別以下同)で世界観を表現した。人気色はおしゃれ感覚のNo.5「キャンディポップ」と、華やかなNo.7「フローラル」。この2つは開発でも特にこだわった色で、かわいらしく、華やかに目立つことを心掛けたという。

 新開発の耐久性のあるペン先で、ペン芯がアウターに覆われているので、書き方を選ばずストレスフリーの筆記感がある。ペン先がつぶれない構造で描線幅の0.4mmが変わらず、いつまでも細い線が描ける。耐水性インクで裏抜きせずににじまない。5色セットのほか、1本(各200円)、10色セット(2000円)、40色セット(8000円)。

〇デザイン賞 「サクラ クラフトラボ 004」(サクラクレパス)

 大人向け商品として立ち上げた「サクラ クラフトラボ」シリーズのひとつ、多機能ペン「サクラ クラフトラボ 004」がデザイン賞に。

 今までの多機能ペンとは異なるデザインを重視、子どものころに使ったクレパス、クーピーペンシル、絵の具といったなつかしさを大人向けに昇華するというコンセプトで設計した。デザイン性と機能性の両立にもこだわり、頭冠部にはサクラマーク、ペン先はクーピーペンシルと同じ段のある形に、シリーズ最初の001で好評だったメガネ型のクリップを踏襲。機能性としては中央部に大きめのクロスローレットを設け、回転繰り出し式であることを表現した。

 多機能ペンは2色~5色が入っており、ボディの上部に部品が集中する構造のため頭が重くなる。そこで素材としては上軸に軽いアルミを、下軸には重い真鍮を使うということで進めた。またシルバー系の場合には下軸にアルミより重い白系の素材が必要だったため、500円玉に使われる素材で、銅と亜鉛とニッケルから成る合金の洋白を使った。

 カラーバリエーションはシックな4色(各8000円)展開。上軸のアルミ素材は酸化処理(アルマイト)して色を付けているが、のっぺりした印象になるため、へアライン加工を施した上でアルマイト加工をし、表情豊かな独特な風合いに仕上げた。実用的な事務用品になりがちな多機能ペンを、上質でアナログ感漂う外観デザインで情緒的価値を与えた大人向けの文具。

〇アイデア賞 クリアレーダー(シード)

 SNSから人気に火が付いた透明消しゴムで、「ただ透明なだけなのに、なぜアイデア賞?といわれることもあった」とメーカーのシードは苦笑いするが、現在も品薄状態が続いているのが「クリアレーダー」。

 シードは大正4年(1915年)創業で、2015年の100周年の際に透明化の商品を企画。金粉を入れる商品を考案したが、金粉が均一に散らばらずに断念。その後、1968年発売の看板商品「レーダー」ブランドの透明バージョンを作ろうと再度企画した。

 同社では透明商品は昭和50年代から作っていて、15年ほど前にネリケシの透明バージョンが子どもたちの間で大ヒット。また、「ルックイン」という透明消しゴムは、紙ケースの内側に花畑や宇宙が印刷してあり、透明の消しゴムを通り越して中の景色を楽しむというもので人気があったが、原料品会社の廃盤によって製造できなくなり、透明消しゴムの空白期間は10年ほどあった。

 消しゴムは他のプラスチックにくっつく「移行現象」があり、そのため紙のスリーブが必要。「クリアレーダー」は消しゴムの透明感を表現するため、紙ケースも含めて透明にした。「美しい消しゴム」として、夕日や朝日をバックに透けて見える風景をSNSにアップするユーザーが続出。また、消したい文字が透けてみるのも面白いと話題になり、店頭に置くとすぐに売り切れる状態になっている。「文具祭り2020」会場でも瞬く間に完売となった。

〇機能賞 タップテープ(カンミ堂) 

 手軽に貼れる新しい形の両面テープ「タップテープ」。等間隔でカット済みのテープを、ロール状で本体に内蔵。はくり紙の端を引いてテープを1片繰り出し、貼りたいものの裏面にポンとタップだけで、はさみでカットしたり、はくり紙をめくる手間なく、テープを簡単につけられる。テープは表と裏の粘着力に差をつけており、ノートや壁に貼る面はくり返し貼りはがしできる仕様となっており、貼る場所を傷めず、一度貼ったあともきれいに貼り直せる。1枚ずつ貼れるように、粘着部分はカット、はくり紙はカットしない「ハーフカット加工」に試行錯誤したとのこと。

 カンミ堂は社員が11名という小さな会社で、全員揃った開発会議を月3回実施。日ごろの気づきや悩みを会議のテーマとしてピックアップし、人事、経理、営業の職域を超え全員が開発メンバーとして議論して商品を企画している。

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