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【ドラッカーに学ぶ】セカンドキャリアのセルフマネジメント

2020.02.21

自分の強みをもとに、コンテンツを育てていく

“片づけコンサルタント”として、今や世界的に有名人となった近藤麻理恵さん。幼少期から興味を持って取り組んでいる片づけを徹底的に極め、誰も到達できない独自のポジションを築き上げました。

片づけというコンテンツがこれほどの影響力を持つことを、事前に予測できた人は少ないでしょう。しかし、強みをもとに努力や工夫を重ねた結果と考えれば、その成功は決して意外なことではありません。「強みの上に築く」ことの大切さは、私が敬愛するドラッカーも強調しています。

とはいえ、サラリーマンの場合、ライフワークと呼べるものを持っている人は少数派ではないでしょうか。こうしてコラムを書いている私自身も、還暦を過ぎた普通のサラリーマンです。「強みは何か?」と問われても答えに困りますし、「今から何かを極めろ!」といわれても年齢が気になってしまいます。

複数の要素を組み合わせ、自分専用のテーマを自ら創り出す

そこで私は、複数の要素を組み合わせることによって、自分専用のテーマを自ら創り出すことを考えました。そうして誕生した著書が『ゴルフで覚えるドラッカー』(ゴルフダイジェスト社)です。

私はゴルフのプロでもなければ、コーチでもなく、ベストスコアもようやく80を切る程度。普通ならゴルフ本を出版できるレベルではありません。また、ドラッカー研究者とはいえ研究歴は浅く、私よりドラッカーに詳しい方は山ほどいます。

ところが「ゴルフ×ドラッカー」となれば話は変わります。このテーマ自体、私が創出したものですから、今のところ私が第一人者でいられます。つまりゴルフ単体・ドラッカー単体で勝ち目がなければ、“勝ち目がある土俵”を自分で創り出せばいいのです。

そう考えれば、「自分の強みは、相対的に見ると弱い」と感じている方にも、さまざまな可能性が見えてくるはずです。

定年を機に、自分の強みを再定義する

「強みの上に築く」を実践するうえで、最初にして最大のハードルとなるのが「自分の強みを知ること」です。

通常、強みは本人の無意識のうちに発揮されており、思いのほか自覚しにくいもの。「強みがあるから、簡単にできる。簡単にできるから、自覚しにくい」というやっかいな構図です。また、人間には“無い物ねだり”という面倒な癖があり、それゆえに「他人の強みには敏感なのに、自分の強みには鈍感」ということが起こります。

これらをふまえると、自分の強みを知るための重要な手がかりが「他人」にあることがわかります。他人から「褒められること」「頼られること」「相談されること」の中に、自分の強みが見つかる可能性が高いでしょう。

こうして発掘した強みの価値を、自分で過小評価することなく、客観的に評価することが肝心です。そして、近藤麻理恵さんのように「徹底的に磨き上げていく」か、私の例のように「組み合わせて“勝ち目がある土俵”を創り出す」ことを考えましょう。

定年という区切りは、自分自身を見つめ直すよい機会になります。自分の強みを自覚している人も、自覚していない人も、これを機に自分の強みを再定義してみてはいかがでしょうか。

セカンドキャリアこそ、ワクワクする仕事を

これから定年を迎え、再雇用で会社に残ったとしても、会社から与えられる仕事や居場所に対して、現役時代ほどの充実感・満足感を得ることは難しいでしょう。今まさにその立場にいる私が、身をもって実感しています。

残りの人生を充実させるには、自分の手でセカンドキャリアをデザインするしかありません。せっかくなのでポジティブに、自由に考えられる状況を楽しみましょう。ドラッカーは『断絶の時代』(ダイヤモンド社)にこんな言葉を残しています。

「われわれは、第二の仕事の卸売市場をつくる必要がある。特に若い人たちが後ろにつかえていない仕事に彼らがつけるようになったとき、初めてわれわれは、労働寿命の延長という偉業を活かすことができたといえる」

若い世代のために新たな仕事を創り出すというチャレンジは、リタイヤするシニア世代にとってロマンのある話だと思いませんか? 若干ハードルが高く感じるかもしれませんが、定年までに培った知見と強みを組み合わせれば、決して不可能なことではないと思います。

強みの上に築く。

文/飯田利男

KYBで油圧部品の営業・広報部を歴任。海外営業部長としてグローバル拡販に貢献。2014年にドラッカー学会入会。2016年以後は明治大学サービス創新研究所客員研究員として活動。2017年に定年退職後、2018年にドラッカーとゴルフを融合した『ゴルフで覚えるドラッカー』(ゴルフダイジェスト社)を出版。現在、「セルフマネジメント」「セカンドキャリア」のアドバイザーとして活動中。
Facebook:https://www.facebook.com/toshio.iida.1

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